淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

ディオンヌ・ワーウィックORIGINAL ALBUM CLASSICS 5枚組、やはりビージーズとのコラボ「Heartbreaker」がベスト。

2020年06月30日 | Weblog
 今日の朝刊を読んでいたら、一面に大きく「世界の死者50万人 感染者1000万人」、「コロナ振興・途上国で猛威」の見出し。
 中国で感染者が報告されて半年足らずで1000万人である。なかでもアメリカは深刻で、約250万人の感染者、続いてブラジルが約130万人。この2か国で世界の4割を占めている。このどちらの国も、政治のトップが経済活動優先に舵を切っていて、そのコロナ禍への意識も薄いようだ。

 特に今日付け「東奥日報」国際面では「米フロリダ 進むコロナ震源地化」というルポが掲載されていて、南部のフロリダは無防備な生活を送る人たちで溢れ、ほとんどマスクを着用せず、若い感染者が急増しているのだとか。主要メディアもニューヨークの次はフロリダだと警告している。
 トランプ大統領の支持率もかなり下がっているようだ・・・。

 実は日本国内における各都道府県を跨る移動の解禁を受けて、7月中旬から東京に行こうと思っていたのだけれど、これはちょっとヤバいかもしれない。もう少し治まるのを待ったほうがいいかも。連日の都内50人超えはかなりキツい。学生たちにうつしちゃったら大変なことになってしまう。

 ということで、あまり密なる場所への移動は控え、家の中で音楽三昧と決め込む。
 ターン・テーブルに乗せたのは、ソウル界の歌姫(もう79歳になっちゃいましたが)ディオンヌ・ワーウィック「ORIGINAL ALBUM CLASSICS」 5枚組。
 インポートで2500円は買い得だ。なんせ、5枚のアルバムがまとまってパッケージされているのにだ。

 1979年リリースの「Dionne」、80年「No Night So Long」、82年「Friends in Love」、同年「Heartbreaker」、そして83年「How Many Times Can We Say Goodbye」という、主に80年代前半のアルバム5枚セットである。

 ちょうど世の中は、70年代ディスコ・ブームからAORやフュージョン・クロスオーバーが主流を占め、少し軽めだけれど洗練された都会的な音楽が流行っていた時代だった。
 当然にして音楽界のディーヴァ、ディオンヌ・ワーウィックもまた、そういうソフィスティケートされたサウンド志向に乗ってゆくことになる。

 なので、彼女のR&Bフレーヴァーを求め、深めのソウル音楽の神髄を求めてアルバムを聴くと、肩透かしをくうかもしれない。
 この5枚に流れているのは、彼女にとっての第2期ブームへと躍り出た、結構コマーシャルなディオンヌ・ワーウィックであるからだ。

 5枚とも中々の出来栄えだけれど、やはり「ビージーズ」と組んだ1982年リリースの大ヒット・アルバム「Heartbreaker」がイチオシだろう。
 「ビージーズ」のバリー・ギブがディオンヌ・ワーウィックのアルバムをプロデュースしたということは、当然にして「ビージーズ」の色彩が色濃く塗り込まれることになるのだけれど、そこはさすがに稀代のメロディ・メーカー、いい曲を書いている。

 アルバム「Heartbreaker」、聴いていると、熱いお風呂につかったあとのようなさっぱりした心地よさに襲われる。炎天下のドライブ時に聴くのもいいけれど、夜、ひとり部屋で美味しい赤ワインなんかを飲みながら、BGMで流したなら、素敵な夜の雰囲気に浸れること請け合いです。

 歌姫ディオンヌ・ワーウィックは、2012年に惜しくも他界してしまったホイットニー・ヒューストンの従姉妹でもある。この時代にリリースされた彼女のアルバムを聴いていると、確かに2人に流れる音楽的な共通点を見いだすことができないでもない。

 ディオンヌ・ワーウィックのORIGINAL ALBUM CLASSICS 5枚組、かなりのお得盤です。







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藤原竜也×竹内涼真「連続ドラマW 太陽は動かない ―THE ECLIPSE―」全6話を観る。うーむ・・・21年公開劇場版に期待だな。

2020年06月29日 | Weblog
 新型コロナウイルスの影響で、今年春から夏にかけて公開される予定だった映画が軒並み延期を強いられている。
 すんごく期待して楽しみにしていた「るろうに剣心 最終章」The Final/The Beginningの2部作連続上映も一年先送りとなって来年のゴールデンウイーク公開となってしまったし、これまた観たかった「007」シリーズ最新作「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」もまた、今年の秋11月20日まで延期されてしまった。

 すでに市内の映画館は上映再開されたようだけれど、新作は数えるほどにとどまり、そのほとんどは旧作の映画を上映してなんとか凌いでいるという状況だ。
 となると、頼りは「ネットフリックス」や「アマゾンプライム」、それから「WOWOW」ということになってしまう。
 それにしてもいったい何本の映画やドラマを観ただろう? コロナ禍で引き籠り期間中。かなりの映画や連続ドラマを片っ端から観続けていったので、その辺りよく覚えてない。

 そんななかでの一作が、藤原竜也と竹内涼真が共演した、「WOWOW」の「連続ドラマW 太陽は動かない ―THE ECLIPSE―」だ。
 全6話の放送で、昨日(6月29日日曜日)が最終回だった。ただ、この企画はドラマと映画のコラボで、本来であれば「WOWOW」のドラマ放映と連動するかたちで、同時に劇場版「太陽は動かない ―THE ECLIPSE―」が全国公開されるはずだった。
 それが前段でも触れたように、コロナ禍の影響で延期となってしまったのだ。新たな映画公開日は2021年春だという。つまり一年余り、映画だけが置いてきぼりをくったことになる。

 そういうわけで、まずは全6話の「WOWOW」版「連続ドラマW 太陽は動かない ―THE ECLIPSE―」を観た感想です・・・。

 実はこのドラマ、かなりの期待を持って観ていた。
 藤原竜也×竹内涼真のバディも面白そうだったし、原作が「怒り」や「悪人」を書いた(それぞれ映画化された作品も素晴らしかった)吉田修一だということも大きかった。吉田修一がこういうジャンルのスパイアクション小説を発表するという部分にも少し惹かれていた。

 謎の秘密組織AN通信に属するエージェントたちはみな、両親を幼い頃に亡くしている孤児たちで、徹底した戦闘能力を植え付けられ、全員が心臓に爆弾を埋め込まれていることから、24時間ごとに死の危険が迫まるという緊張感のもとでの過酷なミッションを強いられていた。
 今回のドラマ編は、国際都市博覧会開催予定地となる湾岸地区で起こった謎の爆破事故を発端に巻き起こる、国家間を跨ぐ陰謀を阻止すべく活躍する藤原竜也と竹内涼真2人の活躍が描かれる。

 2人の上司が佐藤浩市、同僚エージェントに市原隼人、それから多部未華子、安藤政信。監督が「海猿」や「MOZU」を撮った羽住英一郎。
 エンドロールに流れる「King Gnu」の新曲「泡」がまた素晴らしい。

 でもなあ。
 もう一歩の突き抜けが弱い。素材はいいのに、盛り上がりに欠ける。ラストの高層ビル内での死闘はまあまあだったけど・・・全体的になんかイマイチ物足りない。

 全6話が終了して、そのあとすぐに映画版の予告編が映された。
 いやあ、これは確かに凄そうだ。アクションシーンも半端ない迫力だった。もちろん、それだって実際に映画を観ないとなんとも言えませんが。

 うーむ。やはり期待外れだったなあ、「WOWOW」の「連続ドラマW 太陽は動かない ―THE ECLIPSE―」は。
 21年に公開予定の劇場版に期待しよう。






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新作小説「一人称単数」がもうじき出る村上春樹の最新エッセイ「村上T 僕の愛したTシャツたち」を読む。

2020年06月28日 | Weblog
 いま必死で書いてる「キース・リチャーズになりたいっ!」【外国映画・海外テレビドラマ編】に取り上げたい映画の一本に、村上春樹の初期の短編「納屋を焼く」を原作とした、イ・チャンドン監督「バーニング」があって、「納屋を焼く」が収められた、何年も読んでなかった「村上春樹全作品1979-1989」の「短編集3」を倉庫の奥から引っ張り出し、改めて読み直している。
 最初は「納屋を焼く」だけ読み直そうとしたのだけれど、止まらなくなって別の短編まで読み始めてしまった。

 7月には彼の新しい短編集「一人称単数」も出版されるらしく、最近またまたハルキ関連の本が次々と書店に並んでいる。
 そんななか、雑誌「ポパイ」で連載されていたエッセイが今回一冊の本になって「マガジンハウス」が出版された。
 村上春樹が普段着として愛用している(らしい)膨大なTシャツ・コレクションから、Tシャツをめぐる18篇の軽めなエピソード・エッセイと、108枚にも及ぶTシャツの写真がこの本の中に収められている。

 別に、村上春樹がどんなTシャツを着ているのかなんてまったく興味はないけれど、この人の書いているエッセイはそのどれもハズレというものがなく、本当に面白い。誤解を恐れずに言っちゃえば、彼の書く小説や翻訳ものよりも、エッセイのほうが好きかもしれない。

 「村上T 僕の愛したTシャツたち」の「まえがき」で、【僕が人生においておこなったあらゆる投資の中で、それは間違いなく最良のものだったと言えるだろう】と述べているように、買い漁った段ボール一杯分のTシャツTを、ロック系、レコード系、マラソン大会系、企業系、ノヴェルティ系それぞれ分け、それらにまつわる色んなエピソードを綴っていて、一気に読み終えることができる。

 僕がこの本を読んでいて、いいなあと思ったTシャツは、「ノルウェイの森」出版時にイギリスで作られたという赤と緑の2種類のT シャツと、「ダンス・ダンス・ダンス」の表紙をプリントしたアメリカ産の黒のTシャツだ。「ニューヨーク・シティ・マラソン」時に配られた白のTシャツもなかなかいい。

 僕ももちろん、色んなTシャツを持ってはいるけど、最近は寝るときのパジャマ替わりか「スポーツジム」での着用がほとんどで、普段はほとんど着ることがない。
 その中で特に気に入っているのは「ローリング・ストーンズ」のあの「ベロ」を大きくプリントしたTシャツで、ストーンズのボックスを買ったとき一緒に同封されていたレアなものだ。

 同じデザインで色違いが何枚かあるのだけれど、白地に大きく真っ赤なベロ出しされたストーンズのTシャツが一番のお気に入りで、外をランニングする際にそれを着て走ることが多い。

 「村上T 僕の愛したTシャツたち」、今回も楽しく読ませてもらったけれど、本の最後に掲載されているインタビューがまたすんごくいい。
 なかなか興味を惹く内容で、村上春樹がパンクの「ラモーンズ」のTシャツを持っていることや、土日、近所のバーへと午後の3時過ぎ繰り出すことがあるとか、「プロント」に行ってジムビームのハイボールをジョッキで飲んだりするということまで話している。
 「プロント」に行くんですか? 村上春樹が? ジョッキでハイボールを飲むんですねぇ?
 まあ、それほど驚くことでもないか・・・。

 とにかく、「村上T 僕の愛したTシャツたち」、爽やかな読後感で、またまたいい気分でした。
 そうかあ。押し入れの奥に仕舞ってあるたくさんのTシャツたち、ちょっと出してみようかな。

 夏だしね。
 







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韓国ドラマ「愛の不時着」。この話題沸騰のドラマ、メチャクチャ面白かった! 一気に全16話を観て完全なる「愛の不時着」ロスです!

2020年06月27日 | Weblog
 最初、「愛の不時着」というそのなんともダサいタイトルの韓国ドラマのことを知ったのは、確か今年の2月か3月初めぐらいのことだったと思う。
 「ネットフリックス」を観ていると、毎日発表されるアクセス・ランキングがあるのだけれど、そこで常に第一位を獲得していたのが「愛の不時着」という韓国ドラマだった。

 なんじゃ、こりゃ? それにしてもなんちゅうドラマタイトルなんじゃ? 「愛の不時着」って・・・。
 いつもの韓流ラブストーリーなんだろうな、このドラマ。確かに韓国のドラマは面白い内容のドラマがたくさんあるけど、今頃、韓流でもないしなあ・・・そんな程度の認識しかその頃は持っていなかった。つまり、まったく観る気が起らなかったのである。
 なんで、これがランキング一位なんだろ?

 ある日、「朝日新聞」を読んでたら、新聞のコラムの中で編集者が「愛の不時着」を大絶賛していた。とにかく面白いと。まずは観るべきだと。
 そしてその翌日の朝、出勤前の朝食を摂りながらTBSテレビの「あさチャン!」を観ていると、コメンテーターで出演していた元大阪市長の橋下徹氏が、「いやあ、コロナ禍で自宅に籠っているのでテレビを観るしかないんだけど、いま『愛の不時着』にハマっちゃっていて、昨日も徹夜状態だったんですよ」という趣旨のコメントを言っていて、それを受けた司会の夏目三久も、「わたしは昨日で全話観終えましたよ『愛の不時着』」と応じているではないか。
 そこまで面白いの? ドラマ「愛の不時着」って・・・。

 そのあたりからからだった、「愛の不時着」についての話題が連日マスコミで語られるようになったのは。
 いわく、「あまりにもハマっちゃってもう4回目だ」。いわく、「ほぼ徹夜状態ですべて観終え、主役のヒョンビンに激しい恋ごころさえ抱いてしまった」。いわく、「こんな面白いドラマを観たのは久しぶり」・・・とにかく、「冬ソナ」以来の大ブレイクなのである。

 こうなると、観るしかない。
 で、観ましたよ、「ネットフリックス」で「愛の不時着」シーズン1全16話を。

 韓国の美人財閥令嬢でやり手の独身実業家ユン・セリ(ソン・イェジン)は、プライドが高く部下たちに対しても厳しく接し、母親との確執や2人の兄たちと企業相続をめぐって骨肉の争いを繰り広げていた。
 ある日彼女は、パラグライダーの試乗中に突然の強風に襲われ、なんと敵対している北朝鮮の軍事基地内に不時着してしまう。そこに偶然現れ、彼女を救助したのが北朝鮮軍人リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)だった。
 ところがこのリ・ジョンヒョク、北朝鮮最高幹部の息子で、敵国である韓国人女性を一時でもかくまったことが仮に当局に知られてしまったなら、一族郎党を含め極刑は免れないという絶体絶命の窮地に陥ってしまう・・・。

 ドラマが始まっていきなりユン・セリ(ソン・イェジン)が北朝鮮内に不時着してリ・ジョンヒョク(ヒョンビン)と出逢う場面が用意され、そこからはもう、怒涛の展開が待っている。
 一話の平均時間が1時間20数分もあってかなり長めなのだけれど、よくもまあここまで考えたなと思わせるほど練りに練り込んだプロットと会話の妙で、飽きるということがまったくない。

 主役のヒョンビンとソン・イェジンが美男美女で演技が巧く、北朝鮮軍リ・ジョンヒョクの部下たち4人組がまたいい味を出しているのだ。
 北朝鮮国内の悲惨な暮らしぶりやエリート階層の欺瞞と権力闘争もそれなりに描かれていて(もちろん、実際の北朝鮮市民生活はもっともっと悲惨で凄まじいはずだ)、基本はコメディタッチの純愛ラブ・ロマンスに仕上がって入るのだが、泣けるシーンや胸キュンのシーンが毎回用意され、次はいったいどうなるんだろうと次の回まで待っていられず、ついつい続けて観てしまうことになる。
 連日連夜、徹夜状態が続くのは間違いない。

 あくまでもエンタテインメントな娯楽ドラマなので、「ちょっとそこは強引過ぎじゃない?」とか「うーん、少し安直だなあ」っていうシーンもないではないけれど、そこはまあ、目を瞑って、「細部は気にしない」でドラマを思い切り楽しむしかない。

 個人的には、ここ数年で観たテレビドラマのなかでは断トツナンバーワンの面白さだった。
 いやあ、韓国ドラマ(映画もですが)、侮れませんなぁ。

 マジで途中では絶対に止められません。
 「愛の不時着」、面白いっ!!








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