晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

“暑い、夏の思い出”の尾瀬(1)

2022年06月30日 | 

「♪夏がくれば思い出す・・・」(「夏の思い出」)は、長い梅雨の先に到来する尾瀬の夏を歌ったもの。6月中に早々と梅雨が明け、記録上最速で夏がやって来た。その尾瀬の玄関口に着いたが多少の風もあり暑さはそれほどでも。早速踏み入れた鳩待峠からの長い下り道も樹林に陽が遮られ、何度か渡る沢で風を感じながら進む。前夜の雷雨も無かったようで木道で滑る心配もない。近隣の小学生らしい団体も続き、この賑やかさでは熊も現れないと軽口たたきながら山ノ鼻に。腹ごしらえの後は木道がどこまでも続く、だだっ広い尾瀬ヶ原の世界へ。わずかに残る水芭蕉、ツツジも緑一色に最後の彩り、変わって点在する白いワタスゲも枯れ始め。黄色のリュウキンカが水辺に咲き始める。眺める景色は気持ち良いが、頭の上から容赦なく照り付ける真夏の太陽には勘弁願いたい。浮かぶ白い雲が映り込む大小の池塘群に立つさざ波、その程度では役不足。稜線をわたる涼風とまでは言わないが、もう少し風がほしい。牛窪分岐からヨッピ川添いの林も横を素通りするだけ、ほんのわずかの木陰で立ち休憩。涼しければヨッピ吊り橋を渡って東電小屋経由、見晴十字路の遠回りもあり得たが、その気すら出てこない。橋手前を右折して一路、竜宮十字路から今宵の山小屋へ。尾瀬一帯の山小屋はここも含めて珍しく、風呂がある。その一番風呂のあと、小屋横の木陰で同行の千葉の山トモさんと乾杯。(これが最後の山小屋泊まりと言わずに、また行きましょうよ)さあ、新月の今夜、星を撮れれば最高。2022年6月29日(水)/(沼田ICから1時間の戸倉・尾瀬第1駐車場1日1,000円/マイカー規制につき乗合ワゴンタクシー35分1,000円)鳩待峠1593m 10:15~10:50ヨセ沢橋~11:10テンマ沢~(川上橋)~11:35山ノ鼻1407m(昼)11:55~(川上川・上田代・逆さ燧)~13:05 牛首分岐13:20~14:10ヨッピ橋~(竜宮十字路1405m)~14:50竜宮小屋<1泊2食・11,000円、マスク・インナーシーツ持参(販売1,000円)、夕食17:30朝食06:00/入浴15:00~/消灯21:00)

    

    

    

    

 


夏野菜はいつもの雨を渇望

2022年06月22日 | 市民農園

今年の梅雨は少しおかしい。いつもより早く梅雨入り、季節が戻ったような寒い日が続いたり逆に真夏のような暑い日も。そのうち雨は夜や朝方に降る程度で、しとしと降り続く梅雨のイメージもないまま過ぎてゆく。畑の野菜はそのせいか成長が遅い。キュウリ、ナスは実っても形が大きくならない。ピーマン、シシトウも同じ。玉ねぎやジャガイモの収穫が予想より良かったのに期待外れ。その後に種を蒔いたキュウリ、ズッキーニも発芽した後の成長が良くない。多少水をまいても雨の代わりにはならないと今日はホースで水を。

      


ラジオ「山カフェ」とともに大霧山

2022年06月18日 | 

赤城山のツツジも終わってしまった。どこの山へ行こうかと迷ったときのお手軽な山がある。そのひとつの大霧山に向かう。東秩父村の山あいからカーブを繰り返して車は高原牧場の駐車場に着いた。朝早いせいか、時折りライダーが立ち寄るものの車はいない。薄曇りの山なみを見ながらパンとコーヒーで朝食を済ませて出発。秩父方面への舗装路から林道を経由、登山口の粥新田(かゆにた)峠に着く。ところどころ、やや傾斜あるものの全体的に歩きやすい道が続く。若葉の時季は過ぎても未だ鮮やかな緑の雑木林、その中を進む。BGMは熊除け鈴代わりのラジオから流れるNHK「石丸謙二郎の山カフェ」の200回目。毎週土曜日の8時過ぎからの放送でグッドタイミング。さらに番組内の「山からおはよう」の今日は、チシマザクラや高山の花々が咲く北海道の旭岳から。遠く頭に浮かべていると、もう最後の急坂に。前方の明るさに引かれ、ひと登りで山頂着。茂る樹々や薄い雲空で今一つだが北から西南方向の山なみの眺望。特徴ある登谷山、蓑山、武甲山などを探し当てる。設置の温度計は22度も顔をなでる微風が涼しく、気持ち良い。先着の登山者がゆっくりと飲んでいるコーヒー、さぞかし美味しいだろうと横目に見ながら下山。山頂近くに咲くコアジサイらしい花に見送られて2022年6月18日(土)(彩の国ふれあい牧場・売店駐車場を利用)P 07:30~07:50粥新田峠565m 07:55~08:35大霧山767m 08:55~09:25粥新田峠~09:45 P<今日の山中の出会いはトレランの人含めて7人/牧場売店の濃厚ソフト350円は美味い>

    

    

    

    

 

 


梅の実の出来ぐあい、今年は裏年か

2022年06月17日 | 雑記

梅収穫のニュースを聞いて1週間くらい。やっと庭の梅の実が採りごろとなったようだ。黄色く熟して枝から落ちたり、腐りはじめたのもある。まだ青い梅も結構あるが、採ってから熟すのを待てばよい。手を伸ばし、脚立を使って30分少し、軽量してみると約6キロ。見た目で予想していたものの去年の半分だ。去年の収穫後に枝切りをしたが、切り過ぎたせいだろうか。記録を見ると、一昨年が今年以上に少ないから裏年ではないのか。そう思うことにして結論は来年の収穫時に。ともかく今年の梅干し、梅ジュースは大事に味わうことにしよう。

    

 


兄弟とは・・・『黛家の兄弟』

2022年06月16日 | 読書

武士社会の時代、筆頭家老の家に育った3人の兄弟の生きざまと深い絆。青年期から後年まで、末弟の主人公の心情を通して描かれる。藩の実権を握ろうと様々な画策を行なう悪役の次席家老。その息子を斬り殺してしまった次兄に主人公は役目柄、切腹を命じざるを得ない。何とか助命を図ろうとする主人公と長兄、父も交えての心の葛藤、緊迫の場面は大いに読ませる。そして時は流れて13年後、今や筆頭家老の座に就いた仇敵に重用され、長兄とも付き合いを絶っていた主人公。ついに積年の意趣返しに出る。大いなる野望が潰えた相手が狼狽して発する問いに対して決然と言い放つ「(それはわれらが)黛家の兄弟だからでござる」と。何と気持ち良い場面か。冬、たれこめた暗黒の雲が取れ、一面に青空が広がるようである。長兄とも兄、弟としての会話が復活する。随所にのぞく四季の風景、登場人物のしぐさや心の動きの描写もいい。本のカバーに描かれている清々しい絵は青い水面を飛び立つ三羽の水鳥。これも兄弟だろうか。

       


思い出いろいろ平標山

2022年06月15日 | 

この季節、ハクサンイチゲ群生の谷川連峰の平標山(たいらっぴょうやま)を思い出す。そして今なお治らない右膝を痛めた山でもあり、あれから1年となる。整形外科での診断は聞きなれない腸脛靭帯炎、別名ランナー病。長時間の膝の屈伸運動による太もも外側の腸脛靱帯と膝周辺の骨との摩擦で生じる炎症とのこと。主に長距離ランナーや自転車競技者に起こりやすいらしい。湿布とリハビリで当初の激痛は改善したものの弱い痛みが続く。山へ出かける時は、膝に湿布とサポーターで保護、そして2本のトレッキングポールが欠かせない。それでも下山後は普段より痛みが加重する。withコロナの言葉もあるが先々までの付き合いとなるのか。だが完治の望みは捨てずに、もうしばらく治療を続けてみよう。


今年のジャガイモの収穫は

2022年06月10日 | 市民農園

晴天ではないがこの時期、貴重な梅雨のひと休み。春先に植え付けたジャガイモを掘り出す。3か月前、キタアカリ2キロを二つ・三つに切り分けて植えた29個。例年になく全てに芽が出て追肥、土寄せを2回。順調に育ててきた。結果、植え付けは昨年より1キロ少なかったものの収穫量はほぼ昨年並み。大きさも小粒は少なく、割れたり、虫が食ったようなものは殆ど無かった。ただ、これは野菜作りの腕前が上がったせいではあるまい。畑が変わったことで、たぶん連作が避けられたのだろう。狭い畑なので隔年程度で回してきたが、ジャガイモは2・3年の間隔が必要らしい。また勉強させられた。今日の新じゃがの煮っ転がしは、甘辛くいただこう。

   

     


梅雨どきの花、アジサイ

2022年06月09日 | 写真&旅

平年より早めの6日に梅雨入りした関東地方。以来、梅雨寒の日が続いていたが今日は曇りで時折りの薄日にほっとする。歩いてすぐの公園の片隅にアジサイが咲くことを思い出した。まだ早いのか、それとも日陰の場所のせいか、まだ咲き始め。小さな花びらの様子は、雨がもっとほしいと言っているような。大丈夫、この先しばらくは願いどおりの天気予報。雨が似合う花、次は傘をさして見に来よう。

    

 


夏野菜の収穫、第一陣

2022年06月05日 | 市民農園

市民農園の畑で4月中旬以来、育ててきた夏野菜。ようやく収穫出来るようになってきた。種まきから始まったズッキーニと青ジソ。苗を植え付けしたナス、キュウリ、ピーマン。豊富な水分あれば急成長するナス・キュウリは今週の雨予報に次から次へと出来そうだ。続くシシトウは間もなく。中玉トマトはピンポン球近い大きさになっているので、赤・黄色に色づくの待つだけ。まずは今晩、キュウリに味噌マヨそしてナス炒めを。初物を食べると寿命が延びるという信ぴょう性はともかく、酒が美味しく進むことは間違いない。

 


緑と清流、北東尾根下山の棒ノ折山

2022年06月01日 | 

梅雨の気配を感じる最近の空模様。その合間を縫っての山行は県内飯能市の棒ノ折山。出発が遅れて満車を心配していたものの何とか滑り込みセーフ。パンとコーヒー、バナナの簡単な朝食を終えて出発。いつものとおり、白谷沢を沿う山道は杉林の中の緩急を繰り返す。茂る若葉の間に見え隠れする清流は藤懸の滝に。眼下の流れが足元近くとなって岩壁迫る最初のゴルジュ。陽射しは緑に覆われ、爽やかな風が吹き抜けるこのコース一番のハイライト。予想外に少ない水量の岩肌、ロープ・クサリ場を越えて次のゴルジュ。道は緩やかになり、枯れ沢沿いを進んで林道に出る。ひと息入れた後、山腹を巻いて斜めに登って岩茸石。ここから尾根道に合流、壊れて登降不可の丸太階段の脇を登る。木の根と滑りやすい急坂をしばらく頑張ると権治入峠。多少楽になってピッチを上げ、登りつめると広い山頂に到着。今までの疲れを忘れさせる雄大な関東平野の眺め。霞んでいるがスカイツリーもわずかに見える。下山路は昨年9月以来の2回目となる北東尾根。地図に登山道の記載が無いルートだ。山頂少し先の右手に踏み跡を見つけて入る。急下降から尾根に出て、鹿除けらしいネットに沿って下る。林道をまたいで同じような踏み跡を進み、ネットが消えてからは赤布の目印が頼り。伐採用の赤布や作業道もあり、右方向を絶えず意識しながら進む。杉林越しにエメラルド色のダム湖である名栗湖が見えてきてひと安心、下山口はもうすぐ。今日は夏に向かう若葉とせせらぎの音、そよぐ風の中を少々緊張感ある登り。そして地形図を頭に描きながらの下山。贅沢な山歩きだった。2022年6月1日(水)/(6台程度可能な登山口に一番近い駐車スペースを利用)白谷沢登山口330m 08:40~09:15第一ゴルジュ09:25~09:35第二ゴルジュ~10:15林道10:25~10:35岩茸石720m ~10:55権治入峠895m 11:00~11:20棒ノ折山969m 11:35~(北東尾根コース)~12:05林道~12:15棒八の頭706m~13:15下山口<山頂までは多数も下山道では誰とも会わず。「さわらびの湯」は休館日のため「蔵の湯鶴ヶ島店」700円>