ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

読売新聞 「時代の証言者」 (3)

2010-03-27 23:56:50 | 歌舞伎
3月22日(月) (3)

【嫌いだった定番の子役】

「ととさまいのう」なんて甲高い声で言うのが嫌いだったが、
そういう台詞のない舞踊や新作劇の舞台に立つのは好きだった。
初舞台は7歳。舞踊の「二人三番叟」の附千歳。
『宮本武蔵』の城太郎の役が来たときは嬉しかった。
『源氏物語』の「空蝉の巻」で小君の役をもらった時も初日を待ち焦がれていたが
芝居自体が長すぎて「空蝉」全部がカットとなり、出演がなくなってしまった時には
歌舞伎座のロビーの大柱に抱きついて泣いた。
当時、役者は学業よりも芝居が優先されることがあったが
澤瀉屋は学業重視の家系で、中高校時代は学校が終わった夜の部にしか出してもらえなかったが
人間形成の大切な時期に、歌舞伎界から離れた生活をさせてくれた祖父に感謝している。

ワンクリックお願いします
↓↓ 
にほんブログ村 演劇ブログ 歌舞伎へ
にほんブログ村


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。