前回の続き、少し短めですが。
温暖な気候ともちろん避けて通れないのは食についてです。
沖縄県の戦前世代は伝統的に多種多様な野菜、大豆食品、魚介類を食べ、塩分の摂取が少なく、動物性タンパクとくに豚肉が食されてきました。
一年中温暖な気候なので新鮮な野菜が採れ、味噌汁は具が多く水分少なめで漬物は食べられてきませんでした、よって本土の食生活と比べ、高血圧や脳出血、胃がんなどの原因のひとつと . . . 本文を読む
沖縄県の戦前生まれ世代に長寿について学んでいきましょう。
やはり第一に温暖な気候というのは外せません、東洋のガラパゴスと呼ばれ、年平均気温は22,4度と暖かく雪は降りません、年間の降水量は2000mmで台風も数個来ますがある意味涼風をもたらしているともいえます。
日本本土と比較すると気温の年較差が東北や北海道では40~50度にもなりますが、沖縄では22度程度です、この冬の厳しい寒さによ . . . 本文を読む
今までの総括として、沖縄県男性の平均寿命が26位に低下した最大の原因は以下の五つに要約されます。
進んだ車社会による運動不足
欧米化した食生活
飲酒を励行する社会的背景により飲酒量が多い
若い喫煙開始年齢と高い喫煙率
厳しい経済状況に関連した高い自殺率
これらが複雑に絡み合って、健康状態が悪化していることがわかります。
沖縄県では、理想的な食生活は崩れてきています、ア . . . 本文を読む
前回に続きまして、やはり喫煙問題にも触れざるを得ません。
沖縄県民と全国とでは現在では喫煙率自体は大した差はありません。
ではなぜ肺がんによる死亡者数が全国一位なのでしょう、沖縄県においては1978年から胃がんをぬいて肺がんが死亡数第一位になっており、男女両方では1982年から第一位です、およそ二十年沖縄県は先をいっていることがわかります。
肺がんが発病するまでに20~30年のタイム . . . 本文を読む
沖縄県民は他府県に比べアルコール消費量が多いことは有名です、日本酒換算で毎日三合以上摂取する人は全国平均男性が4%前後なのに対して16%、女性では0,3%に対して1,4%とかなり高いといえます。
沖縄県の男性30歳代以降では毎日お酒を飲む人が多く結果としてアルコール性肝疾患とアルコール性精神病が増えています。
精神科病院に入院中の患者の中でも、アルコール依存症の患者が5%もおり、同県の精 . . . 本文を読む
生活習慣病の原因として肥満が上げられます。
沖縄県民のいわゆるBMIは男女とも全国最高値、とくに男性の50歳代、女性の40歳代は全国平均の軽く2倍を超えています。
その肥満の原因として一日におけるエネルギー摂取量に占める脂肪の摂取割合が高い、自動車の普及による運動不足、そしてアルコール飲料の多飲などがある、すなわち、食べすぎで運動をしない生活習慣である。
もともと沖縄の伝統的な食事は . . . 本文を読む