ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

極付 森の石松 観劇記 1

2008-10-17 00:56:18 | その他の演劇
2008年10月16日(木) シアター1010

公演詳細はこちら

森の石松:市川右近
都鳥梅吉:貴水博之
おさわ:尾上紫
松太郎:津川祀武憙
小松村七五郎:山内としお
七五郎女房お民:藤田佳子
荒子の仙次郎:不動倭
仙次郎女房お島・おせい:ただのあつ子
清水次郎長:市川猿三郎
都鳥吉兵衛:市川猿四郎
都鳥一家伊賀蔵・次郎吉:市川弘太郎
小せん:市川笑也

三島の権助・吉原宿の善助:市川龍蔵
船客太郎助・久六子分甲太:市川喜猿
見受山兼太郎・三郎兵衛:市川喜之助
布橋の兼吉:市川猿若
保下田の久六・小みち:市川喜昇
都鳥常吉:市川笑三

乙七・兼太郎の子分:小野麦太
久六子分丙三・兼太郎の子分:竹内大気
久六子分丁次:京津慶次
茶屋娘おたね:神田真美
茶屋女おきよ:間辺ナヲ

いや~面白かった!楽しかったです。
個人的ヒット(笑)は、お地蔵さん(後の千住観音・笑)として
右近さん、貴水さんに「こんなところにご利益のありそうな
お地蔵さんが」と拝まれたこと!
拝まれたこちらの方がご利益ありそうです!!
(で、「お地蔵さんかと思ったら、千住観音だった」と。
ご当地ネタですか?・笑)右近さんありがと~\(^o^)
(まあ、どう考えても、右近さんの視界に入った私の周囲、
おもだか班は私だけだったと思われる。ちなみに?年前、
東海道~@中日でも、猿四郎さん、右近さん、笑也さんに
拝んでいただきました~)

歌舞伎ファンには御馴染みの、歌舞伎風味の強い演出。
(ほとんど、歌舞伎の書き物っぽい。プログラムにも
『一本刀』や『瞼の母』のイメージが織り込まれていると解説あり)
歌舞伎芝居でよくある笑いを引き出す台詞・間の取り方があり
煙管の香りも漂ってきたりして、懐かしい感じ。
急ごしらえにしては、音楽も、芝居のテイストに合っていて良かった。
道具もシンプルでコンパクトだけど
(巡業公演のため、どの劇場にもハマるようにってこともあるだろうし)
雰囲気が良く出ていて、そして、やはり歌舞伎の色使い的な色彩もあり
なにか和める舞台でした~。

右近さんの石松は、右近さんの個性・持ち味を余すことなく発揮。
笑也さんもニンにある役どころで、チラシと違って(ここ大切!)
白塗りで綺麗でした~(チラシが汚いというワケではないですが)
幸薄そうな役は、笑也さんも本領発揮。

若手もそれぞれ頑張っていて、特に印象の残ったのが
喜之助さんの身請山兼太郎。
パッと見た感じでは線が細くて大丈夫かな~?と思ったけれど
見舞金の話に及んだ際の間が良くて
観客も彼の次の台詞を固唾を飲んで待つ、という様子になり
(↑↑見舞金を出すと返事するかどうかのところ)
しーんと聞き入っていた。
喜昇さんは、性格俳優(笑)の地位確立!?

おもだかの若手の役者さんが、ちゃんと歌舞伎の引き出しから
それぞれのこれまでの経験を元に芝居していたのが良かった~!!
う~ん、こういうのが観たい。歌舞伎組興行でも。
猿之助さんがご覧になったらどう思われるかしら?
ウチの子達は、他所に出してもよくやっているな~と
褒めて下さるかな?或いは、駄目出しだったりして(笑)

松太郎の津川くんは何歳なのかしら?
不遇な境遇を演じているワケだけど、
持っているものが陽性なので
暗くなりすぎないところが良いです。
しかし、御寿司とか本当に食べていて、よく台詞大丈夫だな~。

プログラムは1000円。
稽古風景の写真、みな、良い顔していて眺めていてほっこり。
おもだかチームも、一見、フツーのお兄さん風だけど
素顔でも整った眉が、みな堅気じゃない(笑)です。

3000円のお席からあるので、お時間ある方は是非!!

追伸:幕前芝居で「手を組む」の件で、猿四郎さんたちが
笑いを堪えて台詞を言う辺りは、
マジ笑いと見せかけた確信犯的な演出と思われる。





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