銀泉台駐車場から国道へ戻る狭い道、対向車とのすれ違いが出来ない区間で前方から車が2台。仕方なく20mほど後退する羽目になり、生い茂る草で路肩が見えにくいのでヒヤヒヤのハンドル操作。そんな苦労の後は一路、十勝への快適なドライブ。紅葉には少し早かったものの三国峠で眺めた雄大な樹海、幻の橋とも言われる糠平のタウシュベツ川橋梁も湖面からの姿を残しておいてくれた。これも久しぶりの十勝牧場の白樺並木は今や観光地。翌日は最終日、見納めの大平野を十勝ヶ丘展望台から望む。そして南十勝・豊頃町のハルニレの木まで足を伸ばし、最後は中札内村へ。だが残念、お目当ての美術村は水曜日で休業。周辺の収穫の田園景色を眺めながら旅を終えた。今回の600kmを越える帯広空港を起点としたロングドライブ。それでも広い北海道、駆け足となった。懐かしい記憶の風景をたどり、新たに脚光を浴びる景色も目に残した。宿の周辺で見かけたエゾシカやエゾリスなど、一歩市街地を出ると大自然とともにある北海道。その広大な空間を次の機会は、流れゆく雲のようにゆったりと過ごしたい。
(パンフレットより転載)