ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

見た気になれる!?スーパー喜劇狸御殿メイキング2

2005-12-18 11:09:41 | その他の演劇
【10月6日立稽古】

<笑也@白狐>「近頃そこまで・・・めずらしいねぇ」
(笑也さんの台詞にかぶって南光さんのナレーション)

『南光』
そして、立稽古の開始。
この立稽古で台詞が練り上げられていくんです。
新たに加えられたり、はぶかれたりして、どんどん変わります。
変わった台詞を台本に差し込んで完成させていきます。
(差し替えのページをノリで貼っている映像)
もちろん、変更した件はコピーして演者さんにも配られます。
このスーパー喜劇狸御殿、お芝居の稽古だけではすみません。

【10月15日:日舞稽古、洋舞踊稽古の映像】
【10月18日:唄稽古】

『南光』
音楽を担当するのは
スーパー歌舞伎も手がけている加藤和彦さん。
(直美さんの、ソロ稽古。右近さんとのデュエット稽古。
指導する加藤さんの映像)

<加藤>「芝居の中の唄ってこう、難しいですよね。
    芝居してていきなり唄うわけですから、唐突になっても変だし、
    でミュージカルっていうわけでもないんでね。
    ただ、重要なキーポイントはやっぱりこう、
    デュエットだったり唄だったりするから、
    これはやっぱりあの、やっぱりお芝居の方っていうのは、
    その表現力がありますからね、歌唱力っていう方で持ってかないで、
    なんか、こう芝居の中での唄っていうかね、
    ま、作ってる最中ですから」

【10月20日:殺陣稽古】

『南光』
そして、殺陣。歌舞伎の所作を取り入れた
本格的な歌舞伎仕立てです。
(右近さんと延夫さんたちの絡み、
そして春猿さん・寿猿さんの立ち廻り稽古風景)

<秀哉>「わたしねぇ~今回のお芝居は予測が立たんのです。
    直ちゃん出てきたら、またお客が喜んでくれはるわけでしょ。
    で、それとおもだかやさんとこの立ち廻りとね、
    これもお客喜ぶでしょ。
    どこまでが喜劇でどこまでが歌舞伎でやるのか、
    これが、上手いこと、こ~ですなミルフィーユのように
    こういくがやね~最近甘いもの食うからね。」

【10月26日衣装パレード】

『南光』
だんだんと公演が近づいてきたこの日、
衣装パレードと呼ばれる全員揃っての衣装合わせが行われました。
150点にも及ぶ衣装の数々、早替りがあったりと、
チェックだけでもこりゃ大変ですな~。

<右近>「今日はね。あの~衣装パレードと申しまして、
    別にあの~これで銀座かなんかパレードするわけじゃないですけど。
    なんか鼓笛隊とかきちゃうんじゃないかなと、
    みんな勘違いする人が多いんですよね、衣装パレードっていうとね。
    今日は衣装をみなさんが着て全体の流れと、
    全体の色調とそういうものをこうチェックするんですね、はい。
    あと着替えく段取りですね。
    次の場面でるのに時間短いから普通に着てはいられないので、
    たとえば、この襟と着物をひとつのワンセットにしておくとか、
    そういういろんな工夫をするために一回普通に着てみて、
    それで段取り取るわけです。はい。」

『南光』
誰や思うたら関口まいちゃん。
おとうさんのざこばさんも出てるんちゃうやろな。

<まい>「おねえさん、すごい似おうてはる(直美さんの衣装見て)」
<秀哉>「これは何やこれは(まいちゃんの耳飾か肩の毛縫い?
    を扇で指して)」

<春猿>「おはようございます」
<直美>「なんか、ものすごい普通の人が普通に見える
    (春ちゃんを見て)」
<春猿>「これでも普通に見えますからね」
<笑也>(指に爪を付けてもらいながら)
    「付け爪ですって。初めてですよ、つけづめ!」
<直美>「尻尾の先にリボンつけてくれる?赤の」

『南光』細かいチェクが入ります。
(右近、直美さんが並んで色あわせ)

【10月27日総浚い】

<不明:女性の声←助川さん?>
「え~、本日総ざらい・・・直美さんっ!!」
(直美さんがキャリーバッグを引いて遊んでいる?)
<直美>「はいっ(~_~;)」(バッグしまう)
<松竹演出部の男性>「ぴしっといってますよ」
<直美>「はい」
<女性の声>「本日総ざらいさせて頂きます」

『南光』
東京の稽古場での最後の日、
総浚いといって幕開けから最後まで通していくお稽古が行われました。
(浴衣でオープニングのダンス~♪~「私の夢」右近・直美デュエット~
堀外(笑)~伏見稲荷、奴ときぬたが織部にたぬきとバレる場~)
総浚いも終わって明後日からは大阪で舞台稽古が始まるんです。

<撮影隊>「すいませ~ん」
<猿弥>「カメーラ!」
<撮影隊>「え~総浚い終わりましたね~」
<猿弥>「終わりましたね~」
<撮影隊>「終わって今の正直な感想は・・・」
<猿弥>「いや~でもね~あの~時間がちょっとこう
    押し迫ってきたんで、ちょっとね~
    どうなることかと思っていたんですけど、
    なんとか最後まで行きましたね。」

<撮影隊>「直美さんとの言い合いが、だいぶ最初の頃と、
    だいぶ変わってきててる・・・」
<笑也>「そうですね、まだまだ変わりますんで、
    あの、ちょっと色々と考えてます。」
<直美>「何を言うても散髪したて」
<笑也>「おおぉっと」
<直美>「あなた散髪したてですよ~たぶん失敗してますよ~」
<笑也>(横顔、切りたて?の襟足を見せながら)
    「ということでございます。」

<右近>「ま、これで舞台いって、舞台行って
    またいろいろ変わってくると思いますし、
    それから、本番開いたらまた、
    たぶん直美さんいろいろとアドリブとかも入るでしょうし、
    変わっていくと思うんですけど」

<春猿>「なんか、あの、最初のうちはちょっと
    お稽古中はドキドキしたんですけど、
    今日の総ざらえを見て、え~、
    あっ、楽しいお芝居になったな~と、思いました」

<撮影隊>「今日、ここまで来まして、
    今なんか、これをたとえて頂きますと」
<直美>「なんやろね~今だからやっとね、
    海外旅行やったらね、寝る前にね、鞄とね、
    パスポートと旅券を(同じなんだけど(~_~;))
    枕元に置いて寝る状態です、これから。
    今だから備品チェック。今から戦います。」

<作・演出:斎藤>
    「エライこと引き受けちゃったな~っていうのが、
    本音ですけど、ただ、あの、大変な分、    
    お客さんには喜んでもらえる分のものは
    出来てるっていう気はしますけれども」

<直美>「一生懸命お稽古をして、一ヶ月間そうやね~
    もしかひとつ希望が叶うんやったら、
    何がええやろね。宮崎キャンプ行きたい。
    秋季キャンプな。宮崎キャンプ行きたいな。」
<撮影隊>「舞台11月してますやん。松竹座。どないします?」
<直美>(周囲を見回し小声?で)
    「こらせやけどほんま雨の日に舞台中止とかやったらな。
    屋根なかったらな」

~大阪道頓堀~

『南光』
初日の三日前、今日から大阪松竹座に
出演者全員が乗り込んで本格的な舞台稽古です。

【10月29日顔寄せ】

『南光』演者さんがさんさんごうごう、客席へと集まってきました。

<直美>「なんで自分だけそんな入社式みたいな格好してんの
    (スーツ姿の右近さんを見て)」
    (笑也さんがソフトバンクのタオルを、カメラ前に広げてみせる)
    (舞台に大道具を飾って、神主さんが安全祈願)

『南光』
出演者とスタッフ全員が顔をあわせる顔寄せに続いて、
舞台の安全を祈願するお祓いが行われました。
ふだんはお客さんで溢れるロビーも、
この日は小道具置場になっております。
(道具で埋め尽くされる松竹座3Fロビー)
舞台では技術関係のリハーサルも含めた稽古が進んでいきます。

<モモコ>「あでやかですね~」
『南光』その頃、楽屋に
<モモコ>「いつもどおり」
<遥洋子>「王さんの写真だ」
<モモコ>「失礼しま~す」
<モモコ・洋子>「おはようございます~」
<直美>「いつもどうもありがとうございました。
     そしたら、さよなら~」
<モモコ・洋子>「なんでや、来たとこやないか~」

<直美>「何しに来たんやねんっ~」
<モモコ>「いつもどおり会いに来ただけ」
<直美>「まだ雑然としてるよ、これからまだ、
     今これからまだ化粧前は~」
<モモコ>「でも、初めて。あの、その本番の前にお邪魔するのは」
<洋子>「初日の三日前です、今日」
<直美>「あのねぇ~初日の三日前って・・・開き直ってきた」
<洋子>「ものすごい、今までの中ででもまた、
     新しい分野に挑戦しようとしている時だから、
     だから是非あたしたち、ちょっと
     頑張れーって言おうと思って来たの」
<モモコ>「あたしがもし、おねえさんやったら、緊張しまくりやわ」
<洋子>「気ぃ使う、気ぃ使う」
<直美>「そりゃずっ~としてるよ~」
<モモコ>「緊張しますよね~」
<直美>「そりゃ当たり前やわ」

<洋子>「そやから、あたしらと一緒の時暴れんのやわ~」
<直美>「暴れたこと・・・あるなぁ」
<モモコ>「あるよ、ありますよ。なんかな南界隈でな、すいませーんって
     言うて予約の電話入って、この3人の名前言われたら、
     ものすごい大変らしいわ。それぞれの店は」
<洋子>「最近、何回も確認しとる。ホンマに来はるんですね、この3人。」
<直美>「だから南光さんが、だから、ごはん食べてくれ食べてくれって
     頼むからな」
『南光』それは言うてないぞ。直美ちゃん。

<直美>「南光さんがどーしてもね、ご馳走したいと。」
『南光』言うてない・・・
<モモコ>「だから狸御殿の間、ご飯食べよう。」
<直美>「3回くらい行きたいね」
『南光』あんたらはタカりかぁ。
<モモコ>「3人で食べに行ってお金だけおごって貰う」
<直美>「はじめ南光さんで、そんで、ざこばにいさんで、
     で、八方にいさんで、たかじんさんで、思い出の品持って…」
『南光』あつかましいわ!

<直美>「ここに居ててもしゃあないで。もっと男前・・・嫌い?」
<モモコ・洋子>「好き、メチャた好きや」
    「会わしてくれる?会わしてくれる?」
    「ここもっとこ、ここもっとこ」
    (と直美さんのガウンの紐につかまる二人)

<直美>「これ一応ソフトバンクの・・・」(グッズを紹介する)
<モモコ・洋子>「それもうわかった。さんざん撮った」
<直美>「春猿さんいらっしゃいますか」
<春猿>「へ~い」(春猿さんの声ではないかも?)
    (部屋から顔を出して)
<直美>「私助けてもらうん。」
<春猿>「そうです」
<直美>「私が、行き倒れてるとこ助けてもらう」
<洋子>「きれ~いいっ」
<モモコ>「(洋子に向かい)あんた汚いなぁ・・・」
<洋子>「ちょっと~綺麗~」(と、しばし二人綺麗連発)

<春猿>「恥ずかしい~・笑」
<洋子>「ちょっと、あのう、全然直美ちゃんメイク違うよ?」
<モモコ>「タヌキメイク?」
<直美>「タヌキメイクちゃうよ。
     タヌキメイクやったらあんたに教えて欲しいわ」
<モモコ>「教えられへんわ、そんなの」
<直美>「まったく人間の」
<春猿>「はい、人間役です」
<直美>「綺麗な・・・だから、まあ俗に言う
     御殿にお仕えされてる方ですよね。」
<春猿>「そうですよね」
<洋子>「(チラシと見比べながら)ひゃ~ぁ」

<直美>「門之助さ~ん。」
<モモコ・洋子>「すいませ~ん」
    (門之助さんが楽屋暖簾から顔を出すと)
<直美>「はい、若旦那でございます。」
    (二人直美さんの後ろから覗き込みながら)
    「男前?男前~」

<直美>「すいません、突然」
<門之助>「眉毛ないんです」
<モモコ・洋子>「あ~すいませ~ん、お稽古の最中・・・」
<直美>「あれ言うていいですか?私がつけたあだ名を」
<門之助>「はははは~・笑」
<直美>「すいません、横顔で、横顔でお願いします」
<門之助>(横顔をカメラに見せ)「こういう状態でいいですか?」
<直美>「こちらの若旦那に渾名をつけてしまった」
<モモコ・洋子>「鼻高いわ~」「どんな」
<直美>「セキセイインコ」
<門之助>「うぇ~」(鳴き声?)
<モモコ・洋子>「うわ~ノッてくれはった、ノッてくれはった~」

<直美>「あ~、どこに乗るのが好きなんですか、みずしまの」
<門之助>「え~みずしまの肩・・・」
<直美>「言うたらオウムや言うのにセキセイインコなんやから。
    (オウムの声色?で)きゅーちゃんおはよう。門之助です。
     きゅーちゃんおはよう。ありがとうございました~」
<モモコ>「楽しい楽屋やな~」
<洋子>「(直美さんを遮るように)ごめんなさい、
     失礼があってごめんなさい」
<門之助>「いいえ」

<直美>「おっちゃ~ん」
<慶四郎>「はい」
<直美>「ちょっと頼みがあんねん」
<モモコ>「おっちゃんや」
<洋子>「気ぃ使うわ、気ぃ使うわ、気ぃ使うわ」
<直美>「あのね、うちのねお父さん貸してたお金返しえてくれへん?」
<慶四郎>「いやいや、そやけどね、あれね、奥さんにねぇ言うたの。
     いや、奥さんに、お返ししなきゃいけまへんかいな、言うたの。」
<直美>「ほんだら」
<慶四郎>「うん、あれええわっておっしゃったんです。
     だからもう、よろしいやないかいなっ!!(怒声)」
<モモコ>「おもろい~」
<洋子>「引っ込まないで引っ込まないで、
     出てきて。初日前に直美ちゃんもする話やないで」
<直美>「ショートコントになってるやん」

<洋子>「どうもお早うございます」(秀哉さんに)
<モモコ>安心ですね、この二人がいてたら」
<洋子>「このツーショット見てたらものすごく安心や」
    (直美さん秀哉さんと並んでピース)
<洋子>「ええとどういう・・」
<直美>「アタシのお父さん。狸御殿のお殿様」
<洋子>「お殿さんなりはんねんや。お父さんの関係や。
     どう、どんな娘ですか」
<秀哉>「どうしようもない(諦念!?)」
<モモコ>「それ、プライベートでしょ」
<直美>「慶四郎さんのおっちゃんとな、
     秀哉さんのおっちゃんとなアタシオムツ替えてもろてんねん」
<モモコ>「そりゃそうでしょ、すべて見られてる・・・」
<洋子>「見た?見た?」
    (秀哉さん首をふって)
<秀哉>「ちょっと遠視になってな・・」
<直美>「だってうちとこの家と50年の付き合い」
<モモコ>「そりゃそうですよ。お父さんの時代からずっ~っと」
<洋子>「ホンマ家族やん」

<直美>「40年の付き合いになりま~す」
<大津>「いらっしゃいませ」
<モモコ>「どういう関係になられるんですか」
<大津>「あたくし乳母」
<直美>「狸の乳母。ほれ今回は慶四郎さんのおっちゃんが
     爺みたいなもんやから、もう、うちとこの家みたいな」
<モモコ・洋子>「ホンマやね。ホンマの家ですね、これは。」
<大津>「そうなんです、ここだけなんか雰囲気の違う(笑)」

<洋子>「楽しいな、楽屋おもろいな、楽屋おもろいで。
     歌舞伎と唄と踊りいいうからどないなるかと思うてん」
<直美>「みんなで創り上げているから、
     私一人がどうやこうやないから」
<モモコ>「でも、ここの通りはすごい心があるね、みんながね」
<洋子>「うん、あったかい」
<モモコ>「もう、あの~初日始まる前から、
      なんか一致団結ってなってるもんね」
<洋子>「もう、関係性が出来上がってるのが分かる。
     三日前、三日前で」
<直美>「ほいじゃ(と楽屋に入る)」
<モモコ・洋子>「お邪魔しました~」
<直美>「は~やっと落ち着くわ」
<モモコ・洋子>「ハハハ。すんません、おねえさん、
     ありがとうございました~じゃまた~さいなら~」

<まい>「来ますよ~お父さん」
<撮影隊>「いつ来るの?」
<まい>「いつ来るんですかね。
     今日も朝仕事終わったら来るって言うてたんですけど。
     こっそり来るんじゃないでしょうか。
     大阪弁も直されましたしね、私」
<撮影隊>「あっ、注意を受けてますか」
<まい>「注意を受けました。お前の大阪弁は
     大阪弁やないって言われたんでー。
     南光のおっちゃんお小遣いください(^_^)/~」

『南光』お父さんに貰いっちゅーねん。

<モモコ・洋子>「お邪魔しま~す」
『南光』さっきのあつかましい二人は・・・
(猿弥さんの楽屋。笑也さんも同席)
<モモコ・洋子>「失礼します~」
    「お稽古中の大変なときにすいません。
     遥洋子とハイヒールモモコです。うちの姉が、
     直美さんがお世話になって」
<猿弥>「素敵なおねえさんで」
<モモコ>「ホントに素敵って思いますか?」
<猿弥>「ああ、ホントに・・・」

<洋子>「幼馴染み役だそうで」
<猿弥>「ええ、そうなんです」
<モモコ>「なんかでも前世から兄弟のような気がして」
<猿弥>「えっ、へへへ・笑、え、なんで、どこらへんが?」
<モモコ>「双子のような気がするんですけど。
     前世双子やったんやないかなと思って」
<猿弥>「え~もうありがたいです。光栄でございます。」
<直美>「あの、アドリブがすごい方じゃないですか。
     そこら辺どうですか」
<猿弥>「いや~もう、どうですか?笑也さん」
<笑也>「まだ、あの~噛み“まって”ません」
<猿弥>「何、噛んでんだよ~何言ってんだよ~」
<洋子>「何かすでに困り果ててらっしゃるような」
<笑也>「困ってます、困ってますよ」
<猿弥>「非常にアドリブがね、ね、それが実際の舞台でね、
     どう来られたらどう切り返すんだろうって」
<洋子>「毎回違うんですか?」
<猿弥>「毎回違うんですよ。だから、全然慣れてないんですよ・・・
     なんか喋んなさいよ(と笑也さんを叩く)、喋ってよ」
    (笑也さん何かいい訳け?してるがヒアリング出来ず・・・)

<洋子>「直美さんと敵対するお役だそうですけど、
     戦う相手としてどうですか?」
<笑也>「いや、笑っちゃいますね。
     戦わないといけないんですけど、笑っちゃうんです」
    
    (劇中の映像)
<きぬた姫>「人の見る目もないのか。この~厚化粧!!」
<雅楽平>「や、やめて下さいよ、言い過ぎ言い過ぎですから」
<きぬた姫>「女同士、女同士、大丈夫、女同士」
<白狐>「厚化粧だと?」
<きぬた姫>「粉飛ぶほど塗るな!!」
<白狐>(粉吹く)「そりゃ粉飛ぶわ。厚化粧はしているがな~
    週に一回のエステとネイルサロンに通っているんだ、
    この美肌を見ろ。地黒タヌキ!」
<きぬた姫>「地黒タヌキと言うたな。なんやねん、
    色白いけど腹は真っ黒なのと違いますか?
    なんなん、その目じりの皺は。ハハァ」

<モモコ>「台風なんです、台風なんです、あの人が」
<猿弥>「ハリケーンね」
<モモコ>「で、あたしたちみんな、ぐわ~って巻き込まれて、
     あたしらも廻ってるんです。あんな女どうですか?
     ふだんからあんな女。」
<猿弥>「是非、あんな女と王監督、
    藤山直美をどうぞよろしくお願い致します。」
<モモコ>「でも、あたしね、それを聞いて安心しました。
    よく理解して頂いております。」
<猿弥>「その話しか来ませんもん。
    もう、ホークスの後にガクーンと落ち込んでも、
    もう、なんか次の日にあの今度野球の練習があるでしょ、
    やっぱ野球分からなくても合わせてますもん。
    王監督、王監督ってこうやってね(持ち上げる仕草)」

<モモコ・洋子>「気ぃ使わせて、すいませ~ん
    (と手をつき頭を下げる)」
<猿弥>「いや~ホントにホントにこちらも勉強になります」
<撮影隊>「笑也さんわざわざタオルもってはりましたからね。
     ホークスの今日」
<洋子>「えっ?どこに?」
<笑也>「ああ、部屋にありますけどね」
<洋子>「ええ~そこまで笑也さんに気遣い頂いて・・・」
<猿弥>「みんなの知らないとこで用意して、やなヤツだねぇ。
     なんだよ、野球なんて興味なかったじゃんかよ。」
<笑也>「私、あのう、ねっ(と手で喋ろう?とする)」
<猿弥>「ねっ、じゃないよ言葉なくしてんじゃないかよ。」
<笑也>「私、先々月博多だったんです。博多でわざわざね」
<猿弥>「人間ね、そういう時手を使って喋るんだよ、
     ずっとこうやってるんだから(笑也さんが手振りつきで
     喋ろうとする仕草を真似る)ねっねっ」
<モモコ>「二人の漫才をご覧頂きました~。
     ありがとうございました。」
<洋子・モモコ>「頑張って下さい。ありがとうございました~」
<笑也>「また来週~」
<モモコ>「なんでやねん」


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