中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

ささがき

2022-09-02 13:51:00 | 男の手料理
 今日から旅行に出るので、休日の昨日は久しぶりに夕飯の当番を買って出ました。

 …療養期間中は家族にも迷惑かけましたからね。

 ということで、男の料理コーナー。

 久しぶりに料理して失敗すると罪滅ぼしにもならないし精神衛生にも良くないので、安全策のメニュー。「わたし、失敗が怖いので」…(凡人)。

 私にできる「失敗しない料理」は、炒めてから醤油・味醂・砂糖そして高級酒で味をつけるもの。これしかない。

 もちろん、食材の費用をケチらないことも大切。素人は材料の良さでカバーしないといけません。

 結局、「牛肉・ごぼう・こんにゃくの炒め煮」にしました。

 工程としては、ごぼうの「ささがき」ぐらいですが、これがまた下手なので、一枚一枚が分厚くて不揃い。

 …そう言えば、鉛筆削るのも苦手だった。

 今でもあるのでしょうか「ボンナイフ」。覚えていますか?鉛筆削り用の、折り畳みの小さいナイフ。私が小学生の頃は、誰の筆箱にも入っていました。

 休み時間とか、勉強から気が散った時に取り出して鉛筆を削るわけですが、あれが下手で困りました。どうしても刃がザックリと鉛筆に食い込んでしまって、削るというより「えぐる」感じになる。

 今ある、手回し式のやつを買ってもらった時は嬉しかった。…古い話です。ごぼうは現代でも、そういうの発明されなかったんですね。

 そんなこんなで、えぐり取られた分厚いごぼうにも味が染みるように、少し濃いめにしたりして、家族からも無事、好評を得ることができました。…芋煮と同じような味に過ぎませんが。

 次回はもう少し攻めたメニューにチャレンジしてみます。
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白真弓(吟醸)

2022-09-01 21:18:00 | お酒の話(県外)
「快気祝い」ということで、頂きました。まったくもって、今回の体調不良による病欠では、多方面にご迷惑とご心配をかけてしまいました。そんな中で、こうして大好物で復帰を祝って下さる方に、心から感謝します。

 今回の酒は、知る人ぞ知る飛騨の銘酒「しらまゆみ」。岐阜県の酒ですね。

 岐阜の酒といえば、ずいぶん前の演奏旅行で行った多治見で堪能した「小左衛門」しか知らない。その印象かあまりにも良いので期待してしまいます。スペックを見ると山田錦55%。期待するなという方が無理というもの。

 今日もこうして健康で、素晴らしい酒とめぐり合えることに、柏手を打って開栓。二拝二拍手一礼…まではしてませんが。

 …なんともスッキリ。予想をはるかに超えて「淡麗辛口」。フルーティーでもなく、ひたすらに清浄です。新潟の酒にも似ていますが、淡麗さはそれ以上。喉が渇いている時に、湧水を飲んだような爽快感。

 香りがどうとか喉越しがどうとかでなく、ただただ、心地よく渇きを癒してくれるような酒でした。

 飛騨の山奥で道に迷い、心細くなって不安ばかりがつのった時、ふと湧き出ている清水を見つけ、ひと口すくって飲んでみればその清々しさに我を取り戻し、また前を向いて歩き出す気力を得たような感じ。

 こうして励ましてくれる人の温かさに支えられていることに感謝して、また明日からも頑張ります。
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