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晴耕雨読、山

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雑記…

立山黒部アルペンルート⑤弥陀ヶ原湿原

2023年07月30日 | 写真&旅

室堂の最後にターミナル前広場にある立山玉殿の湧水を。立山の開山伝説にちなんで命名、日本の名水100選とかを美味しくいただく。美女平行き高原バスを途中下車、少しの時間を弥陀ヶ原湿原の散策。右手に大日岳の山なみを見つつ、広々とした高原台地の木道を歩く。「ガキの田」と呼ばれる池塘が点在、白く咲き誇るワタスゲもちょうど見ごろ。室堂より標高が500mほど低いせいか、チングルマの花は咲き終わって綿毛が風にそよぐ。一ノ谷分岐で往路を戻り、内回りコースに入った最後でニッコウキスゲにも。再びの高原バスはところどころで停車してビュースポットを案内。落差350mで日本一という称名滝も遠くながら見せてもらった。美女平から今回のアルペンルートの最後、6番目の乗り物であるケーブルカーに乗って立山駅に。あとはオマケとして北陸の名湯・宇奈月温泉に浸かり、黒部川を渡る峡谷トロッコ電車を撮って帰路についた。

   

    

    

        

 


立山黒部アルペンルート④室堂2日目

2023年07月29日 | 写真&旅

室堂2日目は前日と変わって、雲一つない青空が広がる。まずはもう一度、みくりが池へ。映り込む山なみは遠く室堂山荘の奥に一ノ越、そこから左手の稜線をたどって雄山2991mから3003mの大汝山、富士ノ折立へと続く立山三山。19年前の7月末に夜行バスで降り立ち、剱岳へ向かったルートだ。しばし思い出の後にミドリガ池、緩く登って室堂山荘前を通って雄山への登山道に入る。前日に続いて群生するチングルマやヨツバシオガマ、黄色のウサギギクなどの高山植物が咲き誇る。この付近では比較的大きな雪渓を越えて祓堂近くまで歩いてUターン。バス時間の関係で室堂ターミナルへ向かう。途中、再び立ち寄ったみくりが池で茂みの中に雷鳥の親子を発見。動きが早く、子どもだけをかろうじて写真に。室堂の最後にいい思い出が出来た。

    

    

    

    


立山黒部アルペンルート➂星の夜

2023年07月28日 | 写真&旅

宿泊の雷鳥荘でひと休みした後、今夜撮影の雷鳥沢キャンプ場まで下見に。小屋前より眼下に見える場所だが延々と下り、急傾斜もあって途中で引き返す。帰りの登り返しを考えて断念、山小屋周辺での撮影に切り替えることに。その分、夕食時は下界とほぼ同じ値段800円のお得な生ビールを味わう。夕闇が迫り、気になる空模様は雲が取れ始めて期待が高まる。9時過ぎにダウン、防寒衣で外へ出て、小屋近くで三脚を立てる。雲が次々に現れて完全には消えないので1時間で終了。それでも何とか、星と天の川に流れ星らしき光跡も。夜中にもう一度とも思ったが、寒気と睡魔の誘惑に負けてしまった。

    

   

 


立山黒部アルペンルート②室堂

2023年07月27日 | 写真&旅

今は日本で唯一のトロリーバスに乗車、大観峰から立山トンネルを抜けて標高2450mの立山室堂に。広がる雲に雄大な山岳風景も今ひとつだが高山植物を愛でながら今日の山小屋へ向かう。無数のチングルマやハクサンフウロ、イワギキョウが風に小さく揺れている。室堂ターミナルの掲示板によると今日の最高気温は16度とのこと。梅雨明け以来40度近い高温の地元との比較で20度近いマイナス。それでも重たいザックを背負っての歩きで、寒いと言うより涼しく快適。北アルプスで一番美しい火口湖ともいわれるみくりが池も明日にお預け。火山性ガス噴出の地獄谷を見下ろすエンマ台、そして血の池を右手に下り、登り返した雷鳥荘に到着。今日は新幹線、長野からのバスで扇沢、そして電気バス、ケーブルカー、ロープウエイ、トロリーバスの乗り継ぎ。黒部ダム展望台の階段、緩やかな登下降ながら石畳の道で少々疲れた。夜の星撮影に備えてひと休みしょう。

    

    

    

    


立山黒部アルペンルート①黒部ダム、大観峰

2023年07月26日 | 写真&旅

立山室堂での星の写真をメインとした3日間の旅。スタートの扇沢は鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳の登山口でもあり、17年ぶり。今回のアルペンルートは室堂までが初めてとなる。最初の乗り物である関電トンネル内を走る電気バスに予定時刻に乗車、黒部ダムに。地下駅から急な地中階段を220段、ダム展望台に上がる。目に飛び込んできた雄大な景色、黒部湖と黒部ダムの大放水、立山連峰に足の疲れも吹き飛ぶ。雲間からの強い日差しも標高1500mの風が吹きぬけて爽やか。ダム堰堤に降り、対岸の黒部湖駅まで歩いてケーブルカーに乗車、黒部平に。見上げる上方の立山・雄山の直下にこれからのロープウエイで向かう大観峰。雲が広がってきた。急ぎ、ロープウエイで着いた標高2316mの展望は最高。眼下の黒部湖、正面の赤沢岳、針ノ木岳などの山岳パノラマをしばし眺め続けた。

       

    


ビジュアルになった鴻神社

2023年07月23日 | ひな人形と花のまち

病院の待ち時間があったので近くをぶらりと散歩。目に入った鴻神社(こうじんじゃ)が樹々に包まれ、涼しそうなので誘われるように中へ。拝殿前で初めての「茅の輪(ちのわ)くぐり」は説明板の作法を早とちり。2回目は間違えなかったと思うが、願い事が伝わっただろうか。その後の境内散策で「お願いたまご」や壁面に描かれた神社の由来、中山道鴻巣宿など、以前無かったもの。それぞれが若者や始めて訪れた人にはビジュアル的で親しみやすくなった感じだ。ちょっとの空き時間で久しぶりの立ち寄り、「無病息災」は無理でも「大病息災」がかなうように。

   

    

   


終結への国際議論を『ウクライナ戦争をどう終わらせるか』

2023年07月20日 | 読書

ロシアの理不尽な侵攻により始まったウクライナの戦いは、もう1年半近くになる。街が硝煙に覆われ、多くの一般市民の犠牲者や海外への避難という悲惨な状況が今なお続く。一日も早く、ウクライナの人々に出口の灯りでも見せてあげられないものか、とこの本を手にした。本書では、ジャーナリスト経験などが生かされた著者の調査、取材による論考に多くの納得を得た。特に第2章<これまでの戦争はどう終わってきたのか>の第2次大戦以降の世界各地の例を詳述した部分。アメリカや旧ソ連、ロシアの大国が関わりを持ったベトナム、アフガニスタン、イラクなどへの侵攻、軍事介入である。戦争の終わり方には「軍事的勝利」か「交渉による和平合意」しかない。事例において、大国が小国に軍事的侵攻してもほとんど失敗に終わっていること。侵攻された側は軍の撤収を目標に抵抗を続け、最終的には勝利を得ている。そこには<大国の撤収が起きる前に、何らかの和平交渉と和平合意が必要だった>ということを強調。また別の章<戦争終結の課題と解決への模索>での<領土の問題、戦争犯罪、安全保障の枠組み、賠償問題と戦後復興>も過去の具体例から現実的な取り組みを示唆する。最近もウクライナ産穀物輸出合意の停止など続くロシアの横暴。それを前に望みが消えそうになるが、戦争終結にむけ国際社会において議論と具体的な検討を。関係する大国であるアメリカや中国、周辺国トルコなどが主導して本書副題にもある<「和平調停」の可能性>に真剣に向き合ってほしい。非道で残酷なシーンが日常の出来事のごとく新聞・テレビで伝えられなくなる日が来ることを願いたい。

        

(以下「国連UNHCR協会」の活動支援依頼チラシより)

    

    

  


梅雨明け前の猛暑に負けず

2023年07月18日 | ひな人形と花のまち

梅雨明けを思わせる暑さが続く。先週の九州北部、中国地方の大雨が今週は北陸、東北へ移動。それが嘘のように関東地方は晴天、猛暑の毎日。熱気が多少落ち着いてきた夕刻のウォーキング。さきたま緑道の木陰で少しだけの風にほっとする。元荒川の橋でUターン、今度は北鴻巣駅西口のすみれ野中央公園に向かう。ここは知人も参加のNPO法人が活動中。きれいに手入れされている”花とおはなしできるまち”のベンチでひと休み。暑さにめげず咲き誇る花々に元気をもらった。

    


思い出あふれる人生地図『道をたずねる』

2023年07月13日 | 読書

中学生の頃からの変わらぬ三人の友情を縦糸に、それぞれ波乱の人生が横糸に描かれて幾年月。クスノキの下で約束した三つの誓い「友のピンチは助けること」「友の頼みは断らないこと」「友に隠し事をしないこと」。一見簡単そうに思えるが、この物語ではいくつもの究極の場面が登場。三人はお互い、まるで悩むことなく当然のように実行していく。フィクションといえどもそのことへの驚きと感動の連続。そして、もう一つは「地図屋」という住宅地図づくりの調査と販売の仕事。一軒でも住んでいる家があれば山の奥にもたずね歩き、都会では数えきれない無数の会社が入居する高層ビルを何百と調べ上げる。初めての土地での街角の看板、登記所など見る機会は少ないが、出来上がるまでの苦労の数々を知った。その三人は自分と同世代の年齢となり一人が欠け、もう一人も人生の結末が見えてきた。戦争の影をも映し込み、昭和の時代を懐かしく思い出せてくれた作品。最後にクスノキを訪れて述懐する。<ここが自分の人生地図の始点であり、終点でも・・・>いい友、家族に恵まれた人生。いい本だった。

       


緑あふれる三波渓谷

2023年07月05日 | 写真&旅

美の山からの帰りに以前から頭にあった三波渓谷に向かう。直線だと近いが道は遠回りとなり、車で1時間20分のときがわ町。都幾川四季彩館という日帰り温泉施設の看板を見て、間もなくの駐車場に。無人だが500円の駐車料金をポストに投函。青葉が幾重にも重なる渓谷まで数分、陽がさえぎられて清流と初夏の風が爽快。この川の岩石と周囲の緑葉の映り込みのせいか、コバルトグリーン近い川の色。ここも少し残念なのは水量が少なく、流れをスローシャッターで写し撮れないこと。あらためて、数日雨降り後か紅葉の季節に。折りたたみイスを持参、川辺で食事しているふたりを見かけた。今日のように混んでない時期であればおススメだ

   

    

 


美の山アジサイ、見ごろは過ぎて

2023年07月04日 | 写真&旅

美の山山頂のアジサイは予想していたとおり、見ごろから1週間過ぎていた。前日もしくは前夜が雨で翌朝が晴れの日、その早朝の自宅出発はなかなかタイミング的に難しい。朝6時過ぎの到着で眼下の秩父市街に多少、雲海の名残りが浮かんでいる。反対側の遠望する東側の山なみは、雲海が湧いては流れて背景的にはほぼ狙いどおり。だが肝心のアジサイが今ひとつ。特に陽射しが直接当たる斜面は枯れた花が多い。日中に日陰となるエリアに咲くアジサイも間もなく終わりそう。標高560mの山頂周辺でも、この時間にもう夏の太陽が照りつけ、汗が流れる。来年は夜明け前、そうなると今日の日の出が04:29だから4時頃。夜中2時頃の自宅出発はキツイから前夜からの車中泊か。1年先、元気がどうか分からないので、また考えよう。

    

   

 


医療過誤裁判 この国の司法は、病院は

2023年07月01日 | 雑記

原発や人権問題など市民感覚、庶民感情とかけ離れた判例も多く、一抹の不安を抱えて傍聴席に着いた先日の法廷。東京高等裁判所で友人が控訴していた医療過誤裁判の判決があった。結果は「控訴棄却」という極めて残念なものであり、あらためて今の司法へ激しい怒りを覚える。娘さんがてんかん発作により緊急搬送された病院で亡くなったのは、麻酔薬の過剰投与が原因と訴えて7年。死ぬことは無かった、娘さんの無念を晴らすという一心での長期に及ぶ裁判の闘いだった。さいたま地裁での6年近い一審において敗訴。判決は①両親に事前説明無く全身麻酔療法を行なったこと②規定量を超える薬剤投与➂てんかん状態が治まったにもかかわらず投与を続行したことは「病院側の過失」と認めた。しかし、その過失と死亡との因果関係は認められない、とした。それは審理過程で形勢不利とみた病院側の申し出で行われた鑑定意見の採用によるものだった。納得できず、あくまでも「病院内における麻酔薬の長時間かつ過剰な投与が死亡の原因」と東京高裁に控訴。中立公平な審理を期待したものの一審鑑定を追認しただけだった。鑑定意見は高度な専門的知見に基づくものとして鑑定人尋問など行わず、患者側が提出した医師意見書を同等に吟味したとは到底思えない。(鑑定書の冒頭10行にわたって専門家としての経歴、学会の役職歴、厚労省から委嘱の役職歴を自ら誇示した鑑定人に忖度したとも、権威主義とも)一審において麻酔薬治療の過失を指摘された病院はこれまでもミスを認めず、謝罪もない。回を重ねた法廷の場にも毎度、原告席に座る友人夫妻とは対照的に被告席に姿も見せない。反省も無く、再発防止や医療の質の向上をめざす努力が行われているとは考えられない。新聞では「埼玉県内の民間総合病院」と報じられているA中央総合病院は家からも近い。緊急搬送は断固拒否するよう家人には伝えている。