中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

洗足池

2009-08-14 10:16:24 | 雑記
 「池のもに 月影清き 今宵しも
       うき世の塵の 跡だにもなし」 勝海舟

 東京の実家から歩いて30分ちょい、「洗足池」です。飲んでばかりいるので、微妙に健康に気を使うべく、歩いております。ここは小学生の頃、友達とボートに乗りに来た懐かしい場所です。久しぶりに来てみると…あれ、こんなに小さかったっけ?周りには中原街道やら住宅がびっしり。仕方ないけど、やっぱり窮屈ですね。

 実は初めて知りましたが洗足池は、日蓮さんが旅の途中で足を洗ったからこういう名前がついたそうで、洗う時に袈裟をかけた松の木などもある、ちょっとした名所なんですね。

 昔は景勝地としても有名で、勝海舟なんかもここが大好きで、池のほとりに家を建てて隠居したそうです。そこで詠んだのが、冒頭の歌です。

 …ふーん、この小さい池がねえ…。でも考えてみれば、田舎の大自然の中に「憂き世の塵」が無いのは当たり前の事で、逆にこんな都会の窮屈な池の水面に映る月の輝きにも自然を感じるのが、しみじみとさせるのかも知れません。

 帰り道、すっかり道に迷ってしまいました。道の雰囲気が昔と全然違ってるから…。四半世紀以上も前の記憶だから仕方ないか。
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都会人

2009-08-13 09:32:57 | 雑記
 駅に喫煙所が無くなったので、駅を出てホッと一服…えっ、ここもダメなの?「指定場所」とやらを探すも見つからす…。あああ、混んでるし暑い。イラッとすると余計暑い…。

 ふと見ると、よくあるハンバーガー屋さんの入口に「喫煙席50席」の文字が。もうそれでいいや。ちょうど昼だからたまには、ハンバーガーとアイスコーヒーで。今週は都会人だから。

 力を込めて宣言する必要は全く無いのですが、私は「ハンバーガー」という食べ物があまり好きではありません。食べにくくないですか?こぼれるのがいやで、あんまりいろいろ入ってないやつを選択しますが、そうするとパサパサして、給食のまずいパンを思い出して「なんでわざわざこんな物を…」という気分になってしまいます。単に食べ方が下手なのがいけないのかな?

 「店内でお召し上がりですか?」「もちろんです」
とは言ったものの、メニューの見方がよくわからない。ごちゃごちゃとしたセットばかりなので、選ぶことをあきらめて
「ハンバーガーとアイスコーヒーを下さい。」
…なんでとまどってるの?こんなシンプルなオーダーなかなか無いと思うけど。新人なのか?
「えー、それですとお高くなってしまいますね。ポテトをご一緒に頼んで頂きますと50円お安くなりますが…」

 …それっていくら何でもおかしくないですか?「50円あげるからポテトを引き取って下さい」ってことじゃないですか。どういう狙いがあるの?

 「じゃあ頂きます…」
よくわからないので、とりあえずご馳走になりましたが、何だか「負けた」ような気がいたしました。都会人になりきれてない、ということなんでしょうか。
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縄文人

2009-08-12 10:05:48 | 危機管理
 男の子の夏休みの定番、恐竜です。「ギャオオォォーッ!」とばかりに、うなり声をあげて襲いかかって来るような迫力があって、走り回っていた男の子も思わず足を止めて見入ります。

 私は息子と甥を連れて上野の科学博物館へ、奥さんは娘とこれまた娘を持つ女友達と連れ立ってサンリオピューロランドへ。性別による役割分担ですな。「おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へ洗濯に」 みたいな。男女同権とはいえ、逆だとやっぱりしっくり来ないですから。正直言って、私に「サンリオ~」はきびしいので。着ぐるみのキティさんと、お互いしらふで仲良くできるとは思えないし。

 東京はお盆のせいで、やっぱりいつもよりすいてます。科学博物館も特別展で「恐竜なんとか」をしていたわけではないので、わりとゆったり。常設展は小中学生入場無料なんですね。知らなかった…けどそうあるべきだと思います。

 しかし恐竜(特に肉食のやつ)はどう見ても「ギャオオォォーッ!」って鳴きそうな気がしますが、よく考えると多分違うんでしょうね。爬虫類だからライオンみたいな声を出すわけないんです。ワニも鳴かないし。だから恐竜も鳴かないか、もしくは熱帯の方のヤモリみたいに「コッコッ…」とか、可愛い感じで鳴いてたはずです。声のイメージ(先入観かな)による決めつけってありますね。

 一通り見て「そろそろ帰るか」という時に、出口の手前で、やっぱりつかまりました。「おみやげコーナー」…。たいして欲しくもないくせに、「せっかくだから」みたいな気にさせる。子供達は完全にそういうモードになってしまったので、仕方なくフィギュアの入ったガチャガチャをやらせることに。息子の第一希望は外国の昆虫のやつ、甥は恐竜のを目当てにそれぞれレバーを回しました。

 「やった!」という息子と対照的に甥は微妙な表情…。息子は希望通りの「テナガコガネ」を引き当てたのですが、甥は…「縄文人」。ワイルドなおじさんが犬を連れて、シャケを持ってる…。


 いくら博物館といえどもガチャガチャなんだから、子供相手にそれはどうかと思うな…。
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蓮池とテレビ

2009-08-10 11:37:15 | 雑記
 「ある日の事でございます。お釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶらお歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のように真っ白で、そのまん中にある金色のずいからは、何とも云えない良い匂いが、絶え間なくあたりへ溢れております。極楽はちょうど朝なのでございましょう。」  (芥川 龍之介「蜘蛛の糸」より)

 「お釈迦様」が朝っぱらからブラブラとヒマそうにしているのが面白い。確かに極楽に忙しさは似合わないですもんね。そういう意味では、夏休みと極楽は似ています。しかも家族が一足先に東京へ帰っていたので、昨日は一時間だけレッスンをした以外は、何をするでもなく「ぶらぶら」と(だらだら?)過ごしてしまいました。

 「やがてお釈迦様はその池のふちにおたたずみになって、水の面を覆っている蓮の葉の間から、ふと下の様子を御覧になりました。この極楽の蓮池の下は、ちょうど地獄の底に当たっておりますから、水晶のような水を透き通して、三途の河や針の山の景色が、ちょうどのぞき眼鏡を見るようにはっきりと見えるのでございます。」

 私は日頃、あまりテレビというものを見ません。嫌いではないのですが、見ているとあっという間に時間が経ってしまって、時間と引き換えに疲れだけが残る感じがします。でも完全に独りで、しかもヒマだと、思わずつけてしまいますね。

 「お釈迦様は極楽の蓮池のふちに立って、この一部始終をじっと見ていらっしゃいましたが、やがてカンダタが血の池の底へ石のように沈んでしまいますと、悲しそうなお顔をなさりながら、またぶらぶらお歩きになり始めました。自分ばかり地獄からぬけ出そうとする、カンダタの無慈悲な心が、そうしてその心相当な罰を受けて、元の地獄へ落ちてしまったのが、お釈迦様の御目から見ると、あさましく思し召されたのでございましょう。」

 選挙が近いからか、いつも以上に政治家達がののしり合っている番組が多いですね。あとは有名芸能人の転落とか…。確かに見てて面白いのですが、あまり良い気分にはなれません。

 「しかし極楽の蓮池の蓮は、少しもそんな事には頓着致しません。その玉のような白い花は、お釈迦様の御足のまわりに、ゆらゆらうてなを動かして、そのまん中にある金色のずいからは、何とも云えない良い匂いが、絶え間なくあたりへ溢れております。極楽ももう昼に近くなったのでございましょう。」

 
 …あっという間に一日が過ぎちゃった。もったいない気もしましたが、こんなムダも「めったにできないぜいたくな時間」だということで、後悔はしないことに致しましょう。

 (写真はまたしても秋田の千秋公園です。白くはないけど蓮の花が満開できれいでした。)
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観光気分

2009-08-09 08:19:48 | 旅の空
 「休みだ!」と思うと、気持ちが軽いので朝は逆にスッキリと目が覚めてしまうことってありませんか?忙しい日々では「もう朝か…今度の休みの日は昼ぐらいまで寝てよう」と恨みを込めて思うのに、いざ休みになると寝ていられない。起きてみると不思議と活動的な、まさに「疲れてない」ような状態になってる…すべては精神的なものだということですかね。そして休み明けはまたぐったりしたりして…困ったものですな。

 ということで、昨日も6時過ぎには目が覚めて、秋田の「千秋公園」をくまなく見てまいりました。こんなに「観光気分」になれるのは休日ならではです。「これから本番」だという時も、こういう公園を歩くのは好きですが、景色や史跡はあまり目に入りません。むしろ「静かなところで気持ちを落ち着ける」とか、自分の内側にばかり気持ちが行ってしまいますから。

 千秋公園は「久保田城」跡にできた大きな公園で、山響で何度も来た「秋田県民会館」があります。「千秋」(せんしゅう…ちあきではない)という言葉には特に深い意味は無いようで、町の「末永い」平安を念じてのことのようです。

 くる時はいつも夏だったかどうかわかりませんが、必ず「アイスクリーム屋さん」が店を出しています。昨日もそんな早朝にもかかわらず、もうおばさんがスタンバイしていて、しかも買ってる人もいました。「へらで盛り付けてくれて、とても美味しい」という話は聞くのですが、甘いものは…しかも起きぬけに…さすがに試食してみる気は起きず。「観光気分」だけでは越えられないハードルでございました。

 さすがに「夏休み」。人が多いです。それこそ写真を撮ったり、ジョギングをしたり…。やっぱりみんなも、休みになると早起きしちゃう人なんですね。休み明けにぐったりしないように気をつけましょう。


 昨日の午後にはもう山形に帰って来ましたが、山形もすっかり人が増えてきてる…。ニュースでも「帰省ラッシュ」が始まってると言ってますからね。そろそろ私も混んでいる所を避けて、帰省することにしますか…。
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秋田公演

2009-08-08 08:35:54 | 山形弦楽四重奏団
 秋田の夏祭りは「竿燈(かんとう)」ですよね。ちょうちんがたくさんついた竿を、腰に乗せたりしてバランスをとる…すみません、見たこともないしよく知らないのです。でも、山形の人でさえも「花笠より竿燈の方がすごい」と言ってるぐらいですから、見る価値があるんだろうと思います。確かに花笠は「町の盆踊り」を巨大な規模でやってるようなものですから、見るより参加して楽しむものなんでしょう。私は踊りのセンスがないので「見るあほう」専門でいきますが。


 そしてついに、山形Qの初の秋田公演が終わりました。「秋田公演」なんて言っても、長い歴史を持つ「モォツァルト広場」という、モーツァルトの音楽を聴く会にゲストとして呼んで頂いただけなんですけどね。それでも、何となく「近くて遠い秋田」のクラシックファンの方々の前で演奏できることは、我々にとって待望の機会でした。

 好きなモーツァルトの曲のK番号を会員番号として持つほどの、モーツァルトマニアが集まる会でしたから身の引き締まる思いでしたが、「マニア」とは言っても「通を気取る」のではなくて「心から愛好している」方々なのが伝わってきて、良い演奏会でした。特に役員、スタッフの方々の情熱に感動しました。良い演奏会を創るのは演奏家じゃないんですね。

 …ということで気持ち良く打ち上げ。レギュラー出演者のピアニスト、久元祐子さんや役員の方々と楽しく(1時過ぎまで)飲みました。久元さんは穏やかなゆったりした方で、そのままどんどん飲むので、すっかりファンになりました。
 秋田の酒は刈穂の「六舟」で決まりです。これが決定版です!力を込めて強調します。今まで秋田の酒はいろいろ飲みましたが、「どれもちょっと…」。でもこの六舟ならわかる。もう秋田ではこれしか頼みませんっ。(けど、そう言えば昨日「だちゅ」のお父様から凄く良さそうなお酒を頂いたのでした。決定版変更の可能性ありか?)


 …秋田が少し近くなった感じがしました。
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最終日

2009-08-07 07:36:38 | 雑記
 今日はいよいよ最終日です…花笠祭りの。

 一昨日から始まりました「花笠祭り」ですが、今年もにぎやかで何よりです。山形の名物ですから、盛り上がってもらわないと困ります。

 「♪めでっためーでーた~あ~の~」…実にめでたい。めでたいのはやまやまですが、自宅にいてこれだけエンドレスで聞こえ続けると、ちょっと疲れてきます。だんだん時間が止まったような、変な感じがしてきます。

 「現在とは絶えざる移行でありながら、移行自体が永遠のうちにとどまっている、そういうあり方である。それは噴水のようなもので、水が絶えず湧出しているからその形が一定なのである。」

 というようなことを言ったのは誰だか忘れましたが、そういうものかも知れません。近隣住民には永遠に続くように思われるエンドレスでも、踊る人にとっては(人によっては)、「人生の中でかけがえの無い何コーラスか」であるわけです。悔いの残らないように、精一杯踊って頂きたいと思います。


 わたしはこれから秋田に脱出します。山形Q初の秋田公演なので、こちらも悔いの残らないように頑張ります。

 
 
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名人

2009-08-06 07:41:52 | 雑記
 「真夏の外光が強いので、その逆光線で見る室内の名人は、なお暗く凄い姿だった。対局室の者はみなうなだれて、名人をよう見なかった。よくしゃれを飛ばす大竹七段も、今日は全く無言だった。
 こんなにまでして打たねばならないのか、いったい碁とはなんであろうかと、私は名人がいたましかった。」  (川端 康成  「名人」より)

 
 ほぼ休日だった昨日は、寝たり起きたりしてるうちに、あっという間に終わってしまいました。さすがに疲れが出たかな…(例によって「飲み疲れ」もないとは言えない)。すっかりした今日は、これから山形Qの練習です。明日の秋田での演奏会が終わると本当の夏休みですから、ゴールはもうすぐです。

 考えてみると、もともと実働時間というか拘束時間自体は短い仕事ですから、勤務日と休日の差はあまり無いのです。演奏会とその次の演奏会の準備が常に「並行して」ありますから、「のべつ幕なし」であるわけです。休日にかかわらず、うまく気分を切り替える時間をつくる能力が必要です。


 碁の本因坊(名人)の引退戦の様子を小説にした、川端康成の「名人」には大掛かりな対局の、現実社会とは全くかけはなれた「時間の流れ」が描かれています。

 対戦時間は「一日五時間」で「五日ごとの対戦(一日打ったら四日休み)」…しかも一日に五手ぐらいしか進まない日もあって、一局の勝負でなんと半年かかるのです。考える時間の「持ち時間」はそれぞれなんと「四十時間」。

 この人達を「サービス業に従事する人」とは言えませんよね。「仕事をする」ということを「サービスを提供して対価を得る」ことだとすると、これは「仕事」とは言えません。

 それでも「なんて楽な商売だろう」という気は、まったくおきません。集中力を維持するために、常に誰かと将棋や麻雀をしていなければ落ち着かなかったり、何日も一人で碁盤に向かっていたり…勝負にとりつかれた人にしかできないし、休まる時間などないのです。だからこそ名人になれたのでしょうが、いまひとつ「執着心」に欠ける私には、想像もつかない世界です。

 
 私はあと二日、良い夏休みを迎えられるように頑張ります。
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多幸感

2009-08-05 10:31:45 | 山形交響楽団
 ついに来た!今日から山響は夏休みです!

 8月7日に山形Qで秋田へ行くので本当に休めるのはその後ですが、やはり解放感があります。とくに二日間にわたってテルサに閉じこもり「ブル3」をレコーディングした後ではなおさらです。

 ということで昨日は帰りに、打ち上げということで「もつ焼き」の名店を紹介して頂きました。カウンターで、串焼きとともにぬる燗を…すさまじい多幸感ですな。

 そして気がつくと3軒ほど…。当然昨日のうちには帰れず。ただいま反省中でございます。まあ、夏だから仕方がないね。

 (写真は彫刻の森の彫刻です。勢いが夏らしい。)
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花火

2009-08-03 23:26:18 | 危機管理
 火柱にしか見えませんね…。「夜景モード」を駆使しても、花火はきれいに撮れないみたいです。

 子供にとって、夏の夜といえばやはり花火は欠かせません。二日前から大学時代の友人が夏休みで遊びに来ているのですが、子供と遊ぶのが好きな奴で、重宝しています。顔がサルに似ているので、家の子達は「きいき」と呼んで実の叔父のようになついています。その「きいき」が花火をたくさん買って来てくれたので、子供達は大喜び。

 
 自分の子供時代を振り返っても、「花火をやる」のは本当にワクワクしたものです。500円札を持たされて、おもちゃ屋へ買いに行く時は本当に嬉しいものでした。たくさん買いたいばかりに、10円の「煙幕」や「へび玉」を買ってしまって、いざ火をつけても暗くて何も見えずに悲しかった想い出があります。「500円札」の価値は相当のものでした。「何でも買える」ぐらいの感覚がありました。岩倉具視が神々しく見えたものです。落としてしまうのが恐ろしくて、ポケットの中を何度も確認しながら歩いたのを思い出します。

 「ドラゴン」っていうやつ知ってますか?シュワーッとパチパチ火花が噴き上がる花火です。最近はセットで買うとああいうのが主流なんですね。音も小さいし、見た目は派手だし、ちょうど良いのかも知れません。今日のもほとんど「ドラゴン」タイプでした。もちろん昔の「ドラゴン」に比べると色もきれいだし、途中で噴き方が変わったりと、工夫がされています。

 線香花火をやろうとして、息子がやはり言いました。「どっち側に火つけんの?」…そういうもんですよね。初めはぜったい迷います。しかも風が強くてすぐに玉が落ちた…。「ええっ!もうこれでおわり?」

 昔ながらの地味で渋いものの良さがわかるのは、もうちょっと先かな…。

 
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発泡

2009-08-02 13:31:24 | お酒の話し(山形県)
 「また酒の話かよ」…まあまあ、そう言わずに。


 「験なき 物を思わずは 一杯の
      濁れる酒を 飲むべくあるらし」  (万葉集 大判旅人)

 (甲斐のない考え事などしないで、一杯の濁り酒を飲むべきだろう)

 
 昨日、一昨日の「山響モ-ツァルト定期」もようやく終わり、今日は久しぶりにホッと一息…。また明日からは「ブル3」のレコーディングで、神経をすり減らしますが、今はそんなことは考えずにいましょう。

 最近、山形市内のいろんな店でこの「とび六」を見かけることが多くて、気になっておりました。出羽桜から出ている濁り酒です。四合ビンで1400円とちょっと高めですが、今週も頑張ったのでいいかなと…。

 「微発泡」というのがまた涼しげでいいですね。シャンパンみたいで。シャンパンは今ひとつ普通の料理に合わないし、美味しいのはめちゃくちゃに高いので、結婚式かなんかの乾杯の時にしか飲む機会がありません。やっぱりこの季節は「冷奴」に山形の「だし(漬物の一種)」を乗せたのがたべたいですから、日本酒でスパークリングとは気が利いてる。

 わくわくしながら栓を開けると…大噴火。ええっ!冷やし方が良くなかったのか?「ジュワーッ」と一合ぐらい出た感じで、テーブルがひたひた…。誰にも見られていないうちに急いで拭いて、何食わぬ顔で頂きます。誰でも、自分が関心を持ってない飲み物がこぼされると機嫌が悪くなるからね。

 味は…かなり炭酸がきつくてびっくり。噴火するのもわかります。「微発泡」の「微」はいらないんじゃないかな。ちょっと甘いのが残念ですが、涼しい感じは良いものです。

 疲れが洗い流されますね…。


 
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