ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ          第四弾「オセロー」東京公演2

2006-08-30 01:58:09 | りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ
梅若能楽院会館
能舞台の構造

~感想、というほど感想書けないので、本日の雑感~

毎日、当日ピックアップするまで席番は不明なのですが、
全部SS席で頼んであるので、全日正面席になる模様…
というか、今日も正面だったので、是非、脇正面から観たいと思い
差額の500円は返していただけないのは了解の上、
S席の脇正面に変更しての観劇。

昨日観れなかった部分が、かなり補完出来て、
このシートチェンジは大満足。
そして、感想もいろいろ変わってくるところもありました。
今日の方が純粋に芝居として楽しめたかな。自分的に。

(あ、ウチは激しくネタバレありなので、未見の方はご注意)

今日は(も?)、潤ちゃんの自在っぷりにぶっ飛びました。
芝居始まって暫く、大噛み噛み大会になってしまい、修正出来ず
「もう、一回やります」ってイキナリやり直したんです。
たぶん、あのスピード感、あのキャラですから、初見のヒトなんか
ソレも織り込み?となんの違和感を持つヒマもなかったかもしれません。
ちょうど、イアゴーとロダリーゴが舞台中央、
橋掛かりにキャシオー(とエミリア)が姿を見せ、引っ込むといったあたりで、
キャシオーは段取りどおりの芝居なので、
「やり直して」イアゴーがキャシオーについて述懐する件りでは
橋掛かりにはキャシオーたちはおらず…
(まあ、ここでは、イアゴーと、キャシオーは別次元なので
視覚的に相対してなくても無問題)

潤ちゃんが居所を戻ったとき
一瞬楽師の子達がピリっとしたけれど、即反応し、
何事もなかったかのように合わせていく。
潤ちゃん以外にありえないですよ>「もう一回やります」!!
でも、あ~あ、芝居止めちゃったよ、という感じはまったくなく、
もう、なんか凄いです。彼は。

マクベス&マクベス夫人も、科白大変だったと言っていたけど、
このイアゴー観たら、もう言えないんじゃない?とまで思った私。
友人が「だって、彼が芝居(全体)の半分喋ってない?」と
更にツッコミ入れてて、思わず納得!!
帰りの車内で、イアゴーの科白だけパラパラ見直し、
確かに、1ページとか2ページにまたがってとか、
ものすごいスペース占めてました。

で、笑也さんは白塗りでしょ!説は、いったん撤回します。
今日、また自分的に芝居の印象が異なり
この芝居で白塗りだったら、違った方向で浮いちゃうかも(~_~;)
と思うに至った次第。
声がね~もう、だんな様、じゃなくて「みこと様」とそのまま
言っても違和感なしな懐かしい?声です。

その他、本日ツボだったのは、
栗田さんのモンターノの拵え。下記はレゲエ(爆)
とか書いちゃいましたが、今日はなんか
カリフォルニアドリーミングbyママス&パパスでも歌いだすんじゃないか?
という、フラワーチルドレンチックな意匠も感じた(笑)
背中の文様もネイティブアメリカンっぽいし。
【追記】
つか、パイレーツオブカリビアンでしょー!!
ってみんなに言われ、スミマセン、ワタクシこっち方面全然知りませんでした。
そのまんまやん!

そして、どうやら私は、バーバリーの悪霊にイチバン感情移入してるらしい(眠)

【追記2】
小劇場系?と感じた科白回し、今日、しっかりひとつひとつの言葉が粒立ち
届くのを感じて、実は潤ちゃんのやろうとしていたことは
十二夜で亀ちゃんが試みた科白術に通じるものがあるのかもしれない、
と思うに至る、今日この頃…

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