晴耕雨読、山

菜園・読書・山・写真…雑記

読み方がどう変わるか『平家物語を読む』

2019年02月27日 | 読書

車内ラジオでNHK「山カフェ」を聴きながら伊奈町の埼玉県民活動センターに向かう。10時から始まる講座『平家物語を読む』と合わせた土曜日午前の時間帯。山に想いをはせ、中世文学の森を散策するまさに自分にとってのゴールデンタイム。講座は本文・現代語訳に入る前に、時代背景や社会的状況などの説明に重きを置く川上講師スタイル。物語を理解するのに役立つのはもちろんだが、実はこの話が一番面白く、興味深い内容が多い。今回は少し違って原作者にスポットを当て、現代人をはるかに超える<高いレベルの知識人>だったという見方を説く。それは編集・構成において<言語能力、物語の構成力が優れている>。「平家物語」として広めた「琵琶法師」にも配慮し、語りの<見せ場>を作っている、ことだと言う。それゆえ、<状況論・時代的背景論から入っていた読解の方法の軸足>を変えて、<物語自体の面白さを追及>していくことに。この説明は、その後に読んだ「奈良炎上」の文章展開において、なるほどと頷けるものがあった。思い返せば前回の「富士川」もそうだったような気がする。そうした<見せ場>づくりは単に視覚的なものだけでなく、内面的な描写も含めてと理解した。今期の最終回「入道死去」まで残り2回、今まで以上に楽しみとなってきた。

              

   

            

   

 


びっくりひな祭り、花咲く春はもうすぐ

2019年02月24日 | ひな人形と花のまち

怪我してから10日、念のための脳検査は異状なく、初体験の抜糸も無事終えた。残る首と肩の痛み、指のしびれは額を打ったときの影響による軽いむち打ち症らしい。最近は暖かい日が多い。早く完治して自由に動き回りたい。地元の「びっくりひな祭り」もすでに始まっている。身体馴らしを兼ねて出かけると今年も“ひな人形で飾る日本一高いピラミッドひな壇”が目に入ってきた。31段、高さ7mのひな壇に約1800体の数の人形が飾られている。家族連れの皆さんの邪魔にならないよう早々に退散。同時に市内各所で行われている祭りイベントはまた別の日に。思ったとおり、例年より早いと桜の開花予想が出た。その前の梅や桃の花も同じ傾向に違いない。花咲く春はもうすぐ、ボーっとしていられない。

 

     

       

       


冬の赤城山、何とか念願の霧氷も

2019年02月15日 | 

先月からタイミングを見計らっていた霧氷の赤城山、あわよくば最近注目されている大沼のアイスバブルも、と出かける。予報は朝方曇りのち晴れ、9時の標高1500m~2000m付近の気温マイナス5~8度、北西の風で7~10m。風速はもう少し弱め希望だが、場合により途中下山も予定して先ずは道の駅に車を停める。晴れてきたが風が強く、冷たい。FF車のスタッドレスでもキツイと聞き、バスにしたが姫百合駐車場から先はツルツルの凍結路が出始める。それも傾斜のあるカーブ道。それまでの車窓からはこれまでの冬の赤城では一番雪が少ないと思えたが、やはり乗り換えて正解だった。ひとりバス停で降り、四駆らしき車が3台停まった登山口へ。アイゼンを着装、最初から急傾斜を登り始め、眼下に大沼を眺める猫岩に。雪が多くなって緩やかなトラバース道から再びの急傾斜。バス停から見上げた時に気が付いていたが霧氷は無い。富士山も今日は見えない。さらに傾斜が強まる尾根の急登、樹林帯も風を防いではくれず、毛糸の帽子にフードを被っても冷たく、寒い。やっと駒ケ岳との分岐となる稜線に出て、すぐ先の山頂に着いた。展望台まで進み、奥日光・尾瀬、上越・谷川岳など周囲の山なみを眺望。そして、ここの周りには念願の霧氷が。かいた汗を気にしながらも写真に収め、駒ケ岳へ向かうのは止めて往路を下山。登りは6本爪のアイゼンでも平気だったが、急傾斜の下りに難儀。やはり10本爪にすれば良かった。湖上でアイスバブルを少しだけ撮り、1本早いバスで道の駅へ戻る。ここまでは良かった。強風に閉口したが、霧氷は頂上部で見ることが出来た。赤城ブルーと言われる真っ青な空に白い氷結の樹々。だが最後、1日早いバレンタインデーの大変な贈り物を受けてしまったのだ。額に4針縫うケガを負って救急車のお世話に。周囲の方や施設にも迷惑をかけた。急激な温度差が身体に与える危険性を身をもって知ることに。冷える雪山でも、登りでどうしても汗をかいて衣服が濡れる。風の吹く中で着替えることは難しい。以後、下山後の入浴は細心の注意を心がけたい。2月13日(水)(「道の駅ふじみ」に駐車、始発のバスに乗り換え45分/往復割引チケット1,650円)あかぎ広場前08:55~(赤城神社入口)~09:05黒檜山登山口1370m 09:20~猫岩09:40~富士山展望標10:10~10:50黒檜山1828m・展望台 11:30~12:00富士山展望標~12:10猫岩~12:25黒檜山登山口12:30~12:40あかぎ広場

  

  

  

   

★フォトムービー『冬赤城は氷点下の世界』http://www.digibook.net/d/a885ad93b18d1e68648c4da7447e4f28/?viewerMode=fullWindow&isAlreadyLimitAlert=true

 


うっすら雪化粧の朝

2019年02月10日 | ひな人形と花のまち

北海道から東日本にかけて強い寒気に覆われた土曜日、午前中に舞った雪が夜に再来。湿気を含んだ南岸低気圧は東京・千葉・茨城に積雪をもたらしたが当地は記録的にはゼロ。以前、7、80センチも降った大雪では困るがもう少しの雪景色を見たかった。翌朝の明け方前に市内の荒川土手で眺めた風景は、うっすらの雪化粧。車のフロントガラスに張り付いた氷を見て期待したものの霧氷も霧も無し。水管橋から大芦橋へ向かう西の方角、たっぷりの雪を被った富士山が羨ましい。広い河川敷に下りて雪風景を探すと、耕作準備中の畑に雪が残って絵になるかも。負けじと広がる緑の葉にも春の息吹を感じる。薄化粧もときには良いかもしれない。

   

   


陽気に誘われて皇鈴山・登谷山へ

2019年02月07日 | 

春のような天気という予報に誘われて外秩父山地の皇鈴山・登谷山へ行く。このコース本来は、バスを利用して打出停留所から歩いて二本木峠、皇鈴山・登谷山・釜伏山から日本の里へ下り、風の道をたどって波久礼駅というもの。但し車だと小川町駅前に停めてバスに乗り、下山後は秩父鉄道そして寄居駅で乗り換えて東武東上線小川町まで戻る面倒な行程になる。それと今回は山歩きとともに県内で一番と言われる登谷山の夜景を見に来るための車道下見も兼ねている。というわけで車は打出バス停を通り過ぎ、曲がりくねった山道を上がった秩父高原牧場の駐車場に入れる。行楽期には多いと思われる駐車場も09:30だが1台もいない。早速、駐車場わきの牧柵沿い踏み跡をしばらく歩き、車道に下り二本木峠に。以前来た時の記憶は全くないが、本来は駐車場からすぐに車道歩きが正しい。山ツツジの看板見てから山道に入りミニ天文台のある愛宕山、下って車道を横切り二つ目のピークが皇鈴山。<みすずやま>と呼ぶ山頂には東屋があり、皆野町方面と美の山そして遠く両神山が見える。反対側の展望台からは関東平野も見渡せて良いところだ。ひと息入れて細くなった道を下ると再びの車道、少し歩いて正面の尾根道を登る。10分ほどで目の前が大きく開けた登谷山に。狭い山頂だが、日光、赤城山、上越の山なみ、北関東の雄大な景色を眺める。東の方角は見えにくいので日の出には不適かもしれない。ここでUターン、往路を戻ってゆっくりできる皇鈴山で昼食。薄曇りの空に青空が出て、眼下には桃の里・大内沢も。往きと同様に軽いアップダウンの道と最後は車道歩きで車に戻った。楽しみにしていた高原牧場のアイスは売店が冬季と平日は休業のため残念。それも納得、今日の山道では2組・3人、車道も車とバイクが時折走り抜けるだけでは。その車道、二本木峠の先は1.3車線くらい。何とか走れるが真っ暗な夜間の山道、来るときは安全運転で。2月7日(木)秩父高原牧場駐車場09:40~(途中車道)~10:15二本木峠~10:25愛宕山655m~10:45皇鈴山679m 10:55~11:20登谷山668m 11:35~12:00皇鈴山12:20~12:45二本木峠~(車道)~13:10駐車場

 

  

 

  

      

  

  

  


今年も会えた鴻巣のハクチョウ

2019年02月05日 | ひな人形と花のまち

正月明けに2回ほど見に行ったが姿は見えなかった地元のハクチョウ。3年前の初飛来から楽しみにしている冬の風景。今年は遅く、1月19日に飛来したとの最近の新聞記事。その直後に向かったが一羽もいない。4回目の今日、やっと会えたその数は11羽。ここは自宅から自転車で15分、北鴻巣駅をはさんで反対側の荒川土手そば。冬に水を張った「冬水田んぼ」を優雅に泳ぎまわり、水の中に顔を突っ込んで餌をついばんでいる。今回はコハクチョウばかりとか、遠い北の異国へ旅立つのは3月上旬、それまでに体力を十分に蓄えてほしい。