燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

えっ、病気で体重が増えることも

2015-08-28 | 徳田語録

以前このブログで体重減少について書きました。では、体重が増えるときの原因についてはどうなのでしょうか。

 

もちろん、まずは「肥満」を考えるべきでしょう。欧米よりは少ないとはいえ、日本でも肥満の方は確実に増加しており、高血圧や糖尿病などの危険因子となっていることを皆さんはご存知と思います。

 

マスコミで「・・・式ダイエット」の字を見ない日は珍しいほど、これは国民的な関心事です。

 

しかし、病気の影響で体重が増えることも時にあります。

 

心不全や腎不全、さらには甲状腺の働きが低下した甲状腺機能低下症などでは浮腫、すなわち水分が過剰に体内に蓄積されることとなり、体重は増加します。

 

また、クッシング症候群という内分泌臓器(下垂体や副腎皮質)の病気に加えて、ステロイド剤という薬を長期間内服した際にも、体幹部分が太くなり、四肢が細くなる「中心性肥満」というタイプの肥満に至ります。

 

思い当たりのない体重増加の際は是非かかりつけ医に相談してみるとよいでしょう。

 

今回はここまでです、しかしボルト選手は速かったですね、中国は北京で2年に1度行われている世界陸上の男子200m決勝ではボルト選手の圧勝でした、レース後カメラマンの乗るセグウェイと接触するというハプニングなどありましたが、さすがですね、では次回に。

 

Dr.徳田のバイタルサイン講座
徳田安春
日本医事新報社

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