晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

畑の野菜は長雨に疲れて

2020年07月30日 | 市民農園

もう1ヵ月半くらいになる今年の梅雨。最初は好調だった畑の夏野菜も長雨と日照不足で元気が無い。第2陣、第3陣のキュウリは花こそつくものの実がなかなか成らない。数本の収穫のみで枯れてしまいそう。ズッキーニも同様、6本のうち2本がすでに根元のほうから腐ってしまった。これから期待するのはゴウヤ、生い茂る葉に実が見え隠れしている。白い花をつける蔓なしインゲン、サニーレタスはこれから。そろそろ終わりのナスやオクラ、シシトウは太陽の陽射し待ち。こうして畑に来ると野菜値上げのニュース報道がよく分かる。今の週間天気予報では最長記録になりそうだが野菜はもちん、夏山も一日も早い梅雨明けを待っている。

    

    


梅雨明けを待つグリーンカーテン

2020年07月25日 | 雑記

長い梅雨が続いてまだ出口が見えない。毎日、雨と曇りだから出番はこれからの我が家のグリーンカーテン。今年は目的の日よけに加え、花と実の両方を楽しもうと数年ぶりにシカクマメ。天候のせいか成長が遅れていたが、ガラス面3方向のうち東側で少し体裁が整ってきた。大き目の葉と青紫の花が2・3輪のシカクマメ。ゴウヤは去年のこぼれ種が庭に芽を出したのを植えたもの。たった一つだがシカクマメを超える勢いで葉を広げ、実をつけている。そして朝顔の小さな青い花、これもゴウヤと同じ。というわけで東側のカーテンは予期しない3っつの共演。さあ、ぎらつく太陽の梅雨明けよ、早く来い。

 

   

 

   


次は先住アイヌのことも『土に贖う』

2020年07月17日 | 読書

北海道を舞台に明治から現代に至る七つの短編集。自分の出身地だが、地元でも埋もれつつあったと思われる題材を作者は拾い集め、そこに生きた人々にスポットをあてた作品。最初の話は明治の時代、札幌市内に桑園という駅が今も残る地で養蚕を生業とした一家のこと。本州での農業が通用しない北の大地、原野に自生する桑の葉を利用して活路を見出す。当時、輸出品の主力でもあった生糸産業は大いに興隆するも人造繊維の普及とともに廃れてゆく。家族の娘の視線を通して家業の浮き沈み、自然の豊かさとともにその厳しさを容赦なく描く。続くハッカ栽培を始め毛皮採取のミンク飼育、水鳥の羽毛獲り、農耕馬の装蹄、レンガ製造などの話も似たような変遷をたどる。その中で唯一、小さい頃の記憶に僅かながら残る描写は農耕馬の話。春先に漂う<馬糞風>、車が行き交う車道を悠然と<馬が引く荷車>。懐かしい長閑な情景も、まさに人馬一体となって大地と格闘していた時代の一断片。北海道開拓150年という短い歴史だが、その陰に潜むのは知られざる多くの壮絶な生き様。過酷な自然と近代化の流れに抗い、大地に染み込んだそれぞれの運命を考える。そして「贖う」(あがなう)とは「罪のつぐないをする」「あるものを代償にして手に入れる」と辞書にある。読み終えてあらためて思いを巡らせた。加えて脳裏に浮かんだのは、開拓以前の先住者アイヌの人たちのこと。先日、ウポポイ(民族共生象徴空間)という施設も出来て先住民族として、やっと日の目をみることに。本州からの入植者が入った以降、本作品で描かれた以上の苦労を重ねてきたことは容易に想定できる。作者にはぜひ書いてほしいテーマである。

       

 


梅雨も、コロナも今年の”階段アート”

2020年07月16日 | 写真&旅

2年前に史上最高の気温41.1度を記録した日本一暑い町・熊谷は同じ気象エリア。まだそう暑くはないが10年前から行われている”涼しさ体感・階段アート”を今年も見学に。「青、水、涼しさ」をテーマに市民応募から選ばれた作品が駅の階段を飾る。熊谷駅の正面口には、ぎらつく陽射しの夏の青空を見上げて立つ女子高校生(作・宮田理沙さん「澄清」)。そして北口にはサーフィンに興じる若者が描かれている(作・茂木倖子さん「すずしいサーフィン」)。今年の関東近辺の海水浴場はコロナ感染対策のため遊泳禁止。奪われた夏の楽しみ、でも負けずに生き抜くという思いをこの2枚の絵から受け取った。長い梅雨も間もなく明けるだろう。コロナだって、いつかはと思いながら眺め続けた。

 

    


本屋大賞の受賞を納得『流浪の月』

2020年07月13日 | 読書

少し変わった、だが幸せだった3人家族の娘。父が亡くなり、母が消えて叔母の家に引き取られる。その娘が公園からいなくなり、後に男とともに発見される。少女誘拐事件と騒がれるのだが真実は二人にしか分からない。世間では少女の行方不明が時折り発生し、長期間にわたって男に監禁されていた事件も過去にあった。だが、すでに究明されている事件内容とこの物語は大きく異なる。少女は自らの意思で青年の家について行き、ずっとそこに住みたいと考えた。動物園に行ったことで発見された時も駆け寄る警察官から青年を逃がそうさえ思った。その後、養護施設で育った娘は若い女性に成長するが、忘れられないのはあの青年のこと。時を経て、再会を果たす二人は周囲からみれば被害者と加害者。常識では分かりえない彼女、そして彼の心のうちを作者は透明感あふれる文章で紡いでゆく。途中、彼女が見た(夜明けに残る月は)消えるようで<消えずに残り続ける>自分自身。そして今、二人は流れにまかせていく。だが、その“流浪”には悲観さは無く、ほのかに希望の灯りさえ感じる。普通とは何かと考えさせ、DVやSNSに晒される個人情報などの社会問題も織り込んだ作品。読み応えあり、2020年本屋大賞の受賞が納得できた。

            


雨はもう結構、市民農園で

2020年07月09日 | 市民農園

先週から続く、雨の降る毎日。少しやんだ時間をとらえて市民農園の畑に向かう。久しく太陽が照らず、水分だけなのに良く育っている。第一陣キュウリの最後、頑張っているナス、中玉トマト、ピーマン、シシトウにモロヘイヤ、シソの葉を収穫。あとは枝の吸引や支柱などの手入れを行なう。ゴウヤと第二陣のキュウリは間もなく収穫出来そう。同じく第二陣のズッキーニはもう少し先、インゲンは8月初めごろか。予報ではまだしばらく雨降りのようだが、そろそろ太陽を拝みたい。ともかく、豪雨被害の九州はじめ本州各地にはこれ以上の被害はお断り願いたい。後片付けや復旧作業のためにも雨はあがってほしいものだ。

    

 

    

 


コロナ禍の講座『古代東国の叙情―東歌を訪ねて』

2020年07月06日 | 読書

例年より鬱陶しさが増す今年の梅雨空、それが一瞬晴れるような朗報。コロナで中止となった埼玉県民活動センター(けんかつ)の講座『古代東国の叙情―東歌を訪ねて』が半年遅れで実施されることになった。但し感染対策のせいか、講座の定員がこれまでの140名から半減の70名で先着順。2012年から続く川上講師による人気の中世文学を読み解くシリーズ。これは早々に満員になる可能性がある。受付開始日はネット申し込みも電話と同様に朝9時からと聞き、パソコンからアクセスしてスタンバイ。時報に合わせて最後のボタンをクリックして無事に予約できた。そうしたこともあるが、この9月の講座は今まで以上に真面目に取り組みたい。それは今、義務教育を含め学習環境に制約あるなかで学んでいる若者たちのこと。さらに仕事と暮らしの不安を抱え“新しい生活様式”など無縁の日々を過ごしている人たちのこと。コロナ禍の中、いろいろ考えるとリアルな勉学機会を得られたことに感謝しなくてはならない。中世の時代においても疫病や戦乱などに民衆は苦しめられた。今回は名もなき庶民の生活と感情が込められた東歌の世界、川上講師の名解説が今から楽しみだ。

<けんかつのHPより>


美の山のあとは皇鈴山・登谷山

2020年07月03日 | 

アジサイの美の山から車で30分、彩の国ふれあい牧場に着く。予定ではこの先の二本木峠で車を停め、往復のはずが牧場先は通行止め。昨年秋の台風で陥没・流出した林道の補修中。聞くと工事をしているのは目の前の大駐車場横だけとのこと。ならばと、以前も通ったことのある駐車場奥から伸びている林の中の道を歩き始める。工事個所の先で林道に下り、車の走行形跡の無い舗装路を進んで二本木峠に。車道から山道に入って階段状を急登すると小さなピークの愛宕山。下って林道を横切り、軽いアップダウンで皇鈴山(みすずやま)に着く。ガスは取れて蒸し暑く、しばしの水分補給。東屋のある西側の眺望より優れている東側の展望台に移動。桃花の郷・大内沢を眼下に雄大な眺め。汗も収まったので次の登谷山(とやさん)へ向かう。登り、下りの後に出た林道を少し歩き、登り返して登谷山の山頂。ここも見晴らしがいい。直下の駐車場から折り畳み椅子持参で上がってきたお二人が飽きずに眺めているのも分かる気がする。帰路は往路を駐車場へ戻る。ハードな山ではないが、雨上がりの湿気と高温で汗びっしょり。朝4時起きの寝不足のせいもあるのか予想外に疲れた。もう一つ予定していた粥新田峠からの大霧山往復は中止とし、早々に切り上げて帰宅。自宅で通行止めをネット検索すると東秩父村のHPに「彩の国ふれあい牧場から二本木峠へのコース」と「和紙の里から萩平地区へのコース」は「通行不可」。<通行止め箇所の歩行は大変危険ですのでおやめください>とあった。事前のチェック不足とともに通行止め区間を歩いたことを大いに反省した。7/2(木)/(彩の国ふれあい牧場の大駐車場は9時からなので売店前Pを利用)ふれあい牧場08:30~(林道)~09:00二本木峠~09:30皇鈴山679m 09:40~10:05登谷山668m 10:15~10:40皇鈴山10:45~11:10二本木峠11:15~(林道)~11:45ふれあい牧場<今回登山道で出会ったのは若い男性一人だけ。ただ登谷山山頂の二人と二本木峠で群馬県太田市から車で来たという方との会話は“ソーシャルディスタンス”忘れ、ほっと出来るひと時だった>

   

   

   

    

    

 

 

 


美の山のアジサイは満開

2020年07月02日 | 写真&旅

家の周辺ではすでに終わってしまったアジサイが秩父・美の山では今が盛り。少し前から情報を得て早朝に向かう。雨の翌日なので山頂からの雲海を背景に入れてという狙いだ。途中、前夜には降りやんでいるはずが霧雨から小雨模様。しかし着くころには予報どおり雨は上がった。朝6時の駐車場は予想外に満車、他の車と同じく路肩に停めさせてもらい展望台に。大勢のカメラマンは夜景雲海の撮影も兼ねて早めに来ていたのだろう。アジサイは東側斜面なので太陽が出ると逆光になる。9時頃まで曇りを想定していたので予想外、雲海も今ひとつだったが満開のアジサイを1時間ほど見て回る。そして朝食のオニギリを食べ、次の目的地へ。展望台から望む外秩父の山なみ、左端の釜伏山は確認できたが予定の皇鈴山、登谷山はガスの中。それもよいが、たぶん登るころには上がるだろう。