小学生国語道場クラスでは、小5生でも小6の漢字を勉強している生徒さんがいます。
小6では、「蚕」という漢字を学習します。
漢字テストでも、「蚕」や「養蚕」といった言葉が出てきますので、今回は「蚕」についての理解を深めるためにこちらの本を読みました。
日本中で育てられてきた、たくさんのお蚕さん。
お蚕さんが繭を形づくるためにはき出す繊維が生糸になり、真綿になります。
この写真絵本では、滋賀県と岐阜県にまたがる金糞岳から流れ出す、草野川沿いの集落で養蚕を続けている西村さん一家が紹介されています。
西村さんの家では、春と秋の2回、お蚕さんを育て、糸とりまでを行っています。
この本を読むと、生まれたばかりのお蚕さんから育て上げ、糸や綿をとるのは、大変な作業であることが分かります。
西村さん一家は、「蚕」を「お蚕さん」「お蚕様」と呼び、牛や馬のように「~頭」と数えます。このことからも、蚕が人々にとってどれだけ大切な存在であったかが伝わってきます。
かつて養蚕業は日本の主要産業でした。
しかし、現在、養蚕農家の数は非常に少なくなっています。
この本を通して、日本で行われてきた養蚕について知ってもらいたいと思います。
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