「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

 京都・奈良を中心に古刹・名刹や「花の詩」等の紹介。花や風景写真、オリジナルの詩、カラオケ歌唱など掲載しています。

「金閣寺」(きんかくじ)

2006年03月11日 18時57分27秒 | 古都逍遥「京都篇」
 足利義満が黄金の日々を送った北山文化時代は、足利15代の歴代将軍の中で、最も優雅で充実した時代ではなかったのだろうか。
 京都に訪ね来る人々の多くは清水寺、金閣寺、銀閣寺は必ず訪ねるところである。しかしながら、金色に輝く金閣寺(鹿苑寺)は国宝に指定されていない。水上勉の「五番町夕霧楼」に登場する雲水・正順が金閣寺に放火し全焼した。もちろん、小説はノンフィクションではあるが、昭和25年(1950)に1人の学僧によって放火され焼失したことは事実で、三島由紀夫の小説「金閣寺」ではリアルに表現されている。この金閣は三層から構成されており、二層と三層は、漆の上から純金の箔が張ってあり、屋根は椹(サワラ)の薄い板を何枚も重ね、屋根には鳳凰(風の神)が義満の勢いを象徴しているかのようだ。
 一層目は寝殿造りの法水院(ほうすいいん)、二層目は武家造りの潮音洞(ちょうおんどう)で観音像が祀られ、三層目は中国風禅宗仏殿造りで究竟頂(くっきょうちょう)と呼ばれ洞仏舎利を安置している。
 
 昭和62年(1987)秋、修復が行われ、煌びやかな輝に目が奪われる。
庭園は室町時代の代表的な池泉回遊式で葦原島などが配置されている。方丈の北側には義満の手植えとされる舟型の「陸舟の松」が見事な帆を揚げている。夕日に映える金閣を望む処に「夕佳亭」が侘びを感じさせる。
 
 交通:JR京都駅より市バス金閣寺道行、金閣寺道下車前。


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