みなさん、こんにちは。
直観的推論は無意識に行われる脳内での仮説シミュレーションの結果、迅速に診断や判断を行う推論である。
パターン認識やヒューリスティックス、クリニカルパールを用いて行われる推論だ。
直観的推論は、臨床経験が必要である。
特に初期研修での経験が重要。
そのトレーニングでは、学生的シャドーイングではなく、自ら主体的にアセスメントとプランを立 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
臨床推論は仮説演繹法で行われる。
患者情報が収集蓄積されるにつれて、医師は診断仮説を改訂している。
臨床推論は情報を時系列的に収集するにつれて変化するダイナミックなプロセスなのだ。
臨床医の推論の現実を説明する理論のなかで最も有力なのが「2重プロセス理論」。
直観的推論プロセス(System 1) . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
壊死性軟部組織感染症による敗血症性ショックの診断となった。
輸液療法、血液培養2セット採取後に抗菌薬(クリンダマイシン、バンコマイシン、セフェピーム)の投与が行われた。
それだけではなく、緊急外科手術で壊死組織のデブリドメントが行なわれた。
その後、患者の上体は安定化し回復した。
Take . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
低静脈圧型ショックで、呼吸数の増加があるときは、敗血症性ショック(分布性ショックの1つ)を考える。
敗血症で頻呼吸となる機序を表に示す。
表:敗血症で頻呼吸となる機序
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1)敗血症による乳酸アシドーシスにより、代償性呼吸性アルカローシスを惹起。 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
「脈拍>収縮期血圧」を「バイタルの逆転」とよび、ショックバイタルを示唆する(shock index >1)。
ショック+意識障害では、ショックに対する対応(診断と治療)を優先させる。
頭部CTを先に撮る、などを優先させてはならない。
頸静脈虚脱のショックは低静脈圧型ショックである。
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みなさん、こんにちは。
今回はケースの解説。
悪寒戦慄ではまず敗血症(敗血症性ショックも含む)を考える。
救急受診患者における血液培養陽性(菌血症)をアウトカムとした我々の観察研究では、「悪寒なし」と比べて、相対リスクは約10倍である。
もちろん、「敗血症=菌血症」ではない。
しかし、救急受診患者で菌血症を認める場合は、 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
ケース所見を再掲する。
全身外観は不良で顔面は蒼白。
頭頸部、胸部、腹部、腰背部にあきらかな異常を認めなかったが、左足第三趾の慢性壊疽に加えて、左足の足背部を中心に、発赤、腫脹、熱感、水疱、および圧痛あり。
検査では、血糖160 mg/dl、WBC 9,000/mm3、乳酸27 mg/dL (3 mmol/L) . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
前回に続き、今回はフィジカルと検査の所見。
全身外観は不良で顔面は蒼白。
頭頸部、胸部、腹部、腰背部にあきらかな異常を認めなかったが、左足第三趾の慢性壊疽に加えて、左足の足背部を中心に、発赤、腫脹、熱感、水疱および圧痛あり。
検査結果は下記。
血糖160 mg/dl
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みなさん、こんにちは。
今回から新シリーズ。
糖尿病エマージェンシーです。
では、ケースをみてみましょう。
数年前より糖尿病で通院中。
数か月前より左足第三趾に慢性壊疽あり。
今回は数日前より左足の発赤・腫脹・疼痛あり。
今朝より悪寒戦慄あり、その後に傾眠傾向となったところ . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回はツールからわかることを確認してみましょう。
日本版Beers基準では「抗コリン作用の強い抗ヒスタミン薬」は「重篤度・高」で避けるべきとされています。
これには、表のような薬剤が含まれていますね。
表:抗コリン作用の強い抗ヒスタ . . . 本文を読む