「サットンの法則」「オッカムのかみそり」「ヒッカムの格言」・・・知っていますか?
これらは臨床推論の分野でたいせつなルールです。
これを知っておくと日常臨床で役に立ちます。
忙しい医師のために、臨床推論の学習が1時間でマンガできる
「めざせスーパージェネラリスト」
はおかげさまで、PDFで購入できるようになりました。
こちらです。
http://www.dlmarket.jp/pr . . . 本文を読む
今回はけいれんの問診時の注意点について考えていきましょう。
発作がすでにおさまったあとに来院した場合、痙攣か失神かの鑑別が重要である。 大発作型痙攣では、喉頭痙攣による甲高い叫び声と強直性痙攣で始まることが多く、その後に無呼吸とチアノーゼを呈する。 その後に間代性痙攣に移行することが多く、移行期には、いびき様喘鳴を伴う過換気を呈する。 発作中には、舌を咬み、尿失禁(便失禁)に加え、交感神経 . . . 本文を読む
今回も前回に引き続き痙攣についてです、今回は「見落としがちな疾患」です。
a 痙攣と紛らわしい病態:失神
失神とは、脳血流は瞬時的に遮断されることによって起こる一過性の意識障害である。 通常は数秒~数分で回復し、意識障害などを遺すことはない。 このため、脳細胞の過剰な放電から由来する反復性の発作である痙攣とは原因的な病態が異なる。 ただし、失神に痙攣を伴うことがある。 実際、血管迷走 . . . 本文を読む
今年の GIM Intensive Reviewは東京国際フォーラムで昨日から2日間無事開催されました。
塩尻先生をはじめ、主催の旭中央病院の先生方と秘書の高木さん、ありがとうございました。
自分のセッションは「総合内科のピットフォール~診断推論の落とし穴~」でした。
症例をベースに危険なアラームサインについて学習する場をシェアできました。
今後の診療場面で参考になればと思います。
講義 . . . 本文を読む
今回は「考えられる鑑別疾患」から、緊急性の高い疾患について考えていきましょう。
a 代謝性疾患
低血糖:インスリン使用中や経口糖尿病薬を使用中などの患者に多い。 その他、アルコール性ケトアシドーシスに伴うものや、副腎不全、敗血症、肝不全、腎不全などでも認められることあり。 血糖40mg/dL以下の場合に痙攣をきたすリスクが高い。
高血糖:非ケトン性高浸透圧症候群(nonketotic . . . 本文を読む
前回、その69の続きです、どうぞ
a てんかんでしたので今回は
b アルコール離脱痙攣 アルコール依存症の患者が、飲酒を突然中断した後(通常中断後48時間以内に)全身性強直性間代性の痙攣発作を起こすもの。
ベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパムやミダゾラム)でコントロールする。 低血糖も同時に呈することがある。 この場合、ビタミンB1欠乏も合併していることがあるので、ブドウ糖投与時に . . . 本文を読む
~外に出てこそ真の実力がわかる:総合内科医からのレジデントへのメッセージ~
西垂水 和隆 KN (今村病院分院)
星 哲哉 TH (手稲家庭医療クリニック)
木佐 健悟 KK (倶知安厚生連病院)
徳田 安春 YT (JCHO)
【要点】
・大病院だけにいても自分の実力はわからない。コンパクトな地域病院で働けば、実力だけで . . . 本文を読む
今回から新シリーズ「痙攣」について考えていきましょう、第一回目は「考えられる鑑別疾患」についてです、どうぞ
本文に行く前にここでプライマリ・ケアにおけるポイントを上げましょう。
痙攣の鑑別診断ではまず、失神との区別が必要である。 とくに、不整脈などの心疾患を見逃さないようにする。 てんかんによる痙攣発作では、痙攣重積への移行に注意する。 2次性の痙攣の場合、低血糖や髄膜脳炎などの緊急治療 . . . 本文を読む
前回の続きで「アルファ・ドクター」への処方箋、と題してお送りします。
さて、医療シーンではどうでしょうか。 最近、「破壊的医師(disruptive physicians)」ということばがアメリカなどで注目されています。 医療現場で、ナースやコ・メディカル、研修医などの弱い立場にいるメンバーに対して、突然に怒鳴ったり、物を投げたり、セクハラをするなどの破壊的行動を行う医師です。 このようなタ . . . 本文を読む
今回は少し趣を変えた話で「アルファ・ドクター」への処方箋と題してお送りします、まず最初の話は「アルファ・オス」についてです、どうぞ
動物行動学で、「アルファ・オス」という用語があります。 アルファとは、ギリシャ語アルファベットの第1文字なので、形容詞として「(動物の序列の)ボスの」という用語として使われるようになりました。 すなわち、チンパンジーやライオンなどのような動物の群れを「支配するオ . . . 本文を読む