晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

紅葉稜線、見ごろの谷川岳

2017年09月30日 | 

久しぶりに快晴の高速道をスムーズに走り8時開場少し前の山麓駅駐車場に入る。ロープウェイも平日なので8時から運転、チケット売り場は登山者の長い列。天気が良いのと紅葉情報を聞きつけて来たのだろう。当初、往きは西黒尾根と考えたが、頂上近くの写真撮りで時間が割きたかったので登り時間短縮のラクチンコース。ここ数年は冬場を除き、マチガ沢横を詰める巌剛新道が多い。今回は標高差570mを空中散歩、スキー場横から登山道に入る。ブナ林の山腹を小さなアップダウンで緩やかに。多少黄色めの葉の間から見上げる山頂部は結構遠い。避難小屋からは、急傾斜のロープ・鎖がある岩まじりの道。続く急登は見晴らしの良い天狗の溜り場を過ぎ、ザンゲ岩で一息。色づきの葉も増え、あと僅かと登り切った肩ノ小屋から見渡す上越国境稜線はいつ見ても壮観だ。この後のトマ、オキの双耳峰を辿る稜線道は、今が見ごろの紅葉を眺めながらのゴールデンルート。カメラをどこに向けても絵になりそうで、なかなか前へ進まない。2時間以上も山頂部で過ごしたのは今回が初めて。そう言えば紅葉の時季も若いころ以来かもしれない。満足の下山は余韻に浸りつつも急下降、負担をかけた膝・足は帰りの温泉で労わってあげた。2017年9月29日(金)/(関越道水上ICより30分のロープウェイ山麓駅駐車場・500円、SAで入手した往復2,060円の100円割引を利用)ロープウェイ山頂駅1319m 08:30~09:10熊穴沢避難小屋1455m 09:15~09:50天狗の溜り場~10:15ザンゲ岩~(肩ノ小屋)~10:40トマノ耳1963m ~(写真)~11:20谷川岳(オキノ耳)1977m~(トマノ耳/昼・写真)~肩ノ小屋13:20~13:55天狗の溜り場~熊穴沢避難小屋14:20~15:00ロープウェイ山頂駅<谷川温泉の「湯テルメ谷川」570円の露天風呂で疲労回復>

鎖場を数回 

頂上部が視野に 

もうすぐ

谷川連峰主脈稜線

  

トマの耳   

オキの耳へ

  

 フォトムービー『紅葉稜線!谷川岳歩く』 http://www.digibook.net/d/e204cd9f91ca36b0fdc9d715826e0f7a/?viewerMode=fullWindow&isAlreadyLimitAlert=true


秋風がささやく尾瀬(2)~逆さ燧の星夜~

2017年09月24日 | 

山小屋の窓から見た夕食後の空は雲が徐々に少なく。6月から待ち望んだ好天の新月の日、星空を期待してひと眠り。設定した目覚まし1時間前の夜8時、外を見ると一面の星。予定を変更し、早めの出発準備。防寒、毛糸の帽子にヘッドライト、小屋の人に言われたとおりに熊鈴も携行。何せ、月の出ない新月の夜なので真っ暗。夜露で濡れた木道、しばらくは高いところを歩くので踏み外して怪我しないよう慎重に。熊鈴は大きく鳴らすと寝ている熊を起こしそう、鳴らさないと人の気配を伝えられない。加減しながら鳴らして歩く闇夜の道は物音ひとつしない。ヘッドライトの光線が時おり流れる霧を映し出すのみ。急いだせいか40分予定のところを20分少しで上田代の池塘のひとつ「逆さ燧」に到着。狭い木道に三脚を設営、身をよじるようにカメラを操作。Mモードで絞りF2.8、シャッター速度30秒とISO感度1200は調整することに。ライブビューでのMフォーカスは光源弱い星を捉えきれないので、無限大から微調整。操作中の赤い光源は他の動物の眼と熊に勘違いされそうなので控える。上空の星と池塘に写る星を、という狙いは期待どおりにはいかなかったが初回としては満足。超広角レンズも購入4ヵ月目で、やっと試すことが出来た。気が付けば広い尾瀬ヶ原にひとり、1時間半の立ちっぱなしで寒くなってきた。反対方向の至仏山も数枚、景鶴山上空の北天の光跡、微速度撮影も少しチャレンジしたので切り上げる。帰りも急ぎ足で小屋の灯りが見えて一安心、熊に怯えながらの2時間は疲れたものの楽しい星の夜だった。

池塘にも星 

景鶴山方面 

振り返る至仏山には

翌朝、燧ケ岳に別れを告げて 

 フォトムービー『草紅葉の尾瀬は星夜と』 http://www.digibook.net/d/0c44a1bba00f34b9f0c5cdb7b87e0f28/?viewerMode=fullWindow&isAlreadyLimitAlert=true


秋風がささやく尾瀬(1)~草紅葉どこまでも~

2017年09月23日 | 

一日好天のはずがカーラジオから<群馬県北部山沿い、利根・沼田地方は午前中雨>の天気予報。確かに向かう先の空は厚い雲、沼田IC下りて間もなく雨がパラついてきた。登山口の鳩待峠で雨具上下を着込み、スパッツを着用して出発。「熊に注意!」の看板を読んでから樹林帯の中に。急坂の下り道は岩を重ねた石段、そして木の階段。間もなく緩やかな木道に変わるが、濡れて滑りやすいので歩行に注意。平坦な木道になると“熊の目撃情報が急増”の地帯。備え付けの鐘を打ち鳴らし、周囲に目を向けながら山ノ鼻に。雨も本降りとならず、空も明るくなって尾瀬ヶ原に入る。周囲の山肌はまだ色づき前だが、秋の花々と草紅葉が見頃となってきた。今回一番の目的は逆さ燧の池塘からの星空、だから宿泊の山小屋は山ノ鼻なので竜宮までの往復周遊。午後から陽も差し始め、ゆっくりと秋色に染まりゆく尾瀬ヶ原を楽しんだ。9月21日(木)/(関越道・沼田ICより1時間の尾瀬・戸倉の尾瀬ロッジ駐車場、乗り合いタクシー980円・25分で登山口に)鳩待峠1593m 09:15~(ヨセ沢橋・テンマ沢・川上橋)~10:15山ノ鼻1407m 10:35~(川上川・上田代・逆さ燧)~11:30牛首分岐(昼食)12:00~13:00竜宮十字路~(往路を戻る)~15:10山ノ鼻(泊)20:10~20:30逆さ燧(星景を撮影)21:50~22:10(尾瀬ロッジ/9,000円)/9月22日(金)山ノ鼻06:30~尾瀬ヶ原周遊(竜宮近くまで)~09:10山ノ鼻09:20~10:20鳩待峠<コースタイムは撮影時間含む。瀬ロッジは専用の無料駐車場ありで2日間分の2千円がお得、山小屋内も清潔・奇麗、朝食が美味しい。帰路の温泉入浴は道の駅・白沢「望郷の湯」(560円)は毎回ながらツルツルの快湯>

  

  

  

 

 


ヒガンバナはひっそりと

2017年09月22日 | 写真&旅

秋の彼岸の時季になった。この頃に合わせたかのように各地でヒガンバナが咲く。県内では巾着田曼珠沙華公園や幸手の権現堂公園、最近では横瀬町の寺坂棚田などが有名どころだ。だが、そこまで遠出しなくても隣町・吉見の桜堤公園があるではないかと先日出かけてみた。残念ながらこの夏の長雨のせいか、花のつき方も色もあまり良くないようだ。すでに枯れてしまった花も多い。ほかのところのように特に祭りも企画されていないので手入れも十分されていないのだろう。この花のイメージからすると、ひっそりと咲いて枯れ散るのが似合うのもかもしれない。小一時間いたが堤上のサイクリングロードを走る人以外に誰にも会わなかった。

  

白色の花言葉は「また会う日を楽しみに」

   


市民農園隣りではヒマワリの大合唱

2017年09月18日 | 雑記

台風一過の市民農園へ見回りに行く。各地に被害をもたらしたようだが、この辺は雨や風も予想したほどでも無かった。被せてあるネットを少し直しただけで終わり、隣の「花のオアシス」に足を向けた。ここには四季折々に花が咲き、例年の秋はサルビアやマリーゴールド。今年は、種まきの頃から何の花だろうと思っていたらヒマワリだった。今まで見たことがない背の低いキッズスマイルという品種とのこと。青空に向かって秋の大合唱は、蕾も多いのでまだしばらくは目を楽しませてくれそうだ。

  

 

  


秋野菜の主役、白菜、ダイコンは何とか

2017年09月15日 | 市民農園

秋野菜の植え付け、種まきから2週間目。予定数より多く買ってしまった白菜は、4つほど枯れ気味だが他は元気でほっとする。枯れたのは密集のせいでは無さそうだが原因が良く分からない。ともかく今は水分を与えて起死回生を願う。ダイコンはほぼ順調に芽が出てきたので間引きで2本立てに。さらに不織布は鬱陶しそうなので外し、寒冷紗でもう少しの間は鳥と害虫対策。葉物野菜のほうれん草、春菊、冬菜、そして赤カブの発芽は冬菜を除いてあまり良くない。始まったばかりの秋野菜づくり、明日からの台風の影響が気になる。

ダイコン

   

ブロッコリー

葉物野菜の芽

 


読み方が変わる『僕らが毎日やっている最強の読み方』

2017年09月12日 | 読書

テレビ出演や著作量産で売れっ子の両氏、多忙な中で新聞は電子版含めて毎日10紙以上に目を通しているという。その二人の読書術、雑誌は週刊誌、経済・ビジネス誌、月刊誌さらにネット、書籍、教科書・学習参考書まで、読むものなら何でも。タイトルに偽り無しで極めて実践的である。「安倍政権の機関紙」である『読売新聞』は<海外関係の記事が充実している。生活面、とくに「人生案内」(人生相談)が面白い>、『毎日新聞』は<個々の記者のパワーがある>。雑誌も<『中央公論』は親会社の『読売新聞』と一体化>、『月刊日本』は右翼、『情況』は新左翼それぞれの考え方、『社会主義』は自治労など組合の経済分析が分かるという具合に、そう思っていたことや初めて聞く話も。歴史の学び直しには教科書の「日本史A」「世界史A」がお薦めとか、ネットは<特定のものだけが大きく見えたり、別のものが見えなくなったりする>「プリズム効果」があるとの指摘などにも納得。そして、読み方の佐藤流「熟読&速読」の技法は直ぐに使えそうだ。1冊5分程度で読み終える「超速読」は<「はじめに」の1ページと「目次」、見出しやキーワードを頭に入れて、結論の1ページ>を。30分程度の「速読」は、加えて<きちんと読むべき部分を見つけてその部分を早く目で追う>など。図書館本が貸し出し期限内に読み切れずに返却することや新聞は僅か1紙で1週間近くになることも多い。まさに目からうろこに近いこの本、いつものペースで熟読してしまった。

        


ここには文学のすべてが・・・

2017年09月09日 | 読書

「ここには文学のすべてがある」川端康成がそう讃えたという『竹取物語』。それを読み解く古典文学講座「竹取物語をよむ―かぐや姫伝説をめぐって」が始まった。これまで同様に豊富な資料と多少の道草がまた勉強にもなる川上講師の講義で、あっという間の2時間。今頃の幼稚園で読み聞かせされているのか分からないが親しまれてきた昔話をどう深読みするのだろうか。果たして初回は、古代中世の“竹の文化”から始まった。『竹の民族誌-日本文化の深層を探る』(沖浦和光氏著) による竹と人々の関わり、自然景観・実用性・神秘性は現代人にも頷けるものがある。九州南部の先住民の手で大和地方に竹が造成された経緯、<竹取の翁>が最下層の移動する職能民であったことなど興味深い解説もあった。そうした当時の周辺環境とともに<『竹取物語』の文学史的位置>(物語の全体像)としての五つの要点の説明。特に<アジア的空間の中で展開される>物語は今後、“姫の難題”の中で、より詳しく明かされるようだ。さらに初期の作者が不明のまま、誰が現行の物語に完成させてきたのか。多くの人により修正されてきたことを川上講師は<「無名と共有」による世界>と表現した。理解していく脳の許容量が限界にきたところで、最後にCDから流れる原文朗読の心地よさ。残り6回の講座は聞き逃せない。

 

(新潮日本古典集成『竹取物語』)  

 


秋野菜づくり、スタートしたものの白菜が・・・

2017年09月06日 | 市民農園

2日間かけての秋野菜づくり。今日から雨降りが続くとの予報で晴れの昨日、最後の鍬入れとミニ耕運機で全体を整地の後に畝を作る。ダイコンの種を蒔いて不織布を掛け、水撒きで終了。そして今日、白菜とブロッコリーの苗を雨の止んでいる間に植え付け。と、ここで失敗が分かる。ひとつのポットに白菜の苗が2つ入っていたのだ。地元ではまだ売っていないので、車を走らせ隣町の吉見JAで購入。4ポット入って280円、1ポットあたりひとつの苗70円はいつもの地元より安い。あらかじめポリ袋に入っているので分かりにくく、苗1つが破格の35円計算になる2つも入っていたとは全く思わなかった。結局、16個予定の区画に倍の32個を植え付ける羽目に。ぎゅうぎゅう詰めの20センチ間隔、無事に育つのか心配だが仕方ない、なるようになれだ。葉が立派と思った買う時に、もう少し注意すれば良かった。準備はまあまあだったが、とんだスタート、この秋はどうなることやら。

晴天の昨日 

ダイコン  

白菜にネットを被せる

ブロッコリー 

 


岩と鹿、標高差千mを登る思い出の乾徳山

2017年09月05日 | 

 天候不安定で北穂高はまた来年になりそうだ。代わりにと言っては失礼だが、山梨の乾徳山へ。20代の頃、会社の先輩と登って以来だが、もう一度登ってみたいと思っていた山だ。徳和の集落を抜け林道を進んだ登山口から、緩急ある植林の山腹を大きくジグザグして行く。途中、銀晶水の湧き水で一息。傾斜を増す駒止の先にも錦晶水があり、冷たくおいしい。広葉樹の樹林を抜け、めざす山頂部も見える国師ヶ原に来ると2頭の鹿が草を食んでいる。予定外の光景に写真撮りで道草したが、まだ半分で先がある。黄色いマルバダケブキの群生、修験道の痕跡を見つつ草原の月見岩・扇ヶ原、再び樹林帯に入ると大きな石の道から岩稜地帯に。クサリ場、ハシゴを進み、最初の関門のカミナリ岩を越えると最後に高さ約20mの垂直の鳳岩。迂回路もあり、攣った足を考え逡巡したがここは思い切る。鎖を手に、岩の亀裂に足をねじ込み、左の岩に身体を押し込みながら、よじ登る。上部で右側に回り込んで頂上に。残念ながら富士山も周囲の山並みもガスに隠されて眺望は無いが、達成感と爽快な気分にしばし浸る。下山路もハシゴとクサリで岩稜を下り、黒金山への道を左折して原生林迂回新道に。高度を落とす急傾斜の道がしばらく続き、ウンザリするも国師ヶ原に戻ると先ほどの鹿がお出迎え。何十年ぶりかの岩の山は鹿の出会いという新しい思い出を加えてくれたが、それにしても疲れた。所要約8時間半、万歩計は3万6千歩を超えていた。2017年9月4日(月)(中央道勝沼ICより30分の徳和集落の無料駐車場、但し道中コンビニ無く、昼食用のおにぎり買うために市街地まで戻ることに)駐車場08:05~登山口988m 08:40~銀晶水09:15~錦晶水10:05~10:15国師ケ原10:30~扇平(月見岩)11:10~12:20乾徳山2031m 12:55~(原生林迂回新道)~14:30国師ケ(高原ヒュッテ)14:50~登山口16:00~16:25駐車場<帰路は雁坂トンネル経由の一般道、3時間を超えて時間がかかった)

水場 

鹿に会うとは 

マルバダケブキ 

カミナリ岩 

クサリにハシゴも 

山頂直下ほぼ垂直、20m 

 


秋野菜づくりスタートの9月に

2017年09月01日 | 市民農園

久しぶりの秋空で始まった9月最初の日、遠くの台風からの涼風にも誘われて市民農園に。少しづつ夏野菜を整理して耕してきた畑、今日もオクラとピーマンに見切りをつけて整地する。まずスコップで掘り起こし、先の区画同様に苦土石灰、堆肥を撒いて鍬を入れる。吹く風に汗はあまり出ないが、力が要るので休みながらの土との格闘。来週には最後の化成肥料を入れて、種まき、苗の植え付け。だが”大根十耕”の言葉があるダイコン畑はあと何回か、鍬を入れて土を細かくしなければ。やることは多いが、土とのふれあいを楽しみながらの秋野菜づくりが本格的に始まる。

  

今日の収穫は来年用のオクラの種