個人的ワインのブログ

個人的ワインのブログ引っ越し

Gevrey Chambertin Clos St Jacques Domaine Bruno Clair 2007

2015-02-11 00:00:00 | フランス・ブルゴーニュ
Gevrey Chambertin Clos St Jacques Domaine Bruno Clair 2007
Gevrey Chambertin Clos St Jacques Domaine Bruno Clair 2007
Bruno CLAIR
ブリュノ クレール

所在地 FRANCE BOURGOGNE MARSANNAY
今日、20haを超える大ドメーヌに発展し、伝統のマルサネ・ロゼは今も健在。

ブリュノ・クレールは苦労人である。マルサネの大ドメーヌ、クレール・ダユに生まれながら、その所有畑を十分に受け継ぐことが出来なかった。祖父でマルサネ・ロゼの生みの親、ジョゼフが死去し、その相続を巡って一族で争いが起こったからである。

79年に自分の名を冠するドメーヌを立ち上げてはいたが、その時の畑はマルサネとフィサン、それにサヴィニーのドミノードとモレ・サン・ドニのアン・ラ・リュー・ド・ヴェルジー。
このアン・ラ・リュー・ド・ヴェルジーはクロ・ド・タールの上にある標高300m以上の高地にあり、荒れ地となっていたのをブリュノが整備し、ブドウを植え付けたものだ。
85年、クレール・ダユのうち伯母が所有していた半分の土地はボーヌのネゴシアンに売られ、両親や兄弟の持ち畑を統合してドメーヌ・ブリュノ・クレールを強化。90年代に入ってさらに畑を増やし、現在、マルサネからペルナン・ヴェルジュレスまで、合計23haの規模にまで発展している。

ブドウ栽培はリュット・レゾネ。手摘みで収穫されたブドウは部分的に除梗(0~10%)。必要に応じて低温マセレーションを行い、自生酵母による自然発酵を待つ。
樽熟成はクリマとヴィンテージにもよるが16~22ヶ月。新樽率は20~50%でグラン・クリュであっても100%ということはない。
ステンレンスタンクの中で1年間寝かされるマルサネ・ロゼの素晴らしさはいうまでもなく、ブルゴーニュ名物ジャンボン・ペルシエとじつに相性がよい。
また、昨今人気が急上昇しているマルサネの赤ワインでは、将来1級に認可される可能性のあるランジュロワがとくに素晴らしくお値打ち。このクリマの一部には樹齢70年を超える樹が植えられている。

ドメーヌはジュヴレ・シャンベルタンにも数々のクリマを所有する。特級のクロ・ド・ベーズに加え、一級はクロ・デュ・フォントニ(モノポール)、プティット・シャペル、カズティエ、そしてクロ・サン・ジャックだ。
ジュヴレ・シャンベルタンらしい力強く豊かな風味が特徴。若いうちからも楽しめるが、長期熟成のポテンシャルは大きい。

22ものアペラシオンを南北に離れて所有すると、どうしてもどこかが手薄になるものだが、ブリュノ・クレールの偉大さはどのアペラシオンも完璧に仕上げられていること。
本拠地マルサネから離れたペルナン・ヴェルジュレスやコルトン・シャルルマーニュの白ワインも、驚くべき洗練さとテロワールの正当性を表現している。
ラックコーポレーションより)





ブルーノ・クレール、ジュヴレシャンベルタンプルミエクリュ・クロサンジャック’07

パーカー92点
最新インターナショナルワインセラー91点
インターナショナルワインセラー90点
バーガウンド・コム 91点
ジャシス・ロビンソン17/20点
ゴーミヨ誌16/20点
MVF(旧クラスマン)2010年度版17/20グラス
リアルワインガイド28号にて高評価される!
ワインの店いとうより)




ブリュノ・クレール ジュヴレ・シャンベルタン クロ・サン・ジャック 2007

夜はだいぶん肌寒くなって来た秋の日、妻が茸類がたくさん手に入ったので「コック・オ・ヴァン」を作ると言う。よってセラーから「ブルーノ・クレール ジュヴレ=シャンベルタン プルミエ・クリュ クロ・サン・ジャック(Bruno Clair Gevrey Chambertin 1er Cru Clos St.Jacques) 2007年」を選ぶ。

動物の毛・ミネラル・エスプレッソ・・かなり樽香を感じる。ミネラル感も存在感を見せる。甘苦さを伴った余韻は長く、ドメーヌの力量を感じさせる。ただまだ若々しくタンニンも強いため、「クロ・サン・ジャック」らしさは感じられない(我が家のクロ・サン・ジャックと言うと「アルマン・ルソー」のイメージが強い)が、骨格のある気品さと言う共通項は感じられる。

ちなみに「クロ・サン・ジャック」は現在、「アルマン・ルソー」「ルイ・ジャド」「フーリエ」「シルヴィ・エスモナン」、そしてこの「ブルーノ・クレール」と5つのドメーヌが所有している。妻は今一つの様であったが時間と共に少しは開き、赤い凝縮した果実の雰囲気も楽しめた。5年後にもう一度味わってみたいワインであろう。
(ブログ:リヴァロ家のつぶやきより)




竹八にて
抜栓日:2015年2月5日
やや薄めのルビーガーネット。香りはラズベリー、ブルーベリー系の香りが支配的で、とてもエレガントな香り。タンニンはこなれていて、酸も程よく舌に感じます。品種はピノ・ノワールと当たりました(笑)。底力的な力強さがありながらも、全体的にはジェントルマンを思わせるワイン。