高屋敷秀乃著『峠の群像』を読んで、『戸呂町繋』関連の3部作とあったので、昨日大野図書館に行くと、『戸呂町繋』も置いてあった。この本は2005年3月株式会社碧天社から出版された本である。ちなみにアマゾンで検索してみたら10,000円以上の値段のものがあった。1,000円位のものあったので何かの事情で高値がついたものだとは思う。『戸呂町繋』は、『峠の群像』の中の『夜明け前』、『峠の群像』の後に続く分で、戸呂町繋の住人であった繋惣市が姿を消し、そこへ息子・通孝が帰ってきて暮らし、通孝夫妻の間の微妙な心理的な食い違いがおこるが、やがて戸呂町繋に住み暮らすようになるという話だ。確かに、自然情景の描き方には旧山形村に実際に住んでいるものでなければ描けないものを感じた。山クジラ♂が同じ九戸郡内の旧大野村現在の洋野町にやってきたのはそんな昔ではないが、岩手県北のヤマセ地帯という寒冷な気候の中で、かつては飢饉に見舞われ入会山での放牧などで細々と生計をたててきた地域でもある。今また、大都市集中型の政治のもとで、この地域の経済的基盤が揺らいでいる時、何とかできないものだろうかと感じながら読み終えた。全体で100ページ未満の本である。
8月24日。おはようがんす。昨日投開票された盛岡市議選で、日本共産党の5現職が全員当選し、定数減のなか議席占有率を高める結果を出した。得票状況などは比較する材料を持っていないのでわからない。私たち夫婦が事前宣伝と終盤の声の全戸訪問で電話をした玉山区の高橋かずお候補は38番目の当選だったが、議席を確保できて良かった。我々の取り組みもいくらかは役になったものと思う。
今朝も家の畑でとれた夏野菜たちの料理が並んだ。キュウリなどはもう盛りを過ぎてしまったが、今はツルなしのインゲンがわんさか採れている。こまめに野菜をつくって可能な限り自給したいものである。