野里征彦の『こつなぎ物語』の第一部を読んだ。まず野里征彦について、1944年陸前高田市生まれで大船渡市に在住。水産会社に勤務した後、共産党の専従になり共産党気仙地区委員長などを歴任。退職して執筆活動に専念。民主主義文学会会員。実は、山クジラ♂が40代に共産党北部地区委員長をしていた同じ時期に気仙地区委員長であったので、良く知っている人物だ。先日、『戸呂町繋』、『峠の群像』を読んで、同じ入会権問題でたたかいのあった現在の一戸町小繋を描いた彼の作品『こつなぎ物語』を読もうと思って探すと、大野図書館い三巻ともそろっていたのでさっそく第一巻を読んだしだい。小繋事件は他の入会権問題と同じに、明治政府が税の徴収のために、山林に名義人をつくったことから発生している。それ以前には誰の山でもなく、その地域の人々が自由に山に入り、木を切り、柴草をかりとって牛馬の餌にしていたものを、ある特定の人間のものとし、そのことにより紛争が起こった。小繋の場合は、地域と関係ない人物が所有したためいっそう複雑な状況になっている。大正から昭和のはじめにかけて、入会権を認めさせるために不屈にたたたかいぬいた人々の姿を描いている。私も、小繋地域の管轄する共産党地区委員会の責任者として、この事件をたたかった人物や、その末裔の皆さんとも面識があるので、様々な思いを感じながら読んだ。
8月31日。おはようがんす。8月も最後の日、戦争法案が成立するか廃案になるかが問われる9月に入ろうとしている。昨日の総がかり行動は、国会周辺を12万人がうずめたという。岩手では、県議会議員選挙で現有2から3議席に前進させるために、志位委員長が3つの選挙区で訴えた。安倍内閣を立ち往生させよう!岩手県の北のはずれの町では地道に対話して、昨日は日曜版の購読をしてもらった。先の町議選では保守系候補の責任者だった人である。農業委員をしておられ、農地法違反の太陽光発電設置について、議員である妻とやりとりがあったらしい。安倍首相の農業に対する考え方に疑問をもっておられた。
今朝は、宗八ガレイを焼き、インゲンのゴマ和え、アスパラとベーコンのソテー、ナスのミソ炒め、サラダといったメニュー。味噌汁には菊の花が浮かべてあった。今年は春先に植えておいた食用菊がうまく花をつけている。