晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

新緑あふれる破風山から水潜寺へ

2021年04月28日 | 

昨年12月以来となる破風山(はっぷさん)。今回は新緑の山道歩きを楽しむとともに下山地の水潜寺が目的。いつものように駐車場から数分、温泉スタンド手前の建物脇から山道に入る。傾斜の道は風もわずか、朝の冷気に木洩れ日が優しい。ひと登りで前方が開け、風戸(ふっと)集落。ここから車道をゆっくり登って最後の民家横から本格的な登山道。「熊注意」の看板を横目に急坂に取り付く。少しの間我慢すれば大渕登山口からの道と合流する前原尾根分岐。これからの登りに備えてひと息入れ、樹林帯の小ピークを越えて行く。間もなく山頂部が見え隠れする雑木林の緩やかな道。そよぐ風に若葉が小さく揺れる。<♪風の言葉に諭されながら 別れゆく二人が五月を歩く 木々の若葉は強がりだから・・・>(井上陽水『五月の別れ』)のフレーズを思い出す。そして木段状の急傾斜から猿岩、さらに進んで稜線に出ると山ツツジのお出迎え。ブラシ状の白い花も。これはアオダモの木だろうか。その間を縫って東屋を過ぎ、ヤセ尾根を登り進めば前方が開けて山頂。抜群の展望に言うことなし。右手の両神山から武甲山や奥武蔵の山なみが続き、眼下には秩父盆地が広がる。しばし、ひとり独占の贅沢を楽しんだ後は札立峠への急下降。慎重に足を運んで巡礼古道と交わる十字路の峠。直進は鎖場、ヤセ尾根の大前山方面。今日は右折して巡礼道を下って行く。杉林の斜面から沢沿いの樹林帯、やがて明るくなって水潜寺に着く。このお寺は秩父観音霊場の結願寺。今日はここにあるという万葉歌碑を確認すること。先日、受講している埼玉県民活動センターの講座「古代東国の叙情―東歌を訪ねて」で初めて知った。今まで見逃していたが、ヒメシャガの花が咲き誇る一角にその碑はあった。碑の裏面を読むと講座の川上講師の説明どおり。この万葉集3525歌の冒頭の「水久君野(みくくの)」という地名はこの一帯と思われること、そのこととお寺の由来などが。説明文にある「水くぐり千手観音」の岩屋付近に足を運んだが立ち入り禁止。ただ、奥の院らしい静謐な佇まい。東歌の相聞歌に寄せた心情を少しばかり思い浮かべた。声をかけていただいたお寺の方との話で参考になったことが二つ。この山域でもこの春に熊の目撃情報が2回あったこと。もう一つは疑問だった万葉歌碑が案内図にも無く、あまり目立たないことについての意外な理由。これからはこの山も熊除け鈴の携帯は必須だ。もう一つのほうは、自宅に帰ったら万葉集の講座テキストを開いてみることに。4月27日(火)/(「満願の湯」近くの登山者用駐車場)駐車場08:45~(温泉スタンド・登山口)~09:00風戸集落~09:15登山道入り口~09:25前原尾根分岐09:30~09:50猿岩~(東屋)~10:15破風山626m 10:30~10:40札立峠10:45~(巡礼道)~11:20水潜寺(三十四番札所・結願寺)11:50~(車道)~12:20駐車場<帰路のアスファルト路で疲労の足を「満願の湯850円」(JAF割引▲50円)で癒す。ただ「黙浴」表示の風呂場での大声には閉口/山中での出会いは全て単独行の4人>

    

   

    

    

    

    

    

 

   

 


市民農園その後

2021年04月22日 | 市民農園

ズッキーニの芽が出てきた。オクラとともに市民農園の畑の余白に1週間前に蒔いた昨年の余り種。この後も水やりを欠かさずに大事に育てたい。長ネギも直立してきたので根付いたようだ。購入に遅れ、園芸店を回ってやっと見つけた細い苗だったがひと安心。そして蝶が飛ぶように白い花を咲かせていたキヌサヤ、やっと実が付いて少量だが収穫。最近の強い風で倒れた玉ネギを試しに抜いてみると、それなりの大きさ。1/4ほど倒れているが、もう少し様子見しよう。いつも帰りがけ見る農園管理棟脇の藤棚。早かった分、終わりを迎えている。間もなくの5月、玉ネギの収穫と植え付けした夏野菜が育つ時期の到来だ。

    

    

    

 


雨の前に夏野菜の植え付け

2021年04月13日 | 市民農園

久しぶりの雨予想を前に2日がかりで夏野菜の植え付け。今年の気候に合わせ、いつもより1週間ほど早い。昨日は2週間前から行っていた土づくりの仕上げと植え付けの準備。これまでの苦土石灰・堆肥に加え、化成肥料を蒔いて畑を耕す。畝を作り、土はね・雑草防止の黒マルチ。キュウリ、トマト用の支柱を立てる。そして今日、早く降り始めた雨が止んだのを確認して急ぎ畑へ。黒マルチに植穴を開けて肥料と水を注ぎ、昨日夕方に買っておいた苗を順番に植える。ナス、中玉トマト、キュウリ、シシトウ、ピーマン。次に保温と風除けを兼ねてのアンドン囲いをいつも通りに。トマト、キュウリは全体を寒冷紗で囲う。あとは後日、ズッキーニとオクラの種蒔きだけ。狭い区画のため、半日近い中腰の作業で疲れた。植えたばかりの畑と身体の休養のため、この後の雨にはしっかり降ってほしいものだ。

    

    

    


鳴神山の早いアカヤシオは

2021年04月11日 | 

アカヤシオが早くも見ごろになったと聞き、群馬県桐生市北部の鳴神山(なるかみやま)へ。出発が遅れたので覚悟はしていたが、登山口ゲート前と手前の駐車スペースは一杯。道路片側への縦列駐車が長く続く。日曜日・花が見頃・好天の3拍子が揃っていれば当然かもしれない。ゲート前までノロノロ進み、Uターンするつもりが何とか停めることができた。20分近い時間ロスの後、新緑あふれる林道を歩きだす。5分ほどで山道に入り、沢に沿った杉林や岩の間を緩やかに進む。陽に輝く若芽や咲き残っているカタクリの花などを眺めながら歩くうちに沢が涸れ、前方が開けてきた。見上げる尾根周辺に待望のアカヤシオ。急斜面をジグザグに登って鳴神神社前・肩の広場。さらに岩稜混じる急坂ひと登りで鳴神山の山頂(桐生嶽)に着いた。霞んで富士山など遠くは確認できないが雪を抱く武尊山や上越、赤城山など360度の展望。肝心のアカヤシオは最近の朝の冷え込みか変色している花びらが多く、少し残念。狭い山頂は大人数のため、ひと休みして周回コースを先に進む。下って、少し登り返した仁田嶽(西峰)は見晴し無いがアカヤシオの群生地。一番きれいな頃を想像して下山路に。椚田峠で昼食、あとは緩やかな気持ちの良い道を坦坦と下っていく。やがて山道は広くなって林道に。そよぐ風に新緑が揺れる沢沿いの道、落胆することなく登山口に戻った。カッコソウはじめレンゲショウマ、アカヤシオを鹿害から守る保護活動の看板や柵が山中に多数。しかし暖かさ、急な寒さは人間の手には負えない。来年はベストタイミングに来よう。2021年4月11日(日)/(登山口ゲート前4台、少し手前に7台程度の無料駐車場。この日は7時前に満車になったとか)駒形登山口400m 10:00~10:40中間点~11:15肩の広場・鳴神神社~11:25鳴神山(桐生嶽)980m 11:35~(仁田嶽)~12:00椚田峠(昼)12:15~12:45赤柴登山口~13:15駒形登山口<山中で出会った人は山頂での約20人の他、椚田峠、下山路など久しぶりに多数。一部グループのマスク無しでの大声での談笑、山とは言え控えたいものだ>

    

    

   

    

    

  


鴻巣・花のオアシス、チューリップ花盛り

2021年04月08日 | ひな人形と花のまち

市民農園隣りの花のオアシスでは今、チューリップが花盛り。目の前に広がる赤、黄、紫、白など色とりどりの花は約4万本とか。春の彩りを畑作業の合間に眺める例年お馴染みの光景。だが今年は元気が良すぎるようだ。半分以上の花が先週から全開している。花の寄せ植え体験や摘み取りなどイベントが多数予定されている”チューリップまつり”は今週の土・日。花びらが散ってしまわないよう、あと2・3日は優しい風を。

    

    

    

 


ジャガイモの発芽、100%

2021年04月07日 | 市民農園

少し前から芽が出始めていた1ヵ月前に植え付けのジャガイモ。桜めぐりでご無沙汰していたが今日見ると、何と全ての芽が出ている。100%の発芽は今までで初めて。芽出しに大小あり、この後に全部がうまく育って収穫に直結するか分からないが先ずは喜ばしい。この春、時には初夏のような陽気。桜と同様に天候が大きく影響したようだ。中には草丈が10㎝近いのもある。あと一週間もしたら芽かきが必要だろう。冬の間、ほとんど見ることの無かった隣りの畑のSさんとも久しぶり。これから秋まで、野菜作りで話が弾みそうだ。

    


2021桜スケッチ~吉見・さくら堤

2021年04月04日 | 写真&旅

桜と菜の花の競演では、お隣り吉見町のさくら堤公園を外すわけにはいかない。県内には似たような景色の幸手権現堂桜堤、熊谷桜堤などもあるが決して引けを取らない。何しろ車で15分と近いのがいい。時期的に少し遅くなったが近隣で見る今年最後の桜と思い、出かけた。きれいになった駐車場は見たこともない車の多さ。数日前のTVで紹介されたせいかもしれない。歩いてすぐの堤の上。サイクリングコース(さいたま市・秋ヶ瀬公園と滑川町・森林公園を結ぶ)にもなっている道を北に向かって歩く。そして、新たに整備された堤の下の遊歩道を南へ。菜の花の黄色の海で散りゆく桜の並木。過ぎ行く春を目に焼き付けて帰ってきた。

    

    

    

 


仙元山、小2の山デビューは失敗

2021年04月03日 | 

散り始めた桜めぐりも今日はひと休み。孫3人らと久しぶりの山ハイクで小川町の仙元山へ。娘宅2軒を回って出迎え、途中のコンビニでオニギリ、唐揚げ棒、ジュース、菓子など希望通り買い込む。おがわまち道の駅で車を停めると葉桜になりつつある景色の向こう側に目的の山。予定表を渡しての説明も、あまり関心無さそう。ともかく時折り陽が射す、まあまあの空模様の中を出発。車道から山道に、急傾斜と緩やかな道を繰り返して見晴らしの丘公園。ここまで来ている何台かの車を見ても特に不平の声はない。今回が山デビューの小2も元気に歩く。わずか車道を歩いて再びの山道。目に入る芽吹きの新緑に何も感動しないのが少し残念。似たような緩急の道を歩いているうちに小二がダウン。聞けば朝食を食べて来なかったとの話。2回の休憩でのお菓子類だけでは当然だろう。先ずはザックを持ってあげて、そう遠くない山頂へ。少し戻った見晴らしの良い草原で昼食。オニギリを勢いよくパクついて元気を取り戻したようだ。その後、お楽しみの見晴らしの丘公園での200mの滑り台はそれほどの感激は無し。続く下山路、車までの道のりにゲンナリした様子。すでに高尾山など何度か経験の小6・中一の二人も1年ぶりに疲れたようだが不満は出なかった。だが、小2からは「最初で最後の山登り」「死んでも山には行かない」とキツイ言葉。低山で設定したものの想定外のシャリバテ、そして元気さにつられてハイペースで歩いたことを反省。次の山をどう誘うか、かなりの難題だ。

    

  

     

    

      


2021桜スケッチ~武蔵水路沿い

2021年04月02日 | ひな人形と花のまち

満開の発表から3日後、自宅から一番近い桜のスポットを歩く。武蔵水路沿いの桜並木を最初は高崎線の西側から。すでに若葉が芽吹き始めているが、まだまだ見てほしいと言わんばかりの花々に出会う。頭上を覆う桜のトンネルの中、足元の散った花びらに導かれて進む。帰りは並行して流れる用水路沿いからの景色を楽しむ。次は高崎線の東側、こちらはさきたま緑道でウォーキングコースのひとつ。すっかり若葉が増え、周囲の新緑の勢いにも負けそう。ここ数日は5・6月の初夏のような陽気、今年の春は随分と駆け足で過ぎてゆくようだ。

    

        

    

         

 


八徳の一本桜、雨上がりの朝に

2021年04月01日 | 写真&旅

2月に初めて訪れて以来、4度目で本番を迎えた八徳の一本桜。雨上がり後の朝霧が期待できると期待を胸に夜明け前の出発。何せ同じ県内でも飯能市の山間部、車で2時間弱。ご近所迷惑なので離れたところに停め、20分歩いて撮影スポットに。すでに路駐10台以上の車、カメラマンがお目当ての桜にフォーカスしている。先着者の言う弱まってきたという朝霧が再び湧いてきて、ほぼ狙い通り。1時間半近くの時間経過とともに変わる霧、陽の光り、もちろん桜色も。天上集落の山あいに流れる霧と奥武蔵・奥多摩の山なみを背景に立つ一本桜。朝の清々しいの気配の中で凛とした美しさを見せてくれた。(歩き2回、車1回の下見で見聞きした、路駐や畑への立ち入りなどの迷惑行為は今朝も見られた。夜中の3時ごろ既に5・6台の車が停まっていたとも言うが、睡眠を妨げないのだろうか。あろうことか家の近くで立ちションしている人も。地元の人が手入れしている自慢の桜、「注意看板」が出る前にマナーをぜひ守って見たいものだ)