燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

指導医の資質 チーム医療のリーダーとしての指導医

2016-06-22 | 徳田語録
 5.        チーム医療のリーダーとしての指導医    指導医は、研修医のロールモデルでもある。  大学医学部を卒業したばかりの研修医は,医師としても杜会人としても未熟であり、最初に出会った指導医の影響を直接受けやすい時期でもある。  医学知識や技術のみならず、態度や言葉使いまでかなりの影響を受けることになる。 . . . 本文を読む
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指導医の資質 ハイパフォーマンスチームの必須条件

2016-06-20 | 徳田語録
  4.    ハイパフォーマンスチームの必須条件    下記に、ビジネス界でよく引用されている高度のパフォーマンスを達成できるチームの条件を記す。これは医療チームでも適用できる内容と考える。 1)  チームのメンバーが共通の目標を認識し、それにむけて行動する。 2)  チームのメンバーがお互いに信頼関係を構築するように . . . 本文を読む
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指導医の資質 チーム医療の重要性と指導医・研修医関係

2016-06-18 | 徳田語録
  3.        チーム医療の重要性と指導医・研修医関係    現代の病院診療体制の主流であるチーム医療は、医療の安全性と効率とを両立しうる有効な可能性を持つ。  医療内容をチームのメンバーで2重3重のチェックをすると、医療事故は減らせる。  どんなに注意しても、人間個人のミスをゼロにすることは不可能である。 . . . 本文を読む
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腰痛は腰の病気のみならず

2015-09-13 | 徳田語録
腰痛の原因は様々なところに隠れています。    例えば生活や仕事をする際に、間違った姿勢で重いものを持ち上げたり、悪い姿勢で同じ作業を繰り返したり、どのような姿勢が腰に負担をかけるかということは、実際に腰を痛めるまで分からないものです。    また腰が痛くなってからどのように運動習慣を取り入れられるか、ということも大きな問題です。    「運動しなくちゃい . . . 本文を読む
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救急車を呼ぶということ

2015-09-11 | 徳田語録
入院された患者さんのご家族からこんな話を聞いたことがあります。   「救急車で病院に運ばれて、心臓マッサージなど救急処置を受け、命はとりとめたが意識は回復せず植物状態になってしまった。高齢で、もうずっと寝たきりだったから、最後はやすらかに逝って欲しかったと思う。命を助けてもらったことには感謝しているが、こんなはずではなかったという想いがぬぐいきれない」。   救急車を呼 . . . 本文を読む
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価値の高い医療を受けるための「賢い選択Choosing Wisely」

2015-09-07 | 徳田語録
治療や診断にはガイドラインがあり、質の高い医療を受けてもらうために作られています。その内容の多くは、インターネットで患者も内容をチェックできる時代になってきています。   ガイドラインは、患者にあった適切な診療介入を推奨する一方で、有害なあるいは無駄で高額な検査や治療を行わないようにという「逆の」推奨もあります。   米国などでは医療費に対しての意識が高いので、ガイドラ . . . 本文を読む
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そのお薬は本当に必要ですか?

2015-09-05 | 徳田語録
生活習慣病など、慢性的な病気で通院していると、だんだん服用している薬の種類が多くなってしまいます。胃痛・胸やけで胃薬、腰痛で鎮痛薬、吐き気で吐き気止め、骨粗鬆症で骨密度増加剤、などです。   最初に飲み始めたときには、それぞれ飲む理由があった薬だと思います。しかし、いまでは不必要になってしまった薬、いろいろな診療所で出してもらってそのまま何となく続けている薬もあるかも知れません。その . . . 本文を読む
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健やかな妊娠のためにできること

2015-09-03 | 徳田語録
数年前に風疹が流行しましたね。妊婦さんが風疹にかかった場合には赤ちゃんに先天性風疹症候群という合併症が起こることが心配されます。   妊婦さんは自分だけでなく、赤ちゃんの身体も守るという大切な仕事がありますので、健やかな妊娠のためにできることをぜひ知っていただき、妊娠を考えている女性には広く実行していただきたいと思います。   1. 感染症予防について 妊婦さんは免疫 . . . 本文を読む
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抗生剤を服用するときにプロバイオティクス(Probiotics)を

2015-09-01 | 徳田語録
細菌感染症にはよく抗生剤が用いられますが、退治したい病原菌の他に体にとって役立つ常在菌も一緒に攻撃することになります。この結果、抗生剤の使用により、普段は悪さをしないクロストリジウム・ディフィシルなどのような細菌による腸炎などで下痢を来たし、まれには危険な状態になることも起こりえます。   以前から抗生剤投与にあたりProbiotics を一緒に服用して腸内細菌の状態を守ることが行わ . . . 本文を読む
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予防接種のエビデンスを知る

2015-08-30 | 徳田語録
予防医療ではさまざまな予防接種、すなわちワクチンが推奨されています。ワクチンの効果を証明するには臨床比較研究が必須です。ワクチン、偽薬どちらのグループに割り当てられるか、研究者にも患者さんにもわからないようにくじ引きで決めるようなやり方(ランダム化)で比較研究を行います。   でも、どうしてこうした手間のかかる方法で研究するのでしょうか。   実は、ワクチンをうてば全員 . . . 本文を読む
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