燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

そのお薬は本当に必要ですか?

2015-09-05 | 徳田語録

生活習慣病など、慢性的な病気で通院していると、だんだん服用している薬の種類が多くなってしまいます。胃痛・胸やけで胃薬、腰痛で鎮痛薬、吐き気で吐き気止め、骨粗鬆症で骨密度増加剤、などです。

 

最初に飲み始めたときには、それぞれ飲む理由があった薬だと思います。しかし、いまでは不必要になってしまった薬、いろいろな診療所で出してもらってそのまま何となく続けている薬もあるかも知れません。その薬を飲み始めたときのきっかけとなった症状は今もありますか?

 

薬を飲むのはいいことばかりではありません。副作用(有害事象)は一定の割合で起こるので、薬をたくさん飲むほど起こりやすくなります。

 

副作用には予測できるものもありますが、多くの種類を同時に飲んでいるほど予測は難しくなります。

 

また、多種類の薬を飲んでいるとお互いが影響し合って予想外の副作用が起こることもあります。薬の相互作用といいます。

 

薬は多い方がよいと考えて、やたら薬を出してくださいと医師に頼むのも考えものです。「くすりもりすく」です。この用語は、左右どちらから読んでも同じなので、元々トートロジー(同じことの言い換え)だったのですね。

 

もちろんのみ続けることが必要な薬もありますから、自分で勝手に判断して止めてはいけません。薬の種類が多いと感じたら、処方内容について、かかりつけ医に相談してみましょう。

 

今回はここまでです、しかし涼しくなったと思ったらまた暑くなり、晴れるのかなと思いきや突然の土砂降り、天候が荒れてますね、来週にはなんと台風が同時に3個も発生してもしかすると日本に接近する可能性があるそうです、なかなか気が抜けないです、では次回に。

 

ドクター徳田安春の養生訓―元気な100歳をめざせ
徳田安春
西村書店

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