中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

楯野川「雪女神」

2019-08-23 20:37:30 | お酒の話し(山形県)
 これこれ。これが欲しくて、「山形の生酒・限定頒布会」に申し込んだのでした。

 頒布会についてあらためて説明すると、山形の酒屋さんで申し込み用紙を書くと、毎月、300ml×6種類が3000円で買える。それだけでもかなりお得なのですが、その質が、信じられないほどのクオリティ。

 基本は5月からの3回なのですが、「プレミアムコース」だと、「8月のお届け」がある。これがたまらない。

 雅山流「雪女神」と、くどき上手「短桿渡船」、そして楯野川「雪女神」。どれも純大吟720ml。…日本酒など、どうでもいい人にとっては、とことんどうでもいいところですが、私のような者には「垂涎もの」とはこういうこと。プレミアがついて当然の激レアが、道端でポロッと定価で売ってる感じ。この3本で4500円。

 その他の2本も筆舌に尽くしがたいほどの逸品でしたが、「日本酒レビュー」がお好きでない人も多いようなので割愛。それでも、やはりこの「楯野川」は避けて通れない。我らが楯の川酒造が、山形の新しい高級酒米の雪女神を使うとどうなるのかが、どうしても知りたかったので。


 …結論。「雪女神」という酒米は、本当に素晴らしい。どんな酒でも「雪女神」が使用されていれば、間違いなく「買い」ですね。

 そもそも「山田錦」が、「酒米の王様」と呼ばれるのはその「芯白」の大きさと糖度です。これ以上専門的なことはわかりませんが、糖度が圧倒的に高いことはわかります。できた酒が、全て芳醇で美しい。そこに関しては、山田錦を超えているのではないでしょうか。


 さて、この「楯野川」。…うまい。そして甘い。またこの甘さが、実にいいのです。ぼんやりしていると、すぐに消えてしまう甘さ。…青春のようですね。

 楯野川の雪女神の活かし方は、ストレートで、真っ正直。楯野川らしい爽やかさと、この甘みがよく合う。儚いので、いつまでも口に含んでいたい。


「このお酒、どこかでどうにかしてもっと買えないんですか?」
「え…だから限定頒布会なんだけど」

 失礼しました。貴重なものを堪能しました。
コメント
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