燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

滑車上と鼠径リンパ節

2020-12-14 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。
 
 
滑車上リンパ節
 
 
 
同側の手で患者と握手をしながら、肘関節を軽く屈曲させ、反対側の手で滑車(内側上顆)の上にある上腕二頭筋の内側を触知する。
 
 
前腕の病変が無ければ滑車上リンパ節の腫脹は、 サルコイドーシス、粟粒結核、 2期梅毒といった全身性のリンパ節腫脹を呈する疾患が鑑別に上がるため、特にHIV診療に役立てたい。
 
 
100年前は梅毒が流行しており2期梅毒の所見として有名であった。
 
当時、 医者の娘と付き合っている男性が挨拶に訪れた際に握手と一緒に反対側の手で滑車上リンパ節を触知しその男性が“遊び人” でないか、と確認したという逸話がある。
 
 
 
鼠径リンパ節
 
 
鼠径リンパ節は鼠径靭帯に沿う水平群と大伏在静脈の近位部に集簇している垂直群に分かれる。
 
 
臥位での診察となるが、水平群の触知の際は膝を曲げてもらい腹部の緊張をとり、鼠径靭帯下を触知していく。

 

 

写真:中城海岸

 

 

 

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2 コメント

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Unknown (みみ)
2023-04-29 10:29:29
突然失礼します。検索したところこちらがヒットし、お聞きしたい事がありコメントしました。
手のひらを上にして、肘の曲がる所丁度真ん中から体側に少しずれたところがぽっこり腫れているのですが、これは滑車上リンパ節の腫れですか?(肘を少し曲げた際に真ん中の筋?骨のすぐ横側です。)
左腕のみ腫れています。hiv関係と聞いて戦々恐々としています…
返信する
みみ様へ (徳田安春)
2023-05-08 08:28:57
触診はアーツですので、言葉での判断はむつかしいと思います。一度、かかりつけの医師に触診していただくのはいかがでしょうか。私の外来でも紹介受診可能です。
返信する

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