燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

血管カテ感染のリスク

2018-08-31 | 勉強会
  みなさん、こんにちは。   血管カテーテル(以下、血管カテ)は、最も重要な感染防御機構である皮膚を貫き、しかも先端は常に血流に浸っているので、局所の感染のみならず容易に菌血症(カテ関連血流感染症)を起こすことがあります。   典型的な局所所見(刺入部の発赤、腫脹、疼痛など)はもちろん、これらがなくとも、他に明らかな感染部位がみいだせな . . . 本文を読む
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医療関連肺炎を見抜く

2018-08-30 | 勉強会
  みなさん、こんにちは。     今回は、医療関連肺炎、すなわち院内肺炎についてみてみましょう。   院内肺炎は、発生頻度が高いのみならず、死亡率も高いため、院内感染対策上重要な位置を占めます。 肺炎は口腔咽頭部の微生物を気道に吸引することにより発症します。 気管内挿管や気管切開は、上気道の防御機能をバイパス . . . 本文を読む
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感染経路を捉える

2018-08-29 | 勉強会
  みなさん、こんにちは。   免疫能の正常な医療従事者では、いわゆる“弱毒”微生物による感染を発症する可能性はきわめて小さいです。 しかし、患者が市中からもち込むインフルエンザ、麻疹、風疹、水痘などのウイルス性疾患や疥癬、結核などに感染することがあります。 さらに、血液を介して感染するウイルス性肝炎、エイズ . . . 本文を読む
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病院関連感染を疑う状況

2018-08-27 | 勉強会
  みなさん、こんにちは。 病院関連感染、すなわち院内感染は、入院後に病院内で感染し発症する感染症と定義されます。 また、病院内で感染し、退院後に発症したときも院内感染とあつかわれます。 しかし、病院外での感染成立が明らかで、その潜伏期に入院した者は除外されます。 院内感染の種類や頻度は医療施設の規模や機能などにより著しく異なります。 . . . 本文を読む
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感染症疑いでの病歴:ピットフォール

2018-08-22 | 勉強会
  みなさん、こんにちは。   抗菌薬使用歴が最近あるとき、抗菌薬耐性菌による感染症のリスクが高くなります。 経口抗菌薬への曝露で、クロストリジウム・ディフィシル菌による偽膜性大腸炎を起したケースも多数あります。 感染防御能が低下している人々が増えてきています。 その場合、弱毒性の病原体による感染症も考えましょう。 . . . 本文を読む
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感染症疑いで注意すべき病歴

2018-08-21 | 勉強会
  みなさん、こんにちは。   趣味などで、特別な環境にさらされたときにも起炎微生物と遭遇する機会になります。 川釣りや水浴びでレプトスピラ症に感染することがあるのです(環境コンタクト)。 特殊な性生活は性感染症のリスク。 男性同性愛者(MSM: men who have sex with men)はHIV感染のリスクです。 . . . 本文を読む
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感染症を疑うときの問診

2018-08-20 | 勉強会
  みなさん、こんにちは。       感染症の原因は、起炎微生物と感染病巣の2つの要素で考えましょう。 家族や職場内に結核などの伝染性疾患の患者がいれば結核感染のリスクは高くなります(TBコンタクト)。 結核は空気感染しますので。 起炎微生物を考えるときには、患者と同様の症状を持つ家族の情報も重要です . . . 本文を読む
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病歴を聴取するときに忘れてはならないこと

2018-08-17 | 勉強会
  みなさん、こんにちは。     病歴聴取では、患者さんの説明のままで転記するのみでは不十分です。     重要な臨床的事実はできるだけ確認をとるように努めましょう。 そして、患者さんに時間的プレッシャーをかけてはいけません。 そのときの態度としては、あたかもまだまだ時間がたっぷりとあるかのような表現をす . . . 本文を読む
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問診の基本

2018-08-16 | 勉強会
  みなさん、こんにちは。     今回からしばらく問診について勉強しましょう。 病歴は鑑別診断をすすめる過程の最初のステップでありまた最も重要な要素です。 有意義な病歴聴取は、医師と患者間のコミュニケーションの質で決まります。 どのようにして今の病気が起こり、そしてどのように症状が変化したのかを初発症状から時系列 . . . 本文を読む
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大雨。東南アジア訪問中

2018-08-15 | 本の紹介、その他
  闘魂外来―医学生・研修医の君が主役!〜病歴・フィジカルから情報検索まで臨床実践力の鍛え方を伝授します   羊土社   マンガ「群星沖縄臨床研修センターとは?」が出ました。これで群星沖縄のすべてがわかる。毎月更新されますので、是非ご覧下さい。   好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最 . . . 本文を読む
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