紘一郎雑記帳

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米中首脳会談の結末・人権! 安田紘一郎雑記帳

2011-01-25 05:29:37 | Weblog
米中首脳会談の結末 安田紘一郎雑記帳

今後の世界の動向を左右する可能性のある
注目の”米中首脳会談”があった。

ホワイトハウスで行われたバラク・オバマ米大統領(49)と
中国の胡錦濤国家主席(68)の会談が行われた。

その後に行われた共同記者会見で両首脳は、
中国の人権問題をめぐり率直に意見交換したことを強調したが、
胡主席は「米国と(人権問題について)対話を行いたい」と
従来の見解を主張するににとどまり、溝は埋まらなかった。

 両首脳が熱く火花を散らしたのは人権問題であった。

昨年11月の中間選挙で大敗したオバマ政権が、
野党・共和党からの「対中弱腰」批判をかわすためにも、
人権問題で強硬姿勢を示すことは不可避だったためだ。

会談ではオバマ大統領が胡主席に中国の民主活動家、
劉暁波氏(55)の釈放やチベット仏教の最高指導者、
ダライ・ラマ14世(75)との対話を要請した。

 共同会見の場も、人権では熱気を帯びた。

「大統領!国民を冷遇していることで知られる国と
どうしたら協力していけるのか米国民に説明してほしい」。

AP通信記者はオバマ大統領にそうただした上で
胡主席に向き直り、「反論の機会を与えたい。

中国の人権状況をどう正当化するのか」と厳しい口調で迫った。

この時、会場の一部に陣取った中国人記者団が凍り付き、
胡氏の顔も引きつった。

オバマ大統領は「米国はすべての人々にとって人権が
普遍的な権利であることを再確認した」と、
胡主席を横目に見ながら強調すると胡主席は沈黙したままだった。

次に指名されたブルームバーグ通信記者が胡主席に回答を求めると、
胡主席は「通訳の技術的な問題で質問が聞こえなかった」と釈明。

「人権問題では依然として多くの課題があるが、
中国は常に人権擁護に努めてきた。
大きな進歩があったと世界からも認められている。

中米間では意見が一致しないが、
内政不干渉を原則として話し合う用意がある」と
大方の予想以上に率直な回答で切り返し、記者団を驚かせた。

ワシントン・ポスト紙は、実際には質問は聞こえており、
胡主席は故意に無視したが、再質問で逃げ切れなくなったと指摘。

報道の自由を掲げる民主国家の洗礼を受けた形だった。

 オバマ大統領は会見で「率直な意見交換」の重要性を繰り返した。
米中は人権など埋めがたい相違点を抱えながらも、
首脳間の信頼関係を築き、
協力分野を拡大する方向へ進まざるを得ないのも確かであろいう。

一方 中国で20日夜、NHK海外放送が
米中首脳会談を伝えたニュースで、
中国の胡錦濤国家主席がワシントンでの共同記者会見で
人権について言及した映像と音声が突然、中断された。

中国当局による措置とみられる。

 遮断されたのは胡主席が「中国は人権の普遍的な原則を受け入れ、
尊重する」などと語った場面。

中国では人権や民主主義をめぐり、国家を超えた
「普遍的な価値観」かどうか、中国も受け入れるべきかなど
学術界などで激しい論争が続いている。

当局は胡主席の発言が国内で波紋を呼びかねないため
神経質になっているとみられる。

この部分の発言は国営通信、新華社も国外向けの
英文記事しか配信していない。

胡主席は記者会見で
「人権の普遍的原則はそれぞれの国の国情と
結合させなければならない」とも強調した。

安田紘一郎雑記帳

もうアメリカの一国主義の時代は終わったのか?

日米同盟の重視と共に
「日本は日本が守る」の気構えも大切と考える。