がじゅまるの樹の下で。

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肝高の阿麻和利に見る伝統芸能3/平敷屋エイサー

2011年09月19日 | ・琉球歴史/文化風景

 

肝高の阿麻和利に使われている伝統芸能ご紹介シリーズ

第3弾はこちら!

「平敷屋エイサー」

 

劇中では2幕、阿麻和利と百十踏揚のラブラブっぷりが発揮されるシーンで
この平敷屋エイサーが踊られます。

エイサーじたいは説明はいらないほど
全国でも知名度抜群の沖縄の伝統芸のだと思います。

…ちなみに、エイサーのイントネーションまっすぐですよ。
誰ですか?最初にアクセント置いてしゃべるアナウンサーは( ̄△ ̄;)

基本、語尾が伸びる沖縄の方言固有名詞はイントネーションまっすぐと心得てください。
シーサー、ゴーヤー、やーるー、シンカヌチャー、アンマー、パーランクー、
チョンダラー、サーターアンダギー、シマー、カメー、ジューシー、コーラー(笑)

うわ、過去記事をイントネーションで検索したらコレだけ出てきた(笑)
しつこいほどの散々言ってきているのが分かりますね(笑)
ないちゃーの方、↑の方言の意味、全部分かるかな?
分からない人はコメント入れてください(笑)
あっ、ないちゃー(内地の人)も語尾のばしだ。


しかし一言でエイサーと言ってもそのバリエーションは地域によって様々で、
その中でもひときわ特徴的なのがこの勝連地域のエイサーであり、
平敷屋エイサーなのです

まずは太鼓。

エイサーと聞いて思い浮かべるのは赤い大きな大太鼓だと思います。

続いて中くらいの締め太鼓。

そして小さいのがパーランクーと呼ばれる太鼓です。

(写真は過去記事より再掲載☆ →全国エイサー大会 →1万人のエイサー踊り隊’10

平敷屋エイサーはこのパーランクーのみが使われていて、
またバチも木の枝というとても素朴な作りになっています。

また動きも飛んだり跳ねたり振り回したりという派手さは一切なく、
ゆったりとした動きでじわりじわりとその魅力へといざないます。

分かりやすい派手さはないけれど、侮るなかれ。

腰を落として一糸乱れずに延々とじわりじわりと踊る
あの体力。あの魅力。

一度、平敷屋のエイサー大会(東VS西)を見に行ったことがありますが、
みんなすごい汗ですよ。

何事においても、
シンプルなものほど、1番難しい。

個人的にはその足の動きが見所かなと思っています。


↑これは与那城青年会ですが、同じ勝連エリア。

あと、肝高の阿麻和利には出てこないけど
平敷屋エイサーのチョンダラー。

やたらと髪が長くてかわいいです。

本場の平敷屋エイサーを見る機会があれば是非。

また、平敷屋エイサーは特に昔ながらの伝統を守っていることでも有名です。

地域の青年達は例外なく必ず参加。

もし県外に出ているとかでどうしても参加できない場合は
お金を払うと聞きました。

そうやって多少無理やりっぽくてもしっかりと伝統を守って
地域で受け継いでいくことって大切ですよね。

ちょっと羨ましいです。


平敷屋エイサーについてのもっと詳しい説明は
平敷屋公民館のサイト(!)にあったのでコチラからどうぞ。


勝連のマンホール。平敷屋エイサーは地域の象徴になっています。 


最後に、衣装について☆

衣装も非常に独特で他地域とは一線を画しているわけですが。

元々は「袖結い」にあると聞きました。

着物姿で作業をするときにたすき掛けをすると思いますが、
琉球では実は「たすき」ではなく、「袖結い」でした。

袖結いとは、袖を後で縛る非常に単純な方法。

こんな感じ。

(モデル/海人・加那♪)

琉球、特に古琉球の着物はとてもゆったりとしていたらしいので
このように後で結ぶこともできたんでしょうね。
(だからバルーンスカートもできる(笑))

たすきという道具も要らないし、
こっちのほうがより簡単で単純ですね。

(ちなみに直接袖を結ぶ以外にも直接紐を背中に通して結ぶ方法もあります。
ドラマテンペストでの門番達はこの格好をしていました)


平敷屋エイサーの独特な衣装は、
この袖結いの名残とも言われているらしいです。

衣装からも伝統をより感じることができる平敷屋エイサーです

 

実際に劇中で踊られている曲目に関しては…調べ中です

 

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コメント (2)
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