世界で最も生活費の高い都市は？ 上海はNew Yorkを抜き21位

英誌「エコノミスト」の調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット（EIU）の「世界で最も生活費の高い都市」の2014年度の調査で、シンガポールはスコア―は130で世界で最も生活費が高い都市に選ばれた。
東京は昨年の首位から6位に後退した。(The Wall Street Journalの3月4日の報道)
同調査は毎年2回なされている。毎年3月に発表される同調査は、前年9月の時点から食品、交通、公益事業、アルコール、たばこ、私立学校、家事手伝いなどの消費財、サービスの価格を追跡しており、それを世界131都市で比較し、指数を形成する。指数の基準値はニューヨークでこれを100とする。この調査は不動産価格や法人税を考慮に入れないが、売り上げ税などの消費税やアルコール・たばこにかかる課税分を織り込んでいる。
つまり、シンガポールは生活費がニューヨークに比べ、30％高いことを示している。
シンガポールがなぜ最高位にランクされたかに関して、車の所有に関連してコストが上昇し続いていることが、シンガポールを首位に押し上げた主な要因だと指摘している。交通費は調査の消費財の部分全体の20％を占める、と。
アルコールもシンガポールが首位になった要因で、テーブルワイン1本が25ドルと東京の2倍弱だ。

2位以降はParis（129)
3位Oslo (128), 4位Zurich (125) 、
5位Sydney (120)、
6位Tokyo（118）,Caracas(118), Geneva(118)、 Melbourne(118)、
10位Copenhagen(117)
基準のNew Yorkは100で26位。

アジアの都市は、
香港 (No. 13, with 113), 大阪 (No. 14, with 112)、
ソウル (No. 17, with 108)、上海（No. 21、with 101) ,
深圳 (No. 32, with 96), 大連 (No. 42, with 92)、
北京 (No. 47, with 88)
上海の生活費が高いと言われていたが、やっと証明されましたね(-_-;)

最下位の3都市は
Mumbai (No. 131, with 39), Karachi (No. 130, with 40)、New Delhi (No. 129, with 43)。

中国の都市のランクが上がっている。それは、賃金上昇、インフレの進行、中国元高などが背景にある。上海は以前から9位上がり、全体の順位は21位となっている。
逆に東京は円安の影響で以前は3位以内だったが、6位に下がった。、

EIUはこの調査について、世界の都市から都市に引っ越すマネージャーや幹部への報酬を計算するため、調査データを利用する人事担当マネージャー向けのものだと説明している。