晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

この信仰心に圧倒される『殉教者』

2016年07月29日 | 読書

あとがきに<江戸時代初期、日本人として初めて砂漠を歩いて聖地エルサレムに旅した人>とあるペトロ岐部カスイの長い苦難の旅の物語である。最終目的地のローマには、今であれば航空機で10数時間だが5年間の年月を要した。長崎から出港した船は乗り継ぎながらマニラ、マレーシア、インド。その後、水夫となってホルムズ海峡を抜け、さらに駱駝曳きとして砂嵐と熱砂のイラク・シリアを歩く。隊商と別れ一人、エルサレムにたどり着く。聖地巡礼を終え、再び歩き出してトルコからイタリアに入り、ヴェネチア・フィレンツエを経由し、ついにローマへ。ここまでも壮大・壮絶なドラマだが、キリシタン迫害の度合いが増す日本へ帰国する船旅が往路以上の困難を極める。現在分かっている限られた記録を作者は<冒険へのあこがれや好奇心のほかに確固とした聖地巡礼への志>で繋いだ作品。15年後にやっとの思いで帰国を果たし、布教中の東北で捕えられて殉教した主人公の信仰の強さが心に残った。

            


夏野菜との熱い闘いはこれから

2016年07月26日 | 市民農園

もうすぐ8月だというのに梅雨明けが遅れている。予定した山登りを2度も変更、予報チェックの毎日だ。今のうちに畑作業をと、今日は収穫と採り終えた野菜の後始末。去年は肥料を与えすぎて葉だけが増え失敗したインゲン、今年は形は悪かったが割と実がついた。ズッキーニの後半は雄花ばかりで、あっという間に終わってしまった。キュウリの第2陣も間もなく終わり。順調だったトマトは大玉・ミニトマトとも裂果が目立ってきた。果皮の成長より実の肥大が早いとこうなるらしい。この時季は雨も多いので、水やりが裏目に出たようだ。成果とともに今年も反省の多い野菜作り。9月に入ればダイコン・白菜などの時季になり、夏野菜ともあと1か月の付き合い。遅れている暑さとともに熱い闘いが待っている。

ミニトマト 

大玉とも好調だが 

土に還す実も多い  

見た目は良いが今ひとつ 

モロヘイヤは豊作 

これからのオクラ 

キュウリは終わりに 

 


念願の志賀高原・石の湯でホタルショー

2016年07月20日 | 写真&旅

志賀高原の湖沼めぐりの夜は以前からの念願だったホタルの石の湯へ。ここは天然記念物のゲンジボタルの生息地だが、いくつかの日本一がある。温泉が川に流れ込むため標高1600mの高冷地でも生息していることやホタルの発生期間、寿命などだが、光の明滅周期も長いという。日中、降ったり止んだりの雨も上がり、さらにホタル発生の好環境が整った。夕闇とともに、水が流れるいくつかのポイントに緑色の光が飛び交い始めた。懐中電灯や虫よけが使用禁止なので目をこらし、虫にも食われながら遊歩道を行ったり来たり。平日のためか、それほどの人出でもなく9時頃までホタルのショーを楽しんだ。この夜<8時の気温は16度で曇り、251匹のホタルを観測>と、帰ってから「石の湯ロッジ」のHPで見た。期待どおりのホタルの数だったが、数えたスタッフにも敬服。次の機会には、草に止まって光を放つホタルをカメラに捉えたい。

 

        

 

 


もうすぐ夏の志賀高原で湖沼めぐり

2016年07月18日 | 写真&旅

1か月ぶりの志賀高原はまだ梅雨明け前。予想どおり、青い空と白い雲には残念ながら会えなかったが、しっとりとした湖沼めぐりを楽しんだ。一沼は霧に浮かび上がる白樺の林と睡蓮の一種のヒツジグサの花。蓮池では白い色に混じってピンク色が湖面にちりばめられていた。翌日、硯川から前山・渋池を通って四十八池まで足を延ばしたがここも立ち込める霧の中、夏の花はこれからのようだ。帰りの前山ではタンポポの花に似たブタナに見送られて3時間ほどのトレッキングは終了。林間学校の子らの歓声が響く、高原の夏は間もなくやってくる。

一沼 

名のとおり蓮池 

    

四十八池 

ブタナとか 

 

 


まとまった雨を夏野菜にあげたい

2016年07月14日 | 市民農園

苗の次に第2弾として種をまいたキュウリが最盛期を迎えている。ポットではなく畑に直播したので、どうかと思ったが苗のキュウリより形、大きさとも立派に育ってきた。種が残っているので、第3弾として枯れ始めた最初のキュウリの間に蒔いてみた。こんな手抜きで大丈夫だろうか。気温は十分なので、後はまとまった雨が必要だ。九州では梅雨末期の兆しなのか大雨が報じられている。モロヘイヤ、シソの葉、そして元気になった山ワサビにも、その雨を少し分けてほしい。

モロヘイヤ 

シソの葉 

知人からもらった山ワサビ 


古代蓮の里、緑の海に飛び跳ねて

2016年07月09日 | 雑記

少し前から見頃を迎えていると聞いた古代蓮の里。車で15分ほどだから気軽に行けるのだが、雨が降っていたり、満開になるという午前の時間帯に何かとタイミングが合わず、この日になってしまった。9時ごろに着いた駐車場は満杯に近いが、帰りはじめる車もあり何とか停められた。この期間、5時から2時まで有料とのことだが、朝早くから遠来の車も多い。色とりどりの花が咲く入口の世界の蓮園を見ながら古代蓮池へと向かう。いつもながら見事なピンクの花びらが広がる。葉の緑の海に飛び跳ねているようにも見える。そして、多くの人の流れ。耳に入ってきたのは朝よりも今頃のほうが開いている花が多いとの会話。雲間から時折、陽が射し始めたせいもあるらしい。丁度良い時間に来たようだ。もう少し、ゆっくりと眺め歩いてみよう。

        

 

       

まどろむころ 


写鴻会15回写真展、今日から始まる

2016年07月06日 | 雑記

写真サークル「写鴻会」の年に1度の写真展が今日から始まる。9時に展示作品を持参して集合、午後からのスタートにむけ展示準備を始める。最初に、少しコツがいる展示ボードの組み立ても先輩会員の指示で手際よく進む。受付や入口表示、各種情報などの掲示を行ない、いよいよ作品の展示。取り付けフックの位置、並ぶ作品の高さ調整、これが一番時間がかかる作業かもしれない。照明ライトも作品の出来栄えが少しでも良く見えるよう角度を微調整。最後に作品の下にタイトルカードを貼り付ける。今回初めて、タイトルや撮影地、氏名だけでなく、作品に込めた意図や思いをキャプションとして加えることになった。暑い中の来場者が足を止めて見て、読んで、エアコンの風とともに写真の深みを少しでも感じとってもらえればありがたい。中でも、作品準備のさなか急逝したK氏の作品とそのメッセージは人柄を偲ばせる。今回、特に多くの人に見てもらいたい。

           

 (講師の写真家・長洋弘氏と会員16人が「私のライフワーク」をテーマに撮影した風景や花など46点を展示)

 


8時間20分、疲れた~白砂山

2016年07月02日 | 

梅雨の晴れ間を狙ってリベンジの山。例のダム問題近くの「道の駅」八ッ場で朝食、野反湖畔に着いたのは自宅から3時間少し、やはり遠い。咲き始めのノゾリキスゲは後でと早速スタート。少し登り、下ってハンノキ沢を渡る。登り返して地蔵峠、苗場山麓の秋山郷への道を左に分け尾根に上がる。アップダウンを繰り返す樹林の道は陽が遮られるものの蒸し暑い。野反湖が望まれる小広場でひと息入れて急登、やっとの堂岩山。めざす白砂山は遠くに堂々とそびえる。意を決して、行けるところまでの思いで歩を進める。八間山への分岐まで下り、いくつかのピークを越えて前回引き返したあたりも過ぎる。そして最後の急斜面を登り切ったと思われたが、まだ先があった。群馬・長野・新潟3県の境界をなす山頂はあいにくのガスで期待の眺望は無し。道中の花々と涼風、達成感だけが救い。往路を戻る下山路は当然のことながら、下り・登りを繰り返す長い道のり。出会った3人グループの人に美味しいよ、と教えられた沢水で元気をもらう。8時間20分のうち、休憩除いても7:30は歩いたはずでここ数年の最長。歩数計も4万歩を超えていた。立ち込める濃霧の中、湖畔のノゾリキスゲに後ろ髪をひかれながら帰路についた2016年7月1日(金)(関越道渋川伊香保ICから長野原経由73k、野反湖バス停前駐車場)登山口1480m 08:30~08:50ハンノキ沢~09:15地蔵峠1665m~10:35堂岩の泊場~11:00堂岩山2051m 11:10~12:30白砂山2140m (昼食)12:50~14:15堂岩山2051m 14:25~14:45堂岩の泊場(水場往復10分)15:00~16:05地蔵峠1665m 16:15~ハンノキ沢~16:50 登山口(途中の出会いは5人、珍しく山女はゼロ)

ここで2/3 

中央ピークが頂上部 

さらに50分 

登山道で 

 

     

山道では数輪 

この後、濃霧に