晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

今日の余韻を多々良沼の白鳥と

2022年01月30日 | 写真&旅

地元の水たんぼで今年は見かけない白鳥を見ようと多々良沼へ。群馬県の館林市と邑楽町にまたがるこの沼は車で45分ほど、それほど遠くはない。駐車場から「夕陽の小径」と洒落た名前の遊歩道を少しばかり。多くの人が集まる見学エリアでは、ちょうど白鳥の夕食時間。地元の人たちが朝夕の時刻に給餌をしている。多数のカモなど水鳥たちと一緒になって撒かれれる餌に競い合って移動を繰り返す。そんな光景を見ているうちに傾いていた冬の陽は急ぐように沈んでいく。正面の地平線を残し、西の空と水面を一色に染める橙色、真っすぐに伸びてくる黄金色の光。今日の余韻に浸るように影となって時を過ごす白鳥たち。北へ帰る日まであとひと月、健やかな休養を願ってやまない。

  

      

    


寒起こしで土のリフレッシュ

2022年01月24日 | 市民農園

寒いこの時期の畑作業はお決まりの寒起こし。日本海側の空模様をよそに晴天続きで乾いて固くなった畑の土。スコップに足をかけ、体重を乗せて深く掘り起こす。地中の土の塊を表面の土と交代させる作業は結構な力仕事。ただ2日目の今日は赤城おろしの北風が無い分助かる。越冬中の玉ネギ、ブロッコリー、ビニールトンネルで育てているサニーレタスを除いた作業は終了。あとは冬の陽射しと寒風で病害虫の殺菌や土を柔らかくしてもらおう。1年に一度の土のリフレッシュ、元気になって今年も立派な野菜を期待したい。

    


「花うた」を聴きながら『スモールワールズ』

2022年01月21日 | 読書

文体も登場人物もテーマも異なる6つの短編からなるこの本は読み手泣かせかもしれない。それぞれの物語の出だしの情景や会話から筋書きをイメージするのに時間がかかる。出て来る一風変わった人物や暮らしぶりも想像しにくい。しかし読み進めていくうちに、そうした景色が世の中の片隅には潜んでいるようもに思えてくる。生きづらい現実や不自由さの中にいる人々に寄り添う「思いやり」や「優しさ」が沁みる。そんな作品集の中でもより異質なのは、兄を殺された妹とその刑で刑務所に服役している加害者との往復書簡で綴る『花うた』。お互いにぎこちなく始まった手紙の交換。天涯孤独となった妹は当然のごとく怒りを滲ませる。しかし幾数年を経て予想外の展開、さらに年月を経て迎えた何という結末か。手紙で始まり、手紙だけで終わる物語。読む側の想像力も大いに試され、そして涙腺緩むこと間違いなし。他の作品もそれぞれ味わいある世界を描いているが一番のお薦めである。

                           


冬の夕焼け、燃え尽きる光の中で

2022年01月17日 | 写真&旅

たびたび足を向ける地元の荒川堤防。堤防間の距離である川幅日本一(2.5㎞)は少し下流だが、目の前に横たわる左岸も長く堂々としたもの。浮かぶ雲が茜色に染まり始めた夕暮れどき、以前より目を付けていた場所で待ち構える。水を張った田に映り込む雲と夕陽。燃え尽きる前の光を集めて雲に照射、オレンジ色に輝く舞台をつくる。そこにウォーキングや自転車、さまざまな人が登場。三脚を肩にしたカメラマンの頭上に群れる鳥たちもねぐらへ帰るよう。忘れていた寒さが身にしむ。今夜は熱燗にしよう。

     

     


水たんぼの白鳥に会えず

2022年01月13日 | 雑記

北海道や日本海側は強い寒気で大荒れの天気らしい。関東南部の当地もその影響か時折り雲が広がるものの風はなく、まずまずの空模様。ふと思い出したのは、毎年遠い地からやって来る白鳥のこと。市内の水を張った田んぼで羽を休め、餌をついばむ光景をこの冬まだ見ていない。いつもの車はやめて、武蔵水路沿いを利根川から取水の流れと同じ荒川方面へ歩く。途中で水路から離れ、正面遠くに特徴的な形の両神山はじめ秩父、奥武蔵の山なみに向かって真っすぐ。突き当りの荒川土手を左折して水田んぼに。しかし、一羽もいない。よく見ると水面に薄い氷が張っている。今年は例年と比較して寒い。それもあってまだ来ていないのか。遅く飛来してきた年もあった。また来てみよう。自宅からの往復で歩数計は8100歩だがシベリアからの距離に比べれば大したことなない。

    

    

 

 


今年初回の真向法

2022年01月10日 | 雑記

昨日の今年初登山に続いて今日は真向法健康体操教室の初回。週1回、股関節を中心に呼吸と合わせたストレッチ運動を1時間少し。この2年はコロナの影響で体操内容の変更や時間短縮も結構な運動量になる。山での岩場歩きに不安を覚え、出来るだけ長く山歩きをしたいと通い始めて7年ほど。それが多少は役立っているのか、体力低下でも山歩きと何とか健康維持で過ごしてきた。時折り、教室の師範代格Mさんから折り紙細工もらうが今日は「椿」。冬の寒さにも負けず咲くこの花のように、とハッパをかけられたのかもしれない。

 


初登山は“晴れて風なし”の長瀞アルプス

2022年01月09日 | 

ようやく昨年暮れからの寒気が離れ、今年になって一番高い気温の予報。山へ行かない手はない。数日前に新聞で見かけた「秩父鉄道新春ハイキング」と同方面の奥武蔵・長瀞アルプスを歩くことに。長瀞駅近くに車を停め、電車でひと駅の野上駅へ移動。市街地を通り抜け、登山口から沢沿いの道を登り始める。3日前の雪の痕跡はないから積雪は無かったようだ。日陰の道もわずかで明るい雑木林の尾根に出て、左手眼下には歩いてきた街並み。北側山腹の道に入ると「私有地につき環境整備協力金を」のポスト。100円を入れ、なおも進むと天狗山分岐。「新春ハイク」の皆さんは野上駅から神まわりコースで、ここに出てくる。尾根道、山腹の道を軽いアップダウンで繰り返し、前方の宝登山が大きく近づいてくる。夏の天然かき氷を作っている氷池への分岐を過ぎ、小鳥峠から間もなく林道に。陽が入らない林道を足早に進んで宝登山・北登山口から今日一番の急傾斜。約200段の階段状の道は何度か平らな場所で息継ぎして20分、山頂に着く。ロープウエイ客含め賑わう中で秩父の山なみ、咲き始めのロウバイ眺めながら昼食。下山は関係者用の車道を出来るだけ避け、ショートカットの山道を下って山麓の宝登山神社に。コロナ再拡大のせいだろうか、観光客少ない商店街通りを駐車場に戻った。日本アルプスのようなスケールの大きさや醍醐味はもちろん無いが、山歩きの楽しさは同じ。風も無く、暖かな冬の陽を浴びる山道は実に気持ち良かった。啄木の歌「なんとなく、今年はよい事あるがごとし/元日の朝、晴れて風無し」というのを知ったばかり。“初登山、晴れて風無し”今年はよい事がありそうな。2022年1月9日(日)/(長瀞駅東側の格安1日200円パーキングに駐車/長瀞駅08:38 一(秩父鉄道170円)- 08:41野上駅)08:50~(万福寺)~登山口09:05~09:40天狗山分岐~10:00氷池分岐~(野上峠)~10:15小鳥峠~10:20林道~10:30毒キノコ看板前・北登山口~10:50宝登山497m(ロウバイ・梅園) 11:25~12:05宝登山神社12:25~12:40長瀞駅・駐車場<山での出会いは多数。山で知り合ったYさんご紹介の岩畳商店街にある「豆の大沢屋」で試食と買い物、特に店自慢の甘納豆は美味。格安駐車場はすぐ先に1日100円も>

    

    

    

       

    

 

 


うっすらと初雪

2022年01月08日 | 雑記

東京で雪が10センチ近く降って車や歩行者の事故が多発した1昨日。寒気はともかく、南岸低気圧の影響がそれほどでもなかった当地はわずかの積雪。1センチくらいであろうか。それでも翌朝、雪景色を見ようと近くの公園、そして水管橋の見える荒川土手に向かった。朝の気温がマイナス3度前後だったので木枝に残った雪か霧氷を期待したが、太陽の光熱はすごい。日の出から30分程度なのにすっかり姿を消している。うっすらと初雪の形跡を残す河川敷と遠く文句無しの雪をかぶる富士山を眺めるだけで早々に退散した。自宅の門扉や車のドアも凍り付いていた今朝、県内でも凍結路での事故が多かったようだ。冬タイヤでも万能ではないことを肝に銘じたい。

   


欲張りな今年の山登り&写真撮影プラン

2022年01月06日 | 写真&旅

年越し寒波の影響で晴天ながら寒い日が続く。出かける気にもならないので今年の山登り&写真撮影プランを練る。今年のメインまず三つは7月下旬に30年ぶりの会津駒ケ岳、8月下旬の木曽駒ケ岳、10月上旬の八方池・白馬大池。それぞれ山上での星空、天の川狙いで会津駒・木曽駒は月の出ない新月又は前後の日に。会津駒では小屋近くにある駒の池畔に咲くチングルマ・ワタスゲも加えた構図を。問題は登山口からの急登続きに右膝が耐えてくれるかだ。八方山荘泊りで朝焼けの八方池、紅葉の栂池高原からの白馬大池は2泊3日プラン。初日に唐松岳を加えるかは要検討。続く二つは4月の新月に御坂山塊の新道峠11月初旬の高ボッチ高原それぞれ富士山、星空や眼下の街灯り、雲海を入れて3回目の正直。気象条件や新道峠は夜間1時間の林道歩きとなるので熊情報なども集め、車中泊で。以上が今年の五大目標。あとは季節ごとに冬は赤城山の霧氷、宝登山のロウバイ、富士山と星の精進湖、白鳥の多々良沼。春めく頃に富士山を眺めながら高尾山・城山・景信山。近隣の桜・菜の花めぐり後に沼田の発知桜、残雪の至仏山巻機山麓の山桜。桜散って三頭山のコガネネコノメソウ、今年のアカヤシオは物語山で。ツツジ新道で登る檜洞丸は膝次第。白谷丸・雁ヶ原摺山赤城山も候補に。八千穂高原のトウゴクミツバツツジ。夏から秋にかけてはメインに加え大菩薩嶺金峰山、紅葉目当ての谷川岳尾瀬志賀高原・大沼池・渋峠大マティ山南天山・中津峡など。あとは年間を通して県内の奥武蔵の山々で足・膝のリハビリ&トレーニング。願望も含め相当欲張りなプランとなったが他にも滝めぐりや秩父の春祭りなど候補は多い。何とか右膝を完治し、アクセスのロングドライブ、山登りとも安全運転で無理せず実現をめざしたい。

    


2022年の初日に

2022年01月01日 | 雑記

2022年の新しい年が明けた。近場のさきたま古墳公園にある丸墓山古墳から見つめる今年の初日。雲ひとつない東の空に一点の赤みを灯したと思ったら見る間に、大きな光となって現れた。地平を照らすこの力強さ、柔らかく優し気な陽射しに願いを託す。コロナがどうか静まりますように。そして、この古墳上に陣を張った石田三成の水攻めに耐えた忍城、遠望する威風堂々の冬富士にも力添えを。