晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

2021年の山歩きを振り返って

2021年12月31日 | 

今年も今日が最後の大晦日。前年からのコロナは年明け早々の第3波からオリパラ開催時期の大きな第5波、緊急事態宣言も続いた。そうした中での1年間の山歩きを振り返ってみたい。近場で人が少なく、無理のない山へということでスタートは1月14日の堂平山、笠山。白石峠経由、剣ヶ峰直下まで車で入って短時間での往復。続く2月初旬の宝登山はロウバイ目当て。同下旬は黒山三滝から「八徳の一本桜」撮影の下見を兼ねて顔振峠。3月下旬に同じく一本桜直前の様子、駐車スペースの確認兼ねて黒山から天狗滝経由、関八州見晴台、高山不動尊、顔振峠4月初めは春休み中の小3孫の山デビューで仙元山。同中旬に今年初め他県遠征となる桐生市の鳴神山、目的のアカヤシオは霜影響で不良。同下旬には前年12月以来の破風山、新緑と山ツツジ、万葉歌碑の水潜寺で新たな発見。5月中旬の袈裟丸山(小丸山)のアカヤシオは遅すぎも立ち寄った吊り橋のけさかけ橋、小中大滝で少し元を取る。5月中旬には奥日光・竜頭の滝からシロヤシオ、トウゴクミツバツツジが見事だった高山、小田代ヶ原。6月中旬の平標山、ハクサンイチゲ他の高山植物を楽しんだのは良いが、雷雨予報に急ぎ足で痛恨の右膝靭帯負傷。そのため7月は1か月間休養。足慣らしで再開したのは8月中旬、孫との大菩薩嶺。雲に隠れた富士山を見せられなかったことが残念。同下旬の浅間隠山では少ないながらも久しぶりに“森の妖精”レンゲショウマを。9月下旬の棒ノ折山、登りはいつもの白谷沢で下山路初めての北東尾根コースは収穫。10月初旬は数年来の宿願、山小屋2泊で北アルプス涸沢。3日間の晴天と紅葉、星、朝焼けモルゲンロートに大満足。同中旬は志賀高原の池めぐり後に渋峠から横手山の往復、昼食は山頂近く噂の「雲の上のパン屋さん」で。11月中旬、今年2回目の堂平山は白石から白石峠経由の初ルート。同下旬には初となる景信山、陣馬山。高尾駅発着の路線バス利用での縦走12㎞は最後の下りに難儀も次回を構想。そして最後は先週、年末恒例の破風山は年明けとし皇鈴山、登谷山へ。寒波の合間、落ち葉積もる冬日なたの山道を味わいながら歩いた。数えると去年より1回多い18回。右膝を労りながらの後半戦を感謝するとともに来年は完治して、今年果たせなかった山へ。

    

    

     

    


今年最後の畑

2021年12月29日 | 市民農園

今年もあと2日。寒波の影響で寒い毎日、でも今日は多少暖かそうだ。重い腰をあげ、年末の作業で市民農園に出向く。やはり、周囲何も無い吹きさらしの畑。200近い区画数あるのに利用者の車はたったの1台。陽射しはあっても容赦ない北風が身に染みる。放置してあったダイコンや赤かぶなどの葉、茎をビニール袋に入れて捨て場所に。寒さに枯れてしまった春菊も片づける。風にまくれた玉ねぎの黒マルチ、葉物野菜のビニールトンネルにもレンガや水を入れたペットボトルを重石として置く。最後に取り残しの少しだけのダイコン、長ネギを収穫して終了。強くなってきた寒風に追われるように車へ。来年も大いに土いじり”濃耕接触”を楽しませてもらおう。

     


冷雨、慈雨それとも『法の雨』

2021年12月28日 | 読書

友人の医療過誤裁判を応援しているので法廷ものに関心があるが、これは刑事裁判。限りなく100%近い有罪判決が下される裁判の中で無罪判決を連発してきた元判事、その裁判官に四度目の無罪判決を受けた検事、病気退官した判事の成年後見人に選任された弁護士。それぞれ法を守り、運用する三人の正義がぶつかる。そこに織りなす認知症の深刻な現実や成年後見制度の問題点。物語は無罪判決を受けた男が殺されたことで事件の真相を追うミステリーとして展開していく。読み物としての面白さよりも勉強になったことがふたつ。ひとつは法律の厳格な適用の例として、相手を殴り殺しても<殺人罪の構成要件である“殺人の故意性”を証明できないかぎり、殺人罪では無罪にするしかない>(検察側が傷害致死罪などに訴因変更しなければ無罪)。裁判官が勝手に他の罪を適用できないということ。もうひとつは成年後見制度。この物語では、認知症になった夫名義の預金で不動産契約を断られた妻が成年後見制度を利用しようとし、弁護士が選任されたケース。結果、夫の通帳・印鑑等を弁護士に預けることになって勝手に引き出せない。10万円程度の生活費以外は認められないとも。被後見人の財産を守るための制度とは言え、生計を共にしていた家族の場合は慎重にしたほうが良い。最後、元裁判官の家族に降り続いていた雨はようやくやんで安堵した。

        

 


北風吹く冬至の日に柚子風呂

2021年12月22日 | 雑記

今日は日の出が6時48分、日の入りは16時33分(ともに熊谷)、1年で最も日が短い。いわゆる冬至の日、柚子湯に入ると風邪を引かないと言われている。それを信じるわけではないが今日は北風が強く、すっかり身体が冷えてしまった。取り残しておいた庭の柚子を風呂の中に。柚子のエキスが染み込んだお湯に浸り、湯気とともに鼻孔をくすぐる柑橘系の香り。何とも言えぬこの気持ち良さが、寒さに萎える心身にもいいのだろう。但し、効果はたぶん一日だけ。冬本番は始まったばかりで年をまたぎ、これから。自身で風邪引きに注意しなければ。

 


冬の日なた、落ち葉を踏んで皇鈴山・登谷山

2021年12月21日 | 

寒気による北風の冷たい日々が続く。そうした中で11月中頃の天気予報に誘われての山歩き。出発が遅くなったので年末恒例の破風山から行先を替え、皇鈴山(みすずやま)と登谷山(とやさん)へ。登山口の二本木峠に車を停め、急坂の道に入る。階段状になり、毎度の見慣れた標示「標高634mスカイツリーと同じ高さです」を足元に登り切ると愛宕山。下って車道を横切り、雑木林の中を落ち葉を踏んで緩やかに進む。小ピークを二つ越えて皇鈴山に。山頂の東屋から右手先、東側にある展望台からの景色が雄大。休憩中の一組と鷹を狙っているという車で来たカメラマン。ここでの野鳥撮影は知らなかったが、秋には三脚の放列になるとのこと。ひと息のあと、再び進路を北に登谷山へ向かう。下って登り返し、柵沿いを下った車道を50mほど歩く。標示に従い、ほぼ真っすぐな山道を登り詰めて山頂着。この登谷山から開けた北東方面の眺望も素晴らしい。広がる北関東平野、木の枝越しに雪化粧した上越の山なみ、赤城山から筑波山方面を遠望する景色に満足。帰路は今歩いてきた道を戻る気楽さ。何度かの軽いアップダウン、足・膝に優しい落ち葉の絨毯。すっかり葉を落とした雑木林に降り注ぐ柔らかな冬の陽。破風山は年明けに回そうか、そう思える満足のいく山歩きだった。12月21日(火)/(二本木峠の路肩・数台の駐車スペースを利用)二本木峠10:25~(愛宕山)~10:55皇鈴山679m 11:10~11:35登谷山668m 11:50~12:10皇鈴山~(愛宕山)~12:35二本木峠<山中での出会いは3組5人>

      

    

    

    

 

 


流れ星ふたつ、ふたご座流星群

2021年12月14日 | 写真&旅

三大流星群のひとつ「ふたご座流星群」がピークという今日の未明。月明りが消える3時過ぎを予定して出かけた。場所は近場で、天空だけでなく地上の景色も撮るため荒川河川敷に。カメラ2台を三脚にセット、東方向と星がよく見える北西方向に向けてインターバル撮影の開始。前日からの寒気による強い風が残り、十分な防寒対策のはずだが寒い。上空の360度を見上げながら周辺を歩いて少しでも身体を動かす。1時間半、肉眼では北と西の方角で3回ほど流れ星、それらしきものを見たがカメラの方角に入っているか微妙。何度かカメラの方角を替え、水管橋を入れた構図はあきらめる。この時間帯、大芦橋を走る車はあるものの河川敷に入ってくる車は終了近くの1台だけ。ヘッドライトの影響も受けず、寒さは別として気象的には撮影環境は良かったはず。だが終わってみれば、600枚近く撮った割には流れ星が見えるのは1枚だけ。あとの収穫はパソコンの合成ソフトで作成した北西と東方向の星の光跡。5時前、日の出の方角がうっすらと明るくなってきたので撤収。1時間に30~50個ほど観察できそうという事前の情報。せめて10個くらい捉え、流星群として合成を目論んだが残念。でも風邪引きもせず、ゼロ収穫よりは良しとするか。億光年の宇宙で遊ぶ子を追う親星のように見えないだろうか。

    

    

 

 


柔らかな冬陽の市民農園

2021年12月13日 | 市民農園

寒波襲来前の穏やかな冬の日、市民農園へ。ここは周囲に何も無い、吹きさらしの場所。それだけに赤城山や秩父からの山風がやって来るとたまらない。陽を浴びたブロッコリーが食べごろ、ビニールで覆った小松菜も大きくなったので収穫。発芽してから時間が経つサニーレタスは本葉2・3枚になったので植え替える。残してあるダイコンは細いのばかりなので、もう少しこのままに。そして最後は玉ねぎの植穴に生えた雑草取り。野菜くずの片付けや区画周辺の草取りは別の日に。畑もそろそろ年越しの準備、今年もあと半月余りとなった。

    

    


吉見総合運動公園でトワイライトタイム

2021年12月10日 | 写真&旅

岩殿観音から自宅へ帰る順路にある県営の吉見総合運動公園。野球場、テニスコートなど野外球技の施設を多く有する公園ながら利用する機会はない。春のスイセンや菜の花などの写真撮影のみ。今回の立ち寄りも芝生広場から夕暮れのメタセコイア並木を撮ることが目的。夕陽が沈む前ぎりぎりに入園。間もなく秩父・奥武蔵の山なみに陽が落ち、2日間降った水たまりに薄紅色が映る。そして夕闇迫るトワイライトタイムに。もう少し粘っていたいところだが時間切れ。この公園は17時クローズで出入口の鍵を閉める巡回車が回ってきた。雨上がりにまた来てみよう。

    


冬の息づかい、岩殿観音の大イチョウ

2021年12月09日 | 写真&旅

数年ぶりに訪ねた東松山市の岩殿観音。門前町の面影を残す長い一本道の先で車を停め、仁王門をくぐる。正式には巌殿山正法寺と言い、1300年の歴史を持つ古いお寺である。前日の雨で濡れた石段に散乱するモミジを見て、顔を上げると名残り紅葉。今回の目的である大イチョウは境内の観音堂近く。推定樹齢700年の風格を漂わせ、まとっていた黄葉の多くを根元周辺に敷き詰める。夕刻の光を狙ったのだが、近くにいたカメラ同好の方の話では陽が射し込むのは午前中だけだと言う。そして風に吹かれての落葉ではなく、葉で呼吸している木が寒さや乾燥から身を守るため自らが葉を落としているのだ、とも。なるほどと頷き、暮れゆく寺を後にした。

    

    

    

        

 


寒さに耐えて冬の星空を

2021年12月05日 | 写真&旅

冬に入って最初の新月の日。月の出・没時間(06:31、16:37)は昼間のため、月がまったく出ない夜である。星がクリアに撮れるのでは、と期待して市内吹上の荒川河川敷に向かう。ここには絵になる水管橋があり、街の中心部からも離れているので光害の影響も多少は免れる。それでも時間が少し早かったか、肉眼で見える星はわずか。星の点光は諦め、北極星を中心に回転運動する光跡とすることに。連続撮影した画像を重ねる比較明合成の手法。ニコン、それと数か月前に購入したオリンパスの二つのカメラを三脚にセッティング、インターバル撮影で200枚。冷たい風が吹く9時過ぎから11時までの約2時間。近くに停めた車の中で待機はエンジンかけず、時折りの撮影チェックも寒い。帰ってから自宅前の星のほうがよく見えたので、これも1枚。パソコンで画像処理の際にミスを発見、ニコンでの撮影分が数枚を撮影した後にカメラが少し傾いたようだ。この冬、寒さ覚悟で再トライしなければ。

    


12月、ゆずの収穫を

2021年12月02日 | 雑記

季節は晩秋から初冬に。風も一段と冷たくなり、晴れた空が青みを増して凛として広がる。庭の一角にあるゆずの木、今年は実の付きが良くない。去年は豊作だったから今年はその反動か。それでも1か月前には緑色がかった実が黄色に十分に色づいてきた。この後、香りは良くなるが果汁は減っていくと聞き、早速の収穫。取り終えてみると、そう落胆するほどの少なさでもない。自家用には十分な量だ。まだ少し、木に残してある。それはやって来る小鳥のおやつと冬至のユズ風呂用に。まだ酸っぱい青島ミカンはもう少し冬の陽で仕上げの甘みを期待今年最後の12月、いつもどおり足早に過ぎてゆく。

    

 


吉見観音、八丁湖でラスト紅葉

2021年12月01日 | 写真&旅

11月も終わりの昨日は近隣の紅葉めぐりのラストとしてお隣の吉見町へ。最初に向かったのは通称・吉見観音と呼ばれる坂東11番の札所でもある岩殿山安楽寺。入口の仁王門はじめ歴史を感じさせる本堂・三重塔などあるが今日のお目当ては境内のモミジ。やはり遅かったようで枯れずに残っている紅葉はわずか。早々に車に戻り、すぐ近くの八丁湖に移動。農業のための人造湖で大きくはないが周囲1.6㎞、その遊歩道を進む。ここでも同様に紅葉のピークは1週間から10日ほど前だった様子。それでも、時折り差し込む晩秋の陽に応える真っ赤なモミジ、空に向かって橙色の装いを見せる大木、湖面の映り込みに身を重ねる寂しげな彩りなどを眺め歩いた。冬はもうそばに。