「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

 京都・奈良を中心に古刹・名刹や「花の詩」等の紹介。花や風景写真、オリジナルの詩、カラオケ歌唱など掲載しています。

花の詩「紫陽花」

2013年07月07日 11時11分25秒 | 花の詩
 花言葉:「移り気」「高慢」「辛抱強い愛情」「元気な女性」「あなたは美しいが冷淡だ」「無情」「浮気」「自慢家」「変節」「あなたは冷たい」。


「紫陽花の 八重咲く如く 弥つ代にを 
         いませわが背子 見つつ偲ばむ」(橘 諸兄)       
    
 あじさいの花が色とりどりに咲くように 幾年も永くお元気でいてください。
私は、あなたの気高さをお慕い申し上げながら ひっそりと偲んでおりましょう。


『海と紫陽花』(西條八十)
「夏の日の 海はさびしや、 廃園に七いろ変わるあじさいの 花にも似たり。
 君在れば 海は微笑み、  群青に燦きわたれ。
 君去れば 夕べ、砂に いろ褪せし 嘆きをうたう。
 若き日の 海はさびしや、 廃園り日毎に変わるあじさいの 花にも似たり。」
 

 私は紫陽花がすきだ。そしてまた紫陽花を見るとセンチメンタルにもなる。
幼い頃の病弱な私を思い出す。病室のベッドに横たわり、しとしとと降りしきる雨に打たれて耀きを増す紫陽花を、窓越しに見つめては、いつかこの僕だって、雨に打たれても耀くことができる時がくるだろう、半信半疑のひ弱な幼い心に、かすかな望みを擁いていたあの頃がよみがえる。雨の季節になると元気になるんだと願っていた切ないあの頃の必死な思いがよみがえる。そして奇跡的に助かった私、生かされた命、私だけのものではない命。歳を重ね、色彩を変える紫陽花のように、この命、少しでも人様のために役立て、天に返したいと願っている。(自作)


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