みなさん、こんにちは。
臨床研究はどの治療が効果的なのかを教えてくれるかもしれないが、実際の世界ではその治療で患者が良くなるとは限らない。
ある患者は、治療介入に対して良好な反応を示すかもしれないが、無作為化試験における多数の患者のなかでは、埋もれてしまうかもしれないのだ。
ある患者は実験群の患者よりも高齢かもしれない。
多数 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
NNT(治療必要数)─1つの良好なアウトカムを得るために必要な治療人数─は重要である。
NNTはリスクの絶対減少率ARRの逆数。
ARRは予防的な介入においては、コントロールイベント率CERから実験イベント率EERを引いたもの。
NNT=1/ARR
NNTを用いる利 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
その症例についての我々医師の意見を記録すること、そして患者が死亡した場合には、死後にその疾患の真実の姿を突き止めることが大切だ。
現代の診断テクノロジーがいくら進歩したとしても、剖検による研究によれば、死亡原因となった診断が高い頻度で見逃されていることが示されているからだ。
写真:南城市の風景です。
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みなさん、こんにちは。
自分自身で観察すること、そしてそれを書き留めておくこと、それらを熟練した経験のある上席医の観察や、画像や検査結果と照らし合わせること。
検査室や放射線科に足を運ぶこと。
病理医や放射線診断医は臨床医と話をしたがっている。
& . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
パラシュートの有効性は、RCTを使った評価の対象にはならない。
あたりまえだ。
急進的RCT主唱者たちでも、パラシュートに関する無作為化二重盲験、プラセボコントロール、クロスオーバー試験を実施できないだろう。
エビデンスから得られた知識は、臨床的な決断 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
多数の患者群によるデータを分析した論文の内容をもとに診断と治療を進めるのはEBM の基本だ。
しかし、個々のケースでは、病歴や診察からの情報で診断と治療を決める。
ここで鍵となる質問は、目の前にいる患者が、診断や治療の根拠にした研究の対象となった患者群と十分 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
EBMには臨床医から専門家による委員会に置き換わった側面もある。
その委員会は、何がエビデンスを構成しどのような種類のエビデンスを集めるのかを承認し、その資金援助の裁定権限も与えられる存在となる。
たとえ1人の臨床医が「あらゆる病気の流行は1例報告から始まる」と述べても、「逸話としての症例経験」は非科学的とされてしまう。 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
自身の思考過程を訊かれた臨床医たちは、「経験、試行錯誤、それに直感、まあ何とかやっているよ」と言う。
実際には、このプロセスはパターン認識によるもの。
しかし、コンピュータでも再現できないほど複雑である。
「本には書かれていない」臨床経験の80〜85%に対処する能力。
「行いながらの内 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
リアルワールドにおける臨床問題は、臨床医の前におのずと目の前に姿を現すわけではない。
その問題は、ややこしく面倒で、あやふやで、解決が難しい状況にある条件や状況から、自ら考え出さねばならない。
解決が難しそうな状況を解決可能な . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
患者を紹介するとき、観察される感度と特異度は歪められる。
思考実験として、極端な例を挙げる。
感度80%、特異度80%の検査を考える。
診断を確定するための紹介シーンで、検査が陽性となった患者すべてが、診断確定のための手技に紹介される。
検査が陰性の患者は紹介されな . . . 本文を読む