燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

心房細動と血圧測定

2024-07-04 | 闘魂症例検討会

みなさん、こんにちは。

 

血圧は心拍出量と末梢血管抵抗によって決まり、さらに心拍出量は1回拍出量と心拍で決まる。

 

間接的な血圧測定は1拍ごとの測定で決められるので、脈ごとによる1回拍出量の違いは血圧測定値に影響を与える。

 

しかし、心房細動ではこの現象を無視してしまう傾向にある。

 

心房細動でRR間隔が極めて不規則な場合には、1回だけの間接的な血圧測定値は信頼できない。

 

RR間隔が短い時には心室の充満が少なくなるので、次の心室収縮における1回拍出量は小さくなる。

 

一方、RR間隔が極端に長くなると、心室の充満は増え、収縮期血圧(および拡張期血圧)は上昇する。

 

心房細動では血圧の一般的な範囲を示すおおまかな推定はできるが、診断や治療で血圧が高いか低いかの判断が必要な時は、正確な測定のためには、より一定なRR間隔になるのを待つべきである。

 

これは、RR間隔が大きく変動する他のすべての不整脈で当てはまるのだ。

 

 

写真:沖縄本島北部、金武町周辺の風景です。

 

 

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