がじゅまるの樹の下で。

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肝高の阿麻和利に見る伝統芸能2/カチャーシー&唐船どーい

2011年09月16日 | ・琉球歴史/文化風景


過去記事より再掲載。読谷の進貢船

肝高の阿麻和利に使われている伝統芸能ご紹介シリーズ

第2弾はこちら!

 

「カチャーシー&唐船どーい」

 

阿麻和利が王となり村人達が祝い踊るシーン。
その最後(阿麻和利の“勝利の舞”の1つ前)に踊られるのが
この「カチャーシー&唐船どーい」です

まずはカチャーシーについて。

カチャーシーとは「かき回す」という意味で、
人々が入り乱れて踊りまくる

THE KING OF HIGH TENSION DANCE
(テンションアゲアゲMAXダンス)

です(笑)

こちらも沖縄では結婚式はもちろんエイサー大会、
祭りやイベントごとのクライマックスで必ず踊られます。

特にエイサー大会の締めのカチャーシーはもう、とにかくすごいですよ。
ちなみに伝統的な祭りに限らず、学園祭やおしゃれ系イベントやライブでも、
テクノな音楽でカチャーシーすることも多し(笑)
基本、音楽はなんでもあり(笑)
とにかく締めはコレ!みたいな。

両手を挙げて、左右に振りながらほろほろ自由に動き回ります(笑)

ちなみに、カチャーシーの手は、男性はグー、女性はパーが正しいです。

年配の方の年季の入ったカチャーシーは本当にかっこいいですよ!
慣れない人がやるとふにゃふにゃですが(←ワタシもだ)、
ベテランがやると、あのシンプルな動きが締まって見えます

でもまぁ、「かぎやで風」とは違って、難しいこと言いっこなしの、
誰もが参加できて一緒に盛り上がれる、そして1つになれる、
これがまさに
いちゃりばちょーでー(出会えば兄弟)オキナワンスピリットのカチャーシーですね!

 

そして、このカチャーシーの定番曲が「唐船どーい」

唐船というのは、唐の船、主に進貢船のことです。

中国と冊封関係にあった琉球は進貢船を出し、
政治的やりとりや貿易を行っていました。

大国である中国との貿易で多くの宝が積まれ、
進貢船は富と豊かさの象徴でもありました。
しかし、当時中国までの船旅は常に危険が隣合わせ。
(故に沖縄では人が亡くなることを唐へ旅つことになぞらえて「唐旅」と言ったりもします)

その進貢船が宝を積んで無事に琉球に帰ってきた、
その晴れやかさや喜びを唄ったのがこの「唐船どーい」です。

広い青空の下、透き通った海の上を堂々たる姿でゆっくりと那覇港に向かってくる進貢船と、
それをカチャーシーや指笛で喜んで迎える琉球の人々の姿が目に浮かぶようです。


進貢船の図

(歌詞)
唐船ドーイさんてーまん
いっさん走えーならんしや ユーイヤナ
若狭町村のサー瀬名波のタンメー
ハイヤセンスルユイヤナ

(意味)
唐からの船が来たぞーい!と騒いでも
一目散に走らない人は ユーイヤナ(囃子)
若狭町村の瀬名波のおじいさん
ハイヤセンスルユイヤナ(囃子)

(ウィキペディア参照)

歌詞は結構それぞれでアレンジされて
自由に唄われることが多いようですが、

この曲を聴いたら沖縄人は問答無用でちむどんどんしてくるのです
(ワタシはよなは徹さんの「三味連りてぃ」収録の唐船どーいが1番好きエレキアレンジがかっこいい


進貢船、冊封については過去記事こちらなどをどうぞ
      

運動会シーズンの今日この頃。
演目のトリはたいてい最上級生が担当するエイサーですが、
「唐船どーい」は退場の曲の定番でもありますね★

今は本土の学校でもエイサーやってるとこ多いらしいので、
皆さんの地元の小中学校でも耳にすることもあるかも…!?

 

(つづく)

 

*おまけ*
(よなは徹さんの唐船どーい探してたら見つけた動画。かっこいいので貼っておきます★)

 

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コメント (3)
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