※11/5さらに追記※
今回は「ハイパー歌舞伎」という冠?はなくなったのでしょうか。
(結構あんまりな↑ネーミングと思っていたのだけど(~_~;))
初演時から、ちょっとスーパー歌舞伎チックな仕立てなの?
と気になってはいたのですが、さすがに他家(?)のお芝居まで
猿★征して観る余裕もなく・・・・
今回、演舞場という事でやっと拝見!!
「復活通し狂言+スーパー歌舞伎+俳優祭」リミックス、
というのが観終わっての印象。
登場人物に想い入れしてストーリーを追うという
ドラマ的感動の部分がないので
(↑ある種の歌舞伎的ではある。ご趣向だけの芝居。)
では、それ以外の視覚的エンターティメント性は?というと
すでに出尽くし感のある、既視感のある場面構成でした。
斬新さを狙った(であろう)部分も、歌舞伎の部分も。
でも、パロディ的な場面のはめ込みも、
歌舞伎的手法ではありますけどね。
(スーパー歌舞伎も手法としては、リピートはしている。
場面構成とドラマの盛り上がりの組み合わせで、
新作のたび、斬新さを出していくようにはしていましたが。)
しかし、俳優祭な部分が一番客席が盛り上がったというのは
どうなのかしらん←歌舞伎の入れ事としては
微妙なライン…?ありでしょう~とも言えなくもないけど。
(どうしても菊五郎さんが、ああいうノリの拵えされると
俳優祭のイメージが甦ってしまい…
ガングロインパクトありすぎでした←いつの話やねん>自分)
結構序幕も、宙乗りも含め見せ場はあるのに、
イマイチ、客席があったまらない感じ。
二幕幕開け、團蔵さん、場内温度上げましたね―!!
宙乗りは蝦蟇が割れて鷲←カワイイ、に乗っての飛翔。
一階席の人が正面からの姿が見えないからと、
舞台上にスクリーンを出し飛翔する児雷也の姿を映していたのは、
いいような悪いような・・・←試みとしては親切ですが。
やっぱり、みんなが振り返って、頭上で実際飛んでいる演者を眺める、
という方が一体感があって良くない?たとえ後姿を眺めようとも・・・
鳥屋に入るギリギリまで、一階席の人は後姿を見送り
三階席は「お出迎え」する(笑)という。
で、勿体無いな~と思ったのが、鳥屋に入るかなり手前で
吊られている菊之助さんに当てる照明が消えてしまったこと。
私は、三階のかなり宙乗りが見やすい席を今回取って頂いたのですが、
いよいよ近づいてくる!というところでスポットがなくなってしまい…
大詰めの「火の粉」が見せ場なのも、既に
「アクロバティックな演技」にも「火幕」「リボン(?)」
にも慣らされてしまっている(笑)私には、
演出としてはインパクトなかったけれど、
音楽は、とってもカッコ良かったです!!
そうそう、宙乗りの時の太鼓も!!ライブの音はやはり良い
出囃子?と言っていいのでしょうか。
「火粉四天」が演技する後ろに劇団音楽部の方々が並び生演奏
児雷也に単独で絡む場面の殺陣の方二名も、
スピーディで切れ味のある魅せるものでした。
音楽と言えば、二幕でスプリング@フォーシーズンズやボレロも流れるのですが
これが違和感なく結構面白かった。
(ペルシャ絨毯がポイントか?>違和感ナシ。
ホントのペルシャかウルムチあたりで織ったものか?と
余計な邪念を抱きつつ思わず双眼鏡で文様確認。国産っぽい・爆)
十二夜同様、菊之助さんの満開の時分の花を目撃する、
ということでは観る甲斐のあるお芝居です。
女形(巫女の拵え)も含め、どの衣装も似合って素敵でした。
幕切れに菊之助さんと並ぶ亀ちゃんも綺麗でしたよ~。
(澤瀉ファン的にはどうしても蛞蝓というと、
「なめくじ」@浮世風呂を思い出してしまうのはサガ?らしく、
幕間ロビーでも、そんな声を聞きました。)
追伸:蝦蟇と蛞蝓さんの役作り(?)は努力賞ものです。
(蝦蟇ジャンプと、蛞蝓のヌルヌル動きに注目
↑敏捷性のなさが、逆に、こういう蛙いそう!とリアリティが。
ワタシ的には結構ツボでした。後ろ足に注目~)
スーパー歌舞伎の楽にもよくあるのですが、こういう被り物の皆さん
千秋楽のカーテンコールでは被り物脱いで、お姿を現すのでしょうか?
追伸2:小ネタ一発目が、7月の鑑賞教室と同じだ~
【追記】
筋書きに菊五郎さんの、若手の役者さんの(演出上の)意見も
採用した、却下したものの方が多いけれど…というようなコメントが
載っていました。子役が谷に落とされる場面で、おっLK!?と
ふと、思ってしまったのですが(背景が動くことで落ちるさまを見せる)
亀ちゃんの意見かしらん(笑)
◆公演詳細は新橋演舞場のサイトで、ご確認下さい。CMもアリ。
チケットぴあ宙乗りの画像が見られます。
イープラス菊之助さんのメッセージが視聴出来ます。
インタビュー記事も掲載されていますが、
20年前に、30年前に猿之助さんがおっしゃり、具現化されていたことが、
一世代超えて、継承されていってるんだなぁ~とシミジミ。
異端だ、あれは歌舞伎じゃない、と揶揄されていたことが
普通に拍手をもって、チャレンジと受け入れられる時代に。
先月の、国立劇場、私は未見だったのですが、観劇した友人から
「筋書の松緑さんのコメントが面白かった」とメールを貰いました。
「宙乗り否定の家系だったので、祖父や父が枕元に出てこないか、
それだけが心配です。」という内容だったとか
今となってはかないわないけれど、何故、否定だったのか
お伺いしてみたい、なんて思ってしまいました。
今回は「ハイパー歌舞伎」という冠?はなくなったのでしょうか。
(結構あんまりな↑ネーミングと思っていたのだけど(~_~;))
初演時から、ちょっとスーパー歌舞伎チックな仕立てなの?
と気になってはいたのですが、さすがに他家(?)のお芝居まで
猿★征して観る余裕もなく・・・・
今回、演舞場という事でやっと拝見!!
「復活通し狂言+スーパー歌舞伎+俳優祭」リミックス、
というのが観終わっての印象。
登場人物に想い入れしてストーリーを追うという
ドラマ的感動の部分がないので
(↑ある種の歌舞伎的ではある。ご趣向だけの芝居。)
では、それ以外の視覚的エンターティメント性は?というと
すでに出尽くし感のある、既視感のある場面構成でした。
斬新さを狙った(であろう)部分も、歌舞伎の部分も。
でも、パロディ的な場面のはめ込みも、
歌舞伎的手法ではありますけどね。
(スーパー歌舞伎も手法としては、リピートはしている。
場面構成とドラマの盛り上がりの組み合わせで、
新作のたび、斬新さを出していくようにはしていましたが。)
しかし、俳優祭な部分が一番客席が盛り上がったというのは
どうなのかしらん←歌舞伎の入れ事としては
微妙なライン…?ありでしょう~とも言えなくもないけど。
(どうしても菊五郎さんが、ああいうノリの拵えされると
俳優祭のイメージが甦ってしまい…
ガングロインパクトありすぎでした←いつの話やねん>自分)
結構序幕も、宙乗りも含め見せ場はあるのに、
イマイチ、客席があったまらない感じ。
二幕幕開け、團蔵さん、場内温度上げましたね―!!
宙乗りは蝦蟇が割れて鷲←カワイイ、に乗っての飛翔。
一階席の人が正面からの姿が見えないからと、
舞台上にスクリーンを出し飛翔する児雷也の姿を映していたのは、
いいような悪いような・・・←試みとしては親切ですが。
やっぱり、みんなが振り返って、頭上で実際飛んでいる演者を眺める、
という方が一体感があって良くない?たとえ後姿を眺めようとも・・・
鳥屋に入るギリギリまで、一階席の人は後姿を見送り
三階席は「お出迎え」する(笑)という。
で、勿体無いな~と思ったのが、鳥屋に入るかなり手前で
吊られている菊之助さんに当てる照明が消えてしまったこと。
私は、三階のかなり宙乗りが見やすい席を今回取って頂いたのですが、
いよいよ近づいてくる!というところでスポットがなくなってしまい…
大詰めの「火の粉」が見せ場なのも、既に
「アクロバティックな演技」にも「火幕」「リボン(?)」
にも慣らされてしまっている(笑)私には、
演出としてはインパクトなかったけれど、
音楽は、とってもカッコ良かったです!!
そうそう、宙乗りの時の太鼓も!!ライブの音はやはり良い
出囃子?と言っていいのでしょうか。
「火粉四天」が演技する後ろに劇団音楽部の方々が並び生演奏
児雷也に単独で絡む場面の殺陣の方二名も、
スピーディで切れ味のある魅せるものでした。
音楽と言えば、二幕でスプリング@フォーシーズンズやボレロも流れるのですが
これが違和感なく結構面白かった。
(ペルシャ絨毯がポイントか?>違和感ナシ。
ホントのペルシャかウルムチあたりで織ったものか?と
余計な邪念を抱きつつ思わず双眼鏡で文様確認。国産っぽい・爆)
十二夜同様、菊之助さんの満開の時分の花を目撃する、
ということでは観る甲斐のあるお芝居です。
女形(巫女の拵え)も含め、どの衣装も似合って素敵でした。
幕切れに菊之助さんと並ぶ亀ちゃんも綺麗でしたよ~。
(澤瀉ファン的にはどうしても蛞蝓というと、
「なめくじ」@浮世風呂を思い出してしまうのはサガ?らしく、
幕間ロビーでも、そんな声を聞きました。)
追伸:蝦蟇と蛞蝓さんの役作り(?)は努力賞ものです。
(蝦蟇ジャンプと、蛞蝓のヌルヌル動きに注目
↑敏捷性のなさが、逆に、こういう蛙いそう!とリアリティが。
ワタシ的には結構ツボでした。後ろ足に注目~)
スーパー歌舞伎の楽にもよくあるのですが、こういう被り物の皆さん
千秋楽のカーテンコールでは被り物脱いで、お姿を現すのでしょうか?
追伸2:小ネタ一発目が、7月の鑑賞教室と同じだ~
【追記】
筋書きに菊五郎さんの、若手の役者さんの(演出上の)意見も
採用した、却下したものの方が多いけれど…というようなコメントが
載っていました。子役が谷に落とされる場面で、おっLK!?と
ふと、思ってしまったのですが(背景が動くことで落ちるさまを見せる)
亀ちゃんの意見かしらん(笑)
◆公演詳細は新橋演舞場のサイトで、ご確認下さい。CMもアリ。
チケットぴあ宙乗りの画像が見られます。
イープラス菊之助さんのメッセージが視聴出来ます。
インタビュー記事も掲載されていますが、
20年前に、30年前に猿之助さんがおっしゃり、具現化されていたことが、
一世代超えて、継承されていってるんだなぁ~とシミジミ。
異端だ、あれは歌舞伎じゃない、と揶揄されていたことが
普通に拍手をもって、チャレンジと受け入れられる時代に。
先月の、国立劇場、私は未見だったのですが、観劇した友人から
「筋書の松緑さんのコメントが面白かった」とメールを貰いました。
「宙乗り否定の家系だったので、祖父や父が枕元に出てこないか、
それだけが心配です。」という内容だったとか
今となってはかないわないけれど、何故、否定だったのか
お伺いしてみたい、なんて思ってしまいました。
携帯にもらったメールですが、
誰からも、狸御殿と児雷也の演出がかぶっている
という指摘なかったので、面白い着眼点だな~
と思って・・・
再来週の猿★征で私も確認したいと思います。
松也クン超かわいかったぁー!
フォーとかやっちゃって。
あと、大阪の狸御殿とかぶるところ
結構ありました。
ライトセーバーとか引き車とか、
最後はどちらも満月だし。。
なんて事を思いながら観てました。
色々情報ありがとうございます。
私、海老がダメなんで目に止まらなかったのかなぁ
>「地雷也」@演舞場のロビー
昨夜あまり眠れず、今日は欠勤してしまいました。
美奈子ちゃんの早逝が本当に残念で哀しくて
たまらない。
どんな舞台との出会いも一期一会なんだな…と再認識。
そして、袖振り合うも多生の縁。これからも
同じ舞台を観たアレコレを共有しましょう。
天むす~を東京でも使う理由ですが、宣伝ではないでしょうか。
演舞場のロビ-にきのしやさんがコメントされている「地雷也」の天むすが販売されています。
助六で言うところの「袖ヶ梅」のようなものではと思われます。
ハッキリとした理論的根拠は無いようです。
古くからの決め事と理解すべきでしょう。
さは、さりながら、トチチリチン・・・と、
思われる方は、下記のURLを御覧ください。
http://homepage2.nifty.com/osiete/seito332.htm
・・・事のついでに、問われ申さん(?)
石拳・・・いしけん→じゃくけん→じゃんけん
石橋=シャクキョウ→シャッキウ
ということで。
石橋→連獅子→猿亀饗宴???
狐拳・・・狐>庄屋>猟師(鉄砲)>狐
東京では藤八拳と呼ばれることが多く 保存会もあるとか。
大阪では、ショウヤの狐が評判とか。
虎拳・・・虎>ばば様(母親)>和藤内>虎
和藤内=国姓爺とくれば、楼門紅流し
思いっ起こせばぁ~。(タンタン)
何年前でしたっけ。。。。
よろしければ下記を御覧ください。小生の投稿もあります。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~miya_ko/tayori06.htm
参考資料http://www.asahi-net.or.jp/~RP9H-TKHS/dg_ken.htm
まあず、こんにちは、これぎり~。
(何を期待して!?)
松竹座猿★征以外でオフな日は、
あと1回しかない(たぶん)ので、
歌舞伎座も観たいな~と思うと、
もうチャンスはないかも。
きのしやさん、天むずのオチありがとうございます。
(スッキリ~)
松緑さんの本、機会があったら読んで見ます。
それぞれの役者さんが歌舞伎に対する
独自の信念や想い入れがあるのでしょうけれど、
誰が、これを「正道」「邪道」と決められるのか
「正道」の基準はどこか?と思うと、ちょっと謎
きたこ@香野さん、松也さんのお辰
なかなかの観察力の成果ですよね。
絶対いるもん、こういう娘。
南座でこの芝居を観ました。
2幕目は爆笑で、大受けでしたわ~。
菊五郎丈の奥方は、
ぱっと見、え?越路吹雪さん?!(笑)でしたし、
松也さんのおねーちゃんって、
夏場に浴衣着てる女の子に似てて、
一人で受けてました。
三すくみのだんまり(?)は
あそこだけ見たら、
何観にきたんだっけ?と思います。(^^;
それから二代目松緑さんの「宙乗りは邪道」発言は松緑芸話で見ました。
(ビール飲めないけど・笑)
harumichinさん、コメントありがとうございます~。
團蔵さんの恐妻ぶり、「奥~奥~」のあたりが身替座禅!?
忠臣蔵の大序は、以前、国立の通しで見ただけですが、
鶴岡八幡社のあの道具立ては、それより寸法を小さく
模したといったところでしょうか?
だんまりは被り物の三すくみの皆さん(笑)も「だんまり」なのね。
(ハイジャンプでなく、ひょこ~んな蝦蟇は
ますます的確な?描写かもgood job!)
しかし、なんで蛞蝓が大蛇に勝てるのか分からん(~_~;)
単にそういうモノ?特に理由付けはナシ??
あと、「天むす」のオチが分かりませんです…
ストーリー的パロディには間違えなく?
合邦辻と勧進帳、身替座禅。
さらにイメージとしては、序幕が紅葉狩り、仮名手本忠臣蔵の大序が使われてるようです。
また歌舞伎出よく使われる「だんまり」(暗闇のシーン)もあったでしょう。
松也くんは、尾上松助さんのご子息です。
(今回仙人やってるのが、松助さん)
そうそう、松緑さんの「宙乗り否定の家系」っていうのは、おじい様の二世松緑さんが、宙乗りは、「邪道だ!」といって猿之助さんのケレンを否定していたんです。
今回は、本人の希望でなく、「国立からどうですか?」と言われて、「いいですよ」と返事をして、なんだか急に決まっちゃったらしいです。
あの宙乗り企画。
私も夜更かししてます~
harumichinさん、さっそくのご来訪&コメント
ありがとうございます\(^o^)
おもだかファン的には、躄となったヒトを乗せて
土車引く、という姿観ると反射的に小栗判官思い出します~
その後の展開は合邦でしたが(~_~;)
他所のおウチの役者さんは、幹部さん以外
名前があまりよく分からないので
「お辰さん」って誰?を確認のため(爆)
筋書買いましたが、まだ、あまりよく読んでいません~
術譲りとか、勅使の入り込みとか、
場面的にはどこかで目撃~な気分ですが。
harumichinさん的にネタバレ解禁な時期が
来たらお知らせ下さい♪
南座のとき、スーパー歌舞伎は、やはり澤瀉屋さん達の歌舞伎だから、こちらは、ハイパーになったみたいと、スタッフさんが笑っていっていたのが思い出されます。
御園座から、南座になったときは、ずいぶん変わりましたが、今回はさほど変わりはなかった気がします。
ナメクジの姿もずいぶん違っていました。
一方、このお芝居、古典のパロディもいろいろ入っているんですが、わかりました?(筋書きに載っているかな?)