晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

鉢形城跡の桜で遠くウクライナを

2022年03月31日 | 写真&旅

皇鈴山・登谷山を登り終え、二本木峠から次に向かったのは寄居町の鉢形城公園。今は土塁や堀が残るのみだが日本100名城のひとつに数えられる城郭跡であり、公園内の桜が満開という。近くを何度か通ったが公園もここに咲くエドヒガンザクラを見るのも初めて。樹齢推定は160年ほどの樹の高さや枝張りは20m前後もあり、城跡にふさわしい堂々たる風格である。近くで角度を変えて何枚か写真を撮ったあと、少し離れてみるとカタクリの一群を発見。思いがけず桜とのコラボが撮れた。不勉強だったがこの城、戦国時代に1か月余りの激しい攻防戦を展開。籠城して闘った兵の助命を条件に城を明け渡した歴史があるとか。何やら、独善プーチン・ロシアの勝手な侵攻に1ヵ月以上も戦いを強いられているウクライナを連想。桜に寄り添うカタクリの花言葉は「寂しさに耐える」だった。

    

    


花桃の郷から皇鈴山・登谷山へ

2022年03月30日 | 

久しぶりに孫との山歩き。サッカーの部活と重なった中一と昨年春の仙元山で山嫌いになってしまった小三の二人は欠席。県外の孫娘は最初から興味無く、参加は中二のひとりだけ。プランを練った結果、今の春の景色楽しむことを前後に入れる。まずは東秩父村の花桃の郷へ。心配した小さな駐車場は平日のこともあって大丈夫。集落の坂道を登りながら桃の花や菜の花、道端の草花など春の彩りを楽しむ。花桃の咲き具合が今ひとつなのは早いのか、最近の寒さのせいだろうか。予想外に晴れ、気持ちの良い1時間近くの足慣らしを終えて車に戻る。15分ほど林道を走った二本木峠に駐車、登山靴に履き替えて登山道に入る。「標高634m、スカイツリーと同じ高さ」の表示板を越え愛宕山経由、皇鈴山の山頂に。両神山など一部を望む東屋よりも反対側の展望台からの眺めが雄大。眼下に先ほどの花桃の郷も見える。長居したい景色だが次の予定もあり、登谷山に向かう。多少のアップダウンと車道歩きを経て、最後の登りで山頂着。皇鈴山に引けを取らない北関東方面の大展望。赤城山や日光連山などを孫に説明、早々に往路を戻る。新緑やツツジはこれからの時季だったが明るい陽春の山道を孫も楽しんだ様子。これから受験の1年なので次回はその先になりそう。その間、あの頑固な孫を何とか山へ連れ出すことが宿題だ。2022年3月30日(水)/(峠の数台停められる駐車スペースを利用)二本木峠09:40~(愛宕山)~10:10皇鈴山679m 10:25~10:50登谷山668m 10:55~11:20皇鈴山11:35~(愛宕山)12:00二本木峠<山中の出会いは10名少し>

      

   

    

    

 


開花5日目の鴻巣・吹上の桜

2022年03月29日 | ひな人形と花のまち

先週木曜日の開花から5日目。市内吹上の荒川土手周辺の桜をウォッチングして歩いた。1か月も前から周辺を黄色く彩り、待ちかねていた菜の花。それに応えようと花びらを開き、ピンク色を増す様子がうかがえる。全体的にはまだ5・6分咲き。暖かさと寒さが毎日、交互にやってきて桜も戸惑っている感じだ。パッと咲いてパッと散ると言われる桜だが、その分長く楽しめそうだ。満開まであと2・3日、晴れ舞台の日はもう間もなく。

    

    

 


ミツマタ群生と春景色の大高取山

2022年03月25日 | 

赤城山の霧氷情報などヤマレコをチェック中に見つけた大高取山のミツマタの花。県内の越生町で近いこともあり、これを逃す手はないと早速出かける。自宅から1時間で駐車場に着いた。以前、ミツマタを求めて遠出した神奈川県西丹沢のミツマタ山や栃木県茂木町の焼森山に比べ、何とアプローチが短いこと。はやる気持ちを抑えて虚空蔵尊前の広めの道を進む。情報で得た所要時間と目印の木橋で見当をつけて谷に入ってすぐ、ミツマタのお出迎え。作業道のような踏み跡の先、真正面に焼森山ほどではないものの確かに群生状態。谷あいの森の中でのその様子を“春蛍”と名付けた人がいたが、そう見えなくもない。しばし時間を忘れてカメラを向け続けた。登山道に戻って桂木観音方面への道と分かれた少し先、勝手に第2ポイントとしたミツマタの小集団が左手に続く。容易に見れるこれだけでも満足するハイカーが多いに違いない。この先で沢筋から離れた道は山腹に、そして幕岩分岐を右に分けて直進。多少傾斜は増すが今までが緩やか過ぎる道。ほどなく大高取山の山頂に着く。甘酒で一息の後は戻った分岐から幕岩展望台へジグザグに下る。幕岩から西山富士、さくら公園山頂へ向かうつもりが駐車場に戻ってしまった。さくら公園山頂を登り返して咲き始めの桜や今年初めてのツツジを見て、虚空蔵尊にお参り。短い時間ながら歩数計は13,000歩、春の里山をひととき楽しんだ。今度来るときは木漏れ日の時間帯のミツマタ、入間市の山ちゃんが設置したという「だいこうじ跡」や「西山富士」の標示板も見なければならない。2022年3月25日(金)/(10台ほど可能な「虚空蔵さくら公園駐車場」を利用)駐車場 08:20~(虚空蔵尊)~08:40ミツマタの谷09:20~(第2ポイント)~09:45幕岩分岐~10:10大高取山376m 10:20~10:40幕岩展望台10:35~11:20駐車場~さくら公園山頂~虚空蔵尊~12:15駐車場

    

    

    

    

 


夏野菜づくり準備始動

2022年03月24日 | 市民農園

来週からの4月を前に夏野菜の畑づくり。少し前まで側枝につく花蕾の収穫も終わったブロッコリー、サラダで重宝したサニーレタスの残骸を片付けて整地。スコップで粗く掘り返し、苦土石灰をまいてミニ耕運機で耕す。1週間過ぎに堆肥と化成肥料を施して2回目の耕し、その次の週には苗の植え付けが可能となる。ナス、キュウリ、トマト、シシトウ、ピーマンなどなど。夏野菜を育てる時季がまもなく到来。今日は車の冬タイヤも夏用に履き替える。次の冬には、もう少し雪の山道への出番を作ってあげよう。過ぎゆく季節への感傷を消し去るように汗ばんだ身体を春風が吹いてゆく。

    

 


ソメイヨシノに次を託す河津桜

2022年03月21日 | ひな人形と花のまち

昨日の20日に東京の桜の開花宣言があった。5日前後遅れる当地では今週末あたりだろうか。桜の主役、ソメイヨシノは蕾を膨らませて準備中。傾いた陽が斜面に広がる菜の花に陰陽をつけて鮮やかな風景。ここは荒川土手そばのコスモスアリーナ裏手を半周する散歩道。ひと足早く咲いていた河津桜に若葉が出始めて、そろそろ舞台袖に下がるころ。艶やかなその花びらを忘れぬよう夕陽のスポットライトがやさしく照らし続けていた。

    

     

      

 

 


春一色の荒川土手

2022年03月20日 | ひな人形と花のまち

三寒四温の日々ながら今日は春らしい陽気。荒川土手に向かう道で見かけたしだれ柳、風に吹かれて気持ち良さそう。土手に上がって眺める風景は春一色。黄色の菜の花は先日の雨に彩りを増し、河川敷の若芽を待つ樹々や種まきした畑にも元気な声援を送る。足踏みしている東京の桜の開花は今日か明日か。

       

    

    

 

 


一週間遅れで梅とメジロ

2022年03月14日 | 雑記

ようやく庭の梅が開花。寒かった今年の冬のせいか、それとも枝を思い切って剪定したからなのか去年より一週間の遅れ。薄いピンクの小さな花々が青空と春の日差しにまぶしそうに咲く。そしてあの甘酸っぱい梅の香りを発散。それに誘われて早速やってきたのはメジロ。親子なのだろうか、二羽の動きを見ていると楽しい。小さなメジロは蜜しか眼中に無く、花の間を忙しく動き回る。体が一回り大きなほうは警戒心強く、小さな物音にも反応して周囲を窺うしぐさ。生きるものすべてが躍動する季節、主役の桜が花開く日も近い。

      

     

    

    

    

 


1年後が待ち遠しいセツブンソウ

2022年03月13日 | 写真&旅

四阿屋山の下山後、10分少しで同じ小鹿野町にある節分草園に向かう。ここは日本有数の規模を誇る自生地とか。山裾の落葉樹の斜面下、うっすらと雪が積もったような白い景色が広がる。遊歩道の足元近く、あるいは目を凝らして先を見渡すと指先ほどの小さな白い花が無数に点在する。ようやくの春にウキウキした表情を見せているよう。2月の降雪で2週間ほどの遅れも最近の高温で一気に咲いた。見ごろはあと一週間くらい。日当たりの良い午後2時頃までが綺麗に見えるのでお勧めという。ここでの撮影は望遠や接写レンズの出番。ところが今日は用意した一眼を忘れる大チョンボで山行記録用のコンパクトカメラ。森の妖精とも言われる可憐なセツブンソウの魅力を十分に伝えられないのが残念、申し訳ない。1年後の来春、再会が随分と待ち遠しい。

    

        

          

 


久しぶりの四阿屋山は最短コースで

2022年03月12日 | 

小鹿野町のセツブンソウ撮影の前に近くの四阿屋山(あずまやさん)に登る。前回は道の駅・両神温泉薬師の湯に停めての鳥居山コースだったが今回は登山口駐車場からの最短コース。一般車通行不可の車道を少し歩き、フクジュソウ園地から男坂という登山道に入る。木段状の急登をジグザグに展望休憩舎で一息。多少緩やかになった植林の道をさらに進んだ両神神社奥社のベンチで小休憩。わずかに下って直登禁止看板の左手の道へ進む。山腹を巻く狭い登山道はクサリが続く岩場に。2本のストックを1本に慎重に登る。ツツジ新道分岐のある稜線に出て、木の根と再度クサリのある岩稜の道をよじ登れば山頂。狭い頂きなので目前の両神山を眺めて早々に下山。登り以上に足場を確認しながら往路を戻る。女坂コースからフクジュソウ園地でロウバイとともに点在する黄色の花に別れを告げて車に。9年ぶりのこの山、岩場歩きに時間がかかったのは加齢のせいか。でも面白い、また来年の春に2022年3月12日(土)/登山口駐車場は土曜日でも、時間のせいか余裕)登山口駐車場500m 08:05~08:25山居広場・フクジュソウ園地~(男坂)~08:45両神神社奥社08:55~(鎖・ツツジ新道分岐)~09:15四阿屋山772m 09:20~09:45両神神社奥社09:55~(女坂)~10:15山居広場・福寿草園地~10:30駐車場(山の出会いは10人くらいで少な目)

    

 

    

     

    


根源的な問題を考えた『小説8050』

2022年03月11日 | 読書

時折り、新聞やテレビに出て来る「8050問題」。一般的には80代の親が家に引きこもっている50代の子どもの面倒をみるという社会問題を指している。100万人とも言われる引きこもりの当事者と家族をテーマとしたこの物語。ページをめくるごとに出て来る壮絶であり、深刻な場面にひと息つく間もない。幸せそうな歯科医の家に実は中学生のときに不登校になって以来、引きこもって7年も経つ子どもがいる。手を尽くしてきたが一向に改善せず、将来を想像すると悲観するばかり。ついに結婚する姉の相手の家族の前でパトカーを呼ぶ騒ぎになる。が、しかし引きこもりの原因が中学時代のいじめと初めて知る親。以降の後半部は学校と元同級生の謝罪を求める裁判へと展開するが、簡単には進まない。学校、いじめを行なった張本人の不誠実な対応の中で証拠集めに難航、予想もしない波乱も起きる。証人尋問における原告・被告側の攻防は知人の医療過誤裁判の場面をも思い出す。裁判が終結し、全てハッピーエンドとはならないものの再生へと歩み出す結末。当事者含め家族に同情するとともに深く考えさせられた。引きこもるには、さまざまな理由やきっかけがあるのだということ。この例に限らず、本人や親子関係だけでなく社会に根源的な問題が潜んでいるのではないか。「8050問題」を他人事とせずに関心を持ち続けていきたい。

          


再び、ウクライナにエール

2022年03月04日 | 雑記

世界中の停戦の願いにもかかわらず、プーチンのウクライナへの軍事侵攻は止まらない。それどころかヨーロッパ最大の原発への爆撃など常軌を逸する命令を発し続けている。腐敗、忖度にまみれたプーチン指導部は情報統制を行ない、ロシア国内での支持率は依然として高いと聞く。国を守る自衛のための軍事行動とプーチンは強弁する。が、一方的に非の無いウクライナ領土に侵入、街や住宅地を破壊し尽くして子どもや一般市民を殺戮している現状は侵略戦争そのものではないか。戦力に劣るウクライナは厳しい戦いを強いられている。だが救いは、厳しい弾圧下でもロシア国内各地で増えている反プーチン、反戦運動。各国の経済制裁がさらなるプーチン批判を呼び、一日も早い方針転換や退陣につながることを切に祈りたい。遠く離れた日本だが先日の国連UNHCR協会などのNPOだけでなく、企業や市民レベルの人道支援の輪が広がっている。今朝の新聞で地元市役所が支援募金箱を設置したとのことで早速出向いた。またテレビで報じていた熊本の竹箸メーカーが販売するウクライナ国旗の青と黄色の箸「平和への架け箸」。なんと粋なネーミングではないか。<♪怖くて震えていた夜があった‥‥こうしてたくさんの支えの中で歩いて来た‥‥♪(ゆずの歌「栄光の架橋」より)>を思い出す。開始10数分で完売、ギリギリで購入することができた。協力できることはわずかだが、ウクライナの平和と人々の幸せを祈り続ける。

     

   

 

     


3月、ウクライナ この国にこそ春を

2022年03月01日 | 雑記

今日から3月、長かった冬からお別れする季節に。立春とは名ばかりで厳しい寒さが続いたこの1か月。これからは寒の戻りがあっても三寒四温の暖かさを実感できるはずだ。近所の荒川土手では菜の花が勢いを増し、黄色のカーペット織り込みに忙しい。河津桜も数輪、花びらが開き始めた。今月下旬には主役のソメイヨシノが満開の時期を迎え、この一帯は心弾む風景に彩られるだろう。しかし、浮かれてばかりではいられない。日々報道される今の悲惨なウクライナを思うと暗澹たる気持ちになる。大国ロシアを夢想し狂気の沙汰としか言えないプーチンの軍事侵攻。他国の領土に力づくで侵入、ロシアの意に沿う政権樹立を狙うという主権侵害も甚だしい。短期決戦を目論んでいるのか、停戦交渉中にも容赦なくロケット弾を撃ち続ける非道ぶり。市街中心部や住宅地を破壊尽くし、軍人だけでなく子供を含む多くの市民が殺されている。核の威嚇をも、ちらつかせるプーチンに対抗策は無いのか。だが、ここは平和を願う世界的な包囲網の強化でプーチンを孤立化、その野望を阻止しなければならない。最新ニュースでは、戦火から逃れるため僅かの手荷物を携えて国外へ脱出するウクライナの人々は70万人近いともいう。雪がちらつく寒々しいホームでの家族との別離シーンを見ていると、この国にこそ春が待ち望まれるのだ。自分に出来ることは言えば殆ど無い。ウクライナに思いをはせ続けること、そして人道支援の募金活動している国連UNHCR協会に協力。衣食住の少しでも足しになればと思う。ウクライナの国旗は青(空)と黄(大地を染める小麦)、ソ連時代から「独立ウクライナの旗」として使われてきたとのこと。この旗が今までどおり、青空にのびのびとはためくことを切に願って。(ネットでは他に在日ウクライナ大使館、ADRA Japan、ユニセフなどが募金呼びかけしている)