ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

LOVE LETTERS 市川段治郎×木村多江

2006-08-06 09:13:07 | その他の演劇
市川段治郎×木村多江 8月4日(金) パルコ劇場 J列

『LOVE LETTERS』については、
以前から評判は聞いてましたが、今回初めて拝見・拝聴。
いや~いろんな組み合わせで見たく(聴きたく)なりました!
段治郎くんは、芝居小僧(笑)で、
ルックスも口跡も良いし、舞台映えもするけれど、
決して器用、ではないんですね(師匠に似てる?)
なので、他のジャンルに出る、と聞くと、
(勝手に)心配してしまう部分もあり。
反面、意外と本番に強いところもあるかな?と期待の方が勝ったり。

少年のところは、持ち味の素直さが出て少年らしく
二幕目以降は、率直ゆえに(女に対しての)身勝手さも露呈したり
だんだん背が丸く(抱えるものが多すぎて?!)なったり…
そして、最後の慟哭は、歌舞伎の芝居の大詰めのよう。
彼なりに組み立てた、男(の子)の生涯と恋でした。
ちょっぴり緊張感を肩越しに漂わせながら…
(なので、感情に溺れすぎることが防げたかも)
(↑いえ、そういうのも観たい・聴きたいですが。
 過去、大泣きで 演じた役者さんたちも、いるらしいので)

カテコで、木村さんをエスコートするぎこちない姿が
微笑ましかったです。
「女性」をエスコートすることってないですもんね。
歌舞伎の舞台で。ちょっと照れてた?
何度かのカーテンコールのあと、下手袖に入っていくとき
なんだか、背が丸かったのは、安堵感?
あるいは、まだアンディの喪失感を背負っていたのかな。
最近、ミュージカルの俳優さんのコンサートを
観る(聴く)機会が多かったのだけど、
彼らは、袖に入るときも、とても美しい姿勢を保っていたからね、
(↑と書くと、なにかわざとらしいウォーキングを想像されるかも
 しれませんが、そうではなくて)
ちょっとそんなところが気になった(笑)

しかし、手を振って引っ込んだのはびっくり(゜o゜)
可愛かったけど(笑)
なにか、どうしたらいいのか分からない気分だったのかしらん。
ある意味、「所在なげ」な感じ?

う~ん、それにしても、私はこの作品の演出家が激しく羨ましい!!
これだけの役者さん、これだけの組み合わせを全て
見て(聴いて)いるのですから!(しかも目の前で。独占で!)
シックでシンプルで差し込む薄日が印象的な舞台装置、朝倉摂さんなのですね。

LOVE LETTERS過去のレ・ミ関連の出演者についての
プチコメント

にほんブログ村 演劇ブログへ

人気blogランキングへ

ポイント募金