燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

クイズ 膠原病系:続き

2021-09-30 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   6:多発性筋炎・皮膚筋炎の患者は髪をとくときに腕が上がりにくくなって気づくことが多い。   選択肢: 1 正しい 2 誤り   正解 1   解説:多発性筋炎・皮膚筋炎では、近位筋の筋力低下をきたし、階段の昇降が困難とか髪をとくときに腕が上がりにくくなって気づくことが多い。 頸部の筋が侵されると頭をもち上げる . . . 本文を読む
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膠原病系クイズ続編

2021-09-29 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   3.  問題文:全身性エリテマトーデスでは眼底で異常所見を認めることはない。   選択肢: 1 正しい 2 誤り   正解 2   解説:全身性エリテマトーデスや結節性多発動脈炎などでは、眼底で浸出性白斑や出血、網膜動静脈の閉塞症(抗リン脂質抗体症候群の合併)がみられることがある。   . . . 本文を読む
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クイズ 膠原病系

2021-09-28 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   1.  問題文:第1足趾は痛風の好発部位である。   選択肢: 1 正しい 2 誤り   正解 1   解説:痛風は尿酸結晶が組織に沈着することに誘発されておこる結晶誘発性関節炎である。 尿酸結晶は温度の低い関節に沈着しやすいので、第1足趾が好発部位である。 逆に、股関節や肩関節などの温度の高い関 . . . 本文を読む
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バセドウ病の治療

2021-09-27 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   バセドウ病の治療には3つの主要な選択肢がある。   それぞれ薬物、放射線、手術である。   抗甲状腺剤による薬物療法では、重篤な副作用である無顆粒球症に注意する。 発熱、咽頭痛で無顆粒球症のことがあり、抗甲状腺剤開始後3か月以内にこのような症状を認めたら早期に医療機関を受診することを勧める。   放射線療法は米国 . . . 本文を読む
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バセドウ病ケースの解説

2021-09-24 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   バセドウ病の診断基準を表に示す。   表:バセドウ病の診断基準 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ a)臨床所見  頻脈、体重減少、手指振戦、発汗増加等の甲状腺中毒症所見 びまん性甲状腺腫大  眼球突出または特有の眼症状    b)検査所見  遊 . . . 本文を読む
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前回ケースのその後の結果

2021-09-22 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   追加の検査を表に示す。   表:追加の検査 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 遊離サイロキシン:free T4  5.5 ng/mℓ  (基準値0.8~1.9ng/mℓ) 甲状腺刺激ホルモン (TSH: thyroid stimulating hormone)  0.002& . . . 本文を読む
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60歳女性、右上下肢麻痺、失語

2021-09-21 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   1)病歴 主婦。 家族と暮していた。 朝食に起きてこないので様子を見に行った家族に、床に倒れていているのを発見された。 そのとき右上下肢に麻痺が認められた。 以前から高血圧と不整脈を指摘されていたが治療は受けていなかった。   2)    身体所見 意識レベルJapan Coma Scale . . . 本文を読む
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糖尿病患者における合併症の評価

2021-09-17 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   糖尿病の重要な合併症には大血管障害(動脈硬化性血管障害)もある。   脳血管障害、虚血性心疾患、閉塞性動脈硬化症がある。   また、糖尿病性足壊疽も重要であり、その予防には爪のケアも含めたフットケアが重要である。   さらには、糖尿病患者では悪性腫瘍の発生のリスクが健常人と比較して有意に高いということが判明しており . . . 本文を読む
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糖尿病患者の臨床評価で重要なこと

2021-09-16 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。       それは糖尿病の合併症の有無とそのリスク評価である。     糖尿病特有の合併症である細小血管障害には、網膜症、腎症、神経障害がある。     網膜症の早期診断のためには眼底所見を定期的に評価することが必要。     重篤な網膜症がある患者では、急速 . . . 本文を読む
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前回ケースのその後の結果

2021-09-15 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   入院後腹部CT検査にて膵腫瘤が指摘され、その後の検査にて膵癌の診断となり、外科手術が行なわれた。 術後の経過は良好である。   最終診断:糖尿病、膵癌。   解説 多飲・多尿の原因疾患には、精神疾患・心因性疾患、薬の副作用(抗コリン薬など)、糖尿病、尿崩症、高Ca血症、低K血症、シェーグレン症候群などがある。   . . . 本文を読む
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