燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

紅斑

2024-08-30 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   紅斑は皮膚の紅み。   猩紅熱のように血管拡張の状態のこともある。   ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群では、紅斑の後に皮膚脱落が起きる。   ペラグラの最初の皮膚症状は、日焼け様の紅斑である。   初期の皮膚所見は対称性で露光部に限局している。   その後、外陰、肛門周囲に . . . 本文を読む
コメント

さまざまな色素沈着

2024-08-29 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   色素沈着や色素脱失が慢性外傷でも起こる。   打診を続けた80代医師の左中指(打診板指)にもみられる。   組織褐変症ochronosisは最初に軟骨、特に耳がやられる。   耳介が青または青灰色になることから始まる。   鼻頭、強膜、肋骨肋軟骨連結、手の伸側表面にもみ . . . 本文を読む
コメント

限局性の色素沈着

2024-08-28 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   色素線条や色素斑および斑点は、慢性副腎不全で、頬粘膜や舌に出現することがある。   慢性の副腎不全では、手術瘢痕も色素沈着になる。   下肢の色素沈着で、浮腫や、皮膚炎、硬結を伴うものは、静脈うっ滞や静脈炎後症候群の特徴。   糖尿病の最もよくみられる皮膚症状は糖尿病性皮膚障害という。   . . . 本文を読む
コメント

重金属中毒等の皮膚所見

2024-08-27 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   水銀、鉛、ヒ素、蒼鉛(Bi)などの重金属は、歯肉辺縁に沈着し、色素沈着をみる。   抗マラリア薬は口蓋に色素沈着をみる。   クロルプロマジンなどのフェノチアジンの光線過敏や色素沈着は有名。     アミオダロン服用でおよそ2~5%の患者に色素沈着をみる。     ミノ . . . 本文を読む
コメント

皮疹の基本的な形態のチェックポイント

2024-08-26 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。       充実性(丘疹)か液性成分を含有する(水疱)か     病変に鱗屑があれば、それがどのような色をしていて、厚さはどの程度で、接着は中央にあるか、端にあるか、びまん性か     病変は周囲の皮膚と境界がはっきりしているか     病変や発疹の区別は何か . . . 本文を読む
コメント

皮疹の診察ポイント

2024-08-23 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   ・病変を拡大鏡を使ったり、病変をオイルやアルコールで拭いたりしてから観察する。   ・病変を正確に表現する:分布、色調、大きさ、厚み、充実性か、液性成分を含有するか、鱗屑の有無や付着の部位、境界、規則性、対称性など。   ・数年来使い慣れた成分もアレルギーを起こしうる。また、製品を変えたつもりでも成分は変わっていないことがある。 . . . 本文を読む
コメント

低体温

2024-08-22 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   低体温は口腔内体温で95℉(35.0℃)以下と定義される。   通常の体温計はここまで低い温度を測定できない。   低体温専用の測定機器で体温を測らなければ、見逃されてしまうこともある。   重症低体温の原因は下記の6つである。   低血糖 甲状腺機能低下症 副腎機能低下症 重症感染症 中毒 . . . 本文を読む
コメント

発熱の生理学的役割

2024-08-21 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   発熱には、異常高熱=ハイパーサーミアにはない生理学的な役割がある。   発熱は体温調節中枢の異常とは異なる。   発熱での体温の上昇はサイトカインを介する反応。   急性反応蛋白質の放出を伴う。   免疫学的、内分泌的システムの反応も伴う。   発熱すべき時に発熱できないというのは予後不 . . . 本文を読む
コメント

比較的徐脈

2024-08-20 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。       発熱では通常、0.56℃当たり10/分の脈拍の上昇を伴う。     ある種の感染症では、予測される値よりも脈拍が遅いことがある。     腸チフスを含むサルモネラ症   野兎病   ブルセラ症   脳圧亢進を伴う細菌性髄膜炎 &n . . . 本文を読む
コメント

高熱の原因

2024-08-19 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。     極めて高い熱〔106℉(約41.1℃)以上〕は感染が原因でないことが以外に多い。   例外は細菌性髄膜炎やウイルス性脳炎など。   熱射病が最もよくある原因。   腋窩体温計で測定すると、体温を過小評価するおそれがある。   そのようなケースでは直腸温モニターを始めるべきである。 . . . 本文を読む
コメント