中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

さらば昴よ

2016-11-04 23:59:45 | 雑記
 この週末は明日の山響の長井公演。プログラムは、昭和歌謡と運命。まさに、大人からもっと大人まで楽しめるステキな演奏会です。


 ところで、「昭和歌謡」のコーナーは、大人なら誰もが知っているような名曲を、オーケストラで演奏します。

 「いい日旅立ち」から「津軽海峡冬景色」、「高校三年生」から「青い山脈」まで。昭和という時代の幅広さがうかがえるラインナップとなっております。

 その中に、私のキライなあの名曲、「昴」もある。歌が悪いわけではないのです。会社員時代の思い出のせいです。


 カラオケが好きでない私ですが、大学を出て企業に入社したからには、上司に従わないわけにはいきません。

 しかし会社とはいえ、進学塾。営業部でもあるまいし、カラオケを強制されるようなことはないと思っていました。


 11月の終わり頃、授業の合間の休み時間に塾長から紙を手渡される。英単語テストの切れ端。

「中島先生、カラオケの持ち曲書いといて。次の休み時間までによろしく」

…なぜですかっ!と訊く暇もなく生徒が来てしまったので、授業中に長文問題を解かせている間に、仕方なく考えていました。…先生というものはだいたい、演習の時間は授業に集中していないものなのです。

 塾長にわけを訊くことができたのは、その日の業務が終わった時でした。

「あっ、知らなかったか。忘年会だよ忘年会。若い先生は強制だから、当日もたもたしないように事前に選曲させんの。だって、結局は『昴』の前座に過ぎないわけだから、段取り重視で。これ社長室からの命令ね」


 箱根小涌園で一泊して行われる忘年会は、カラオケ好き社長の「昴」がメインイベントなのでした。

(たいした話でもないが、時間が遅くなってしまったので、明日に「つづく」)
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秋深し

2016-11-01 23:16:55 | 山形交響楽団
 あっという間に11月。最近「うーん、今年の抱負は何にしようかな」と迷っているうちに一年が終わってしまう気がします。こんなことではいかん。


 それにひきかえ、なかなか終わらないのは「芸術の秋」。まだまだ忙しい日々が続きます。

 今日は酒田での山響スクールコンサート。学校の体育館での演奏になります。

 スクールコンサートにも「衣替え」があります。基本的に「黒服」で演奏するわけですが、6月から9月一杯までは「上着なし」のクールビズ。これはもう時代の要請ですね。昔の夏は白のジャケットを着て演奏したものですが、温暖化が進み、熱中症の予防も叫ばれるなかで、上着はナンセンスです。

 ということで、10月に入ると再び、黒服の上着着用になるわけですが、先週の熊本は暑かった。もはや体が寒冷地仕様の我々には耐え難く、10月下旬には異例の「上着なし」。


 それが、山形に帰るなりこの気温。上着を着てもなお、光に集まる蛾のように、体育館の中のジェットヒーターに群がる私たち。

 この落差に体がついていけず、風邪をひく者多数。

 
 気力と節制で、深まる秋を生き抜きたいと思います。
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