淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「GANTZ」の奥浩哉による漫画「いぬやしき」第4巻。この高揚感、カタルシスって貴重だと思うけどなあ。

2015年08月19日 | Weblog
 漫画「いぬやしき」。

 漫画の主人公は、58歳になる冴えないサラリーマン。
 犬屋敷壱郎という。
 彼は2児の父親なのだが、妻には疎まれ、子どもたちにも敬遠され、家に帰っても居場所はない。

 ところがある日、突然、夜空からUFOが出現して、彼を超人(というか凄まじい精密機械で造られたサイボーグ?)に変えてしまう。
 生まれ変わった犬屋敷、いぬやしきは、新しく生き直すことを誓い、備わったその治癒能力を駆使して、一人でも多くの弱者救済を決意する。

 その一方で、同じUFO遭遇に出くわした若者がいた。
 名を獅子神皓という。
 ところが彼は、その若さゆえか、備わった超人としてのパワーを人を殺すことに使い、そこからのみ生きているという確かな実感を得ようとする。

 この相反する二つの存在が物語を重層化させてゆく。
 果たして二つの人を超えた存在は、この世界をどう変えていこうとするのか?

 漫画「いぬやしき」第4巻を読んだ。
 ここで、ついに獅子神自身に変化の兆しが見え始める。
 愛すべき母親のすい臓がん。そのことを知った獅子神に、心の変化が現れるのだ。

 ここからは個人的な予測なのだけれど、まったく異なった行動を取る2人、出来るならば団結して蔓延る悪を一掃して欲しい。切に願っている。

 こんなどうしようもない世の中である。世知辛い世の中である。
 漫画の世界くらいは、スカッとした大団円を望みたいものだ。

 たまには、スカッとするようなカタルシスを与えてくださいよ。
 たのんますよ、もう。













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