中3生は、国語の教科書で万葉集・古今和歌集・新古今和歌集を学習します。
そこで、先週の中学生国語クラスでは、こちらの本を紹介しました。
万葉集は、奈良時代末期に成立した現存する日本最古の歌集で、約4500首の和歌が収められています。
歌人は、天皇から兵士や農民など幅広い階層に渡っています。
私は以前から、万葉集は日本人の教養の深さを感じさせる歌集だと思い、興味を持っていました。
この本では、万葉集の中の恋歌が、「当時使われていたであろう奈良の言葉の現代版」=「奈良弁」で訳されています。
しかも、令和の今、恋をしている若い世代が、実際に使っている若者言葉で訳すというこだわり!
天皇が民間人に恋をした歌、夫の不倫を知った妻の怖すぎる歌、そして、今も昔も熱い織姫様と彦星様の歌……。
恋する気持ちは、今も昔も変わらないのだと感じました。
それにしても、1300年前の人が「いにしへにありけむ人も(昔の人も)」などと詠んでいるのを読むと、感慨深いものがあります……。
そして、作者の佐々木さんによる現代語訳(意訳)が面白い!
#(ハッシュタグ)や、「ワンチャン」、「イケメン」……SNSの投稿で流れてきそうな勢いです。
クラスでいくつか紹介したところ、生徒さんたちに大ウケで、授業後も自分たちで読んで笑っていました。
古文は現代語と言葉がかなり違うので、苦手意識を持つ生徒さんが多いのですが、このような本が、古文や和歌の世界に面白さを感じるきっかけになればいいですね!
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