天井桟敷にて観劇。
『廓三番叟』
舞台も客席も明るく、長唄雛壇の緋色や衣装の色合いも綺麗で、
この総あかりでパーッとした場内は、朝イチ、
つくづく歌舞伎座にいるな~と目の覚める感じ。
(予定がズレ、昨日観劇のハズだった三階席手放したら、
10日は三階完売と言われ・・・
今後の予定を鑑みると贅沢も出来ず、幕見並びのため6時半起床)
三番叟をもじって・・・と言われても、長唄の歌詞ってかなり好きで
何度も聴いているとか、よほど印象に残る曲でないと
なんとなく雰囲気のみって感じで、あまり意味や文言も理解してないので
帰宅後、『翁千歳三番叟』と『廓三番叟』の歌詞を比べてみました。
う~ん、まさしく本歌取り(爆)
※本歌取り(by goo辞書=(和歌で、古歌の)
「語句・発想・趣向などを取り入れて新しく作歌する手法」
簡単にまとまめると五穀豊穣・国の栄えを祝うという主題は
√廓の豊かぞ祝しける、に趣意がえ←簡単すぎ。
―【追記】―
『加賀見山旧錦絵』
パスを続けた結果、記憶が薄れてきた~
私は、尾上よりお初にかなり感情移入。
あまり、尾上の心の推移が響いてこなかった。ほとんど花道が見えない
という悪条件と、舞台が「遠い」ということのせいもあるかもしれないけど
彼女の心は自己完結しているので、入り込む隙がないというか・・・
草履打ちのあと、長局での尾上はすでに死んでいる人のようだった。
(顔色の消えた表情から、ふと、暗闇の丑松のときの、障子の陰から丑松を
見つめるお米を想い出した。あの時も、すでに死者のような、あるいは生霊
のような、精気の失せた存在だけが、そこにあった。)
尾上は、すでに死んでいる、けれど、物理的な死への過程を
私たちに見せるためにそこにいる、みたいな・・・
だから、彼女が内包しているであろう多様な想い
(プライドや何やかやを含め)よりも、
使いに行かせる初を呼び止めて、最期の名残を求める
といったあたりの単純な場面の方が、ぐっときたりもした。
尾上に文を届けるように言われ、彼女を一人にしてはいけないという
胸騒ぎ、否、ある種の確信から、初はそれを拒むも
主人の命と言われれば逆らえず、
どうしても使いに出なければならなくなった時、
「南無観音様、鬼子母神様」と必死に祈る姿に、ど泣き
はっきりと分かり易いお初の心情と行動は
もしかしたら、観ている私(たち)の代償行為かもしれない。
なので、共感しやすいのかな~。
しかし、菊ちゃん、ちょっと前までは、「綺麗な女形」のヒトだな~
と思っていたけど、ここのところ、「男」っぽくなってしまったよねぇ。
なんか、凛々しい。ま、お初は決して女々しい子ではないけれど、
もっと娘らしくあっていいかな~と思う。単に見かけの問題なのですが。
ふっとした瞬間、男の表情になっていると感じた。
それでも、今回、尾上や岩藤より、私的には親しい存在でした。
おもだかチームから唯一のご出演(ですよね?プログラム未購入のため不明)
猿四郎さん。岩藤チームの奥女中と聞いていたから、コワモテだろうとは
思っていたけれど(まあ、愛嬌のあるチームでもありますが)
怖いだけでなく、老けてる?って作り。せっかく?呼ばれているのだから
お初と込み入った立廻りでもあるのかな~?と期待したけど、すぐ
やっつけられてしまいます(笑)
『廓三番叟』
舞台も客席も明るく、長唄雛壇の緋色や衣装の色合いも綺麗で、
この総あかりでパーッとした場内は、朝イチ、
つくづく歌舞伎座にいるな~と目の覚める感じ。
(予定がズレ、昨日観劇のハズだった三階席手放したら、
10日は三階完売と言われ・・・
今後の予定を鑑みると贅沢も出来ず、幕見並びのため6時半起床)
三番叟をもじって・・・と言われても、長唄の歌詞ってかなり好きで
何度も聴いているとか、よほど印象に残る曲でないと
なんとなく雰囲気のみって感じで、あまり意味や文言も理解してないので
帰宅後、『翁千歳三番叟』と『廓三番叟』の歌詞を比べてみました。
う~ん、まさしく本歌取り(爆)
※本歌取り(by goo辞書=(和歌で、古歌の)
「語句・発想・趣向などを取り入れて新しく作歌する手法」
簡単にまとまめると五穀豊穣・国の栄えを祝うという主題は
√廓の豊かぞ祝しける、に趣意がえ←簡単すぎ。
―【追記】―
『加賀見山旧錦絵』
パスを続けた結果、記憶が薄れてきた~
私は、尾上よりお初にかなり感情移入。
あまり、尾上の心の推移が響いてこなかった。ほとんど花道が見えない
という悪条件と、舞台が「遠い」ということのせいもあるかもしれないけど
彼女の心は自己完結しているので、入り込む隙がないというか・・・
草履打ちのあと、長局での尾上はすでに死んでいる人のようだった。
(顔色の消えた表情から、ふと、暗闇の丑松のときの、障子の陰から丑松を
見つめるお米を想い出した。あの時も、すでに死者のような、あるいは生霊
のような、精気の失せた存在だけが、そこにあった。)
尾上は、すでに死んでいる、けれど、物理的な死への過程を
私たちに見せるためにそこにいる、みたいな・・・
だから、彼女が内包しているであろう多様な想い
(プライドや何やかやを含め)よりも、
使いに行かせる初を呼び止めて、最期の名残を求める
といったあたりの単純な場面の方が、ぐっときたりもした。
尾上に文を届けるように言われ、彼女を一人にしてはいけないという
胸騒ぎ、否、ある種の確信から、初はそれを拒むも
主人の命と言われれば逆らえず、
どうしても使いに出なければならなくなった時、
「南無観音様、鬼子母神様」と必死に祈る姿に、ど泣き
はっきりと分かり易いお初の心情と行動は
もしかしたら、観ている私(たち)の代償行為かもしれない。
なので、共感しやすいのかな~。
しかし、菊ちゃん、ちょっと前までは、「綺麗な女形」のヒトだな~
と思っていたけど、ここのところ、「男」っぽくなってしまったよねぇ。
なんか、凛々しい。ま、お初は決して女々しい子ではないけれど、
もっと娘らしくあっていいかな~と思う。単に見かけの問題なのですが。
ふっとした瞬間、男の表情になっていると感じた。
それでも、今回、尾上や岩藤より、私的には親しい存在でした。
おもだかチームから唯一のご出演(ですよね?プログラム未購入のため不明)
猿四郎さん。岩藤チームの奥女中と聞いていたから、コワモテだろうとは
思っていたけれど(まあ、愛嬌のあるチームでもありますが)
怖いだけでなく、老けてる?って作り。せっかく?呼ばれているのだから
お初と込み入った立廻りでもあるのかな~?と期待したけど、すぐ
やっつけられてしまいます(笑)
(^^;
観劇数も少ないのですが、「加賀見山」は歌舞伎でこんなに大泣きしちゃうこともあるんだ!と衝撃だった作品なんです。
感想をアップしていたので、トラバさせてください。
>劇には、そんな演出があるんですね。
いや~私が勝手に思っているだけで
>代償行為…
だって、私ならやっぱり黙って耐えるって出来ないし
岩藤の理不尽な行為にむっとしちゃう。
尾上、死ぬ気なら岩藤も刺し殺したれ~(笑)
と、まで思ってしまう私なので、
ちょこっと意趣返しなお初には
が、お初のこの正義感?というか主を思う心が
かえって仇になってもいるのか(-_-;)?)
単純にスカっとしている場合ではないのであった>自分
>きのしやさん
良い席でご覧になったのですね~。
ホント、もうこの後死ぬ必要が無いくらい
すでに、生よりは死に近い場所にいる雰囲気を
醸し出していましたね。
>「ヨッ、オニイチャン」
あ、やっぱり(菊ちゃんファンすまん)
>paru
こんばんは~!(^^)!
テーブルの下もカーテンの陰もかわいいですね、
って話題ズレすぎ。
私も、ぱっと観劇を振り返ると、お初の健気さ
(特に長局での)が、まず甦ります。
ある点で、玉三郎さんも菊五郎さんも
サラサラしている演技でした。
一番健闘していたのはお初でしょうか。
玉三郎さんはよいのですが、こういった役より物の怪の姫とかがいいような・・・
岩藤はどうしてもおっさんの声にしか聞こえなかったし(笑)
草履打ちの後、長局に戻ってくる(花道上の)尾上は亡霊のように見えました。玉さんの動線が一直線で、さらに観客の頭で下半身が遮られたその姿はこの世の人でないように思えました。
菊ちゃん@お初は、最初の長局の場ではぐっときましたね。でも、尾上自害のあとでは、男の子が出てしまって少々残念。寝刃でのきまりでは、「ヨッ、オニイチャン」と声を掛けたくなったくらい。
玉三郎さんの尾上と菊五郎さんの岩藤は、もっと火花散るかと期待していました。あくまでも個人の好みですが、ちょっと満ち足りませんでした。やっぱ、岩藤は猿之助さんに限るか~。
「観ている私(たち)の代償行為」という言葉を、初めて聞きました。劇には、そんな演出があるんですね。
羨ましいです!!
是非、小屋の雰囲気なども含め、ご報告
お待ちしております(って気が早いかしら)
観劇&旅行気分も+で、準備段階も
ワクワクドキドキですね。
「怖い奥女中」ですか、
都民劇場のお知らせを有難うございました。
案内状を頼ませて頂きました。八千代座に行きます。初めてなので、不安です。
今週ほとんど残業、明日明後日もちょっと別件の
仕事ゆえ、観劇記書く気力が。。。
(って別に深い内容がある観劇記でもないのだけど)
猿四郎さん、単に「奥女中」でなく
ちょっと老けて「怖い奥女中」でした。
12月情報は頑張ってアップしました。
おもだか八千代座組は、
そのまま歌舞伎座へスライドでしょうか!?)
当ブログへおこし頂きありがとうございます。
雪柳さんのも
さっそく拝見させて頂きました。
情報満載で充実してますね~。
私は、どうしても澤瀉一門中心なので
その他歌舞伎情報、参考にさせて頂きます。
初演のタケルにご出演だった福助さん、早稲田大学での
舞踊詩劇の構成・演出・主演など、興味深そうな
催しですね~(時間的にちょっと観覧は無理かなぁ(-_-;))
廓三番叟、ちゃんの
「身体が映し出す物語」素晴らしかったですね~
>つくづく歌舞伎座にいるな~と
まさに「私は、今!歌舞伎を観ているっ」と力強く感じる幕開きでしたよねぇ(^^)
『翁千歳三番叟』をきちんと知ってたら、もっと一層楽しかったんだろうなぁ。
よしっ調べてみるか!
楽しむ為ならお勉強も苦になりませんなぁ♪
・・・この気力が学生時代にあったらぁぁ(T^T)
同じ舞台を見た感想を書いてみました。
是非TBさせてくださいませ♪