燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

抗生剤を服用するときにプロバイオティクス(Probiotics)を

2015-09-01 | 徳田語録

細菌感染症にはよく抗生剤が用いられますが、退治したい病原菌の他に体にとって役立つ常在菌も一緒に攻撃することになります。この結果、抗生剤の使用により、普段は悪さをしないクロストリジウム・ディフィシルなどのような細菌による腸炎などで下痢を来たし、まれには危険な状態になることも起こりえます。

 

以前から抗生剤投与にあたりProbiotics を一緒に服用して腸内細菌の状態を守ることが行われていました。Probiotics とは乳酸菌など人体に良い影響を与える微生物やそれらを含む製品や食品のことです。

 

2012年11月に米国内科学会(ACP)雑誌、2012年5月に米国医師会(AMA)雑誌という一流学術雑誌に「Probiotics は下痢を従来の半分あるいは3分の1に減らし、副作用はあまりない」とメタアナリシスという多くの原著論文を総括した報告が独立して2つ出ていました。

 

抗生剤は必要最低限にすべきですが、抗生剤による下痢をきたす可能性を減らしたいという試みを試したいのでしたら、Probiotics や乳酸菌などを含む食品を摂取することをかかりつけ医とともにご検討することをお勧めします。

 

今回はここまでです、しかし錦織選手は惜しかったですね、ニューヨークで行われている、全米テニスで一回戦でフランスの選手にフルセットの末、敗れてしまいました、期待されていただけに、残念です、ツアーはまだまだ続きますのでこれから頑張って下さい、では次回に。

 

Dr.徳田のバイタルサイン講座
徳田安春
日本医事新報社

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