土曜日の日中は遠出、夜は仕事がらみの飲み会で中心市街地、そして日曜日は朝から用事があって市内を駆けずり回り、夜はソウルメイトの一人と郊外にあるショッピング・モールの珈琲ショップで待ち合わせ、2時間近く2人で話し込んだ。
本当に久しぶりに、スポーツジムで軽くランニングも行った。太ってたけど・・・。
某新聞における、某仕事関連の記事に大きなショックを受け、暫しの間、立ち直ることが出来なかった。
まあいいけどね・・・。
気持ちを切り替え、これからは鉄壁の守りを貫くぞと、心に深く誓う。
迎えた月曜日の朝。
温帯低気圧に変わったけれど、台風二号の影響で市内は雨を含んだ激しい風に見舞われている。
昨夜もまたほとんど眠れない夜を過ごした。
12時ごろ、不意に睡魔が襲って来たので、「おおっ、いい感じ、いい感じ」と思い、そのまま眠りにすーっと落ちたのだけれど、数時間後には目が覚めてしまい、そこからまた色んな事が浮かんでは消え、消えては浮かび、やがて白々とした朝を迎えた。
書き始めた小説も忙しさにかまけて止まったままだし、普段から早めに仕事を切り上げて、なるべく夜は家で書き物をしたり本を読んだりジョギングに勤(いそ)しみたい、出来るだけ自分の時間を持ちたいなんて宣言したのに、その誓いのほとんどは瓦解しているに等しい。
仕事に関する煩わしさは益々増えていて、ふとした瞬間、頭の中から湧き上がってくる。
でも唯一の救いは、若手の同僚の一人から「頑張って!」との熱くて長いメッセージを貰ったことと、上司から「めげずに頑張ろう」と励ましの言葉を頂いたことだろうか。
フルマラソンで、途中のエイドから美味しくて冷たい水を貰ったようなものだ。
こうしてまた曖昧模糊とした日常が続いてゆく。
何も変わらず、何も変えない。
ただ、漠然と時間だけが過ぎてゆく。
そして、そのあとに残るのは、してこなかったことへの耐え難き後悔だけだ。
今日も風と雨が吹き荒れる中、タクシーを飛ばして市内の何箇所かを往復した。
お昼は、オフィス近くの生協で熱々の「たこ焼き」と、パン屋さんで出来立てのパンを買い求め、部屋で淋しく頬張った。
1階の部屋の窓の外に伸びている痩せ細った樹木が、激しい風に揺れている。
あまりにも部屋の中が寒いので、少しの間、ストーブを点けて暖を取ってしまった。
それにしても寒い・・・。
ここまで袋小路に陥ってしまったら、起死回生の大逆転を狙うしか脱出の手立てがないのではないか。
劇的に今の生き方を思い切って変えないと、いずれ取り返しのつかない事態になってしまうようでとても怖い。
すべてを投げ出し、新たな再出発を図るべきか?
それとも、このままの態勢を維持しながら、自分のやりたいことをコツコツとやるべきなのか?
まだ迷ってる。凄く迷ってる。
いずれにしても時間がない。
このままでは自分自身の心が壊れてしまいそうになる・・・。
午後になっても風は収まらず、雨も止むことなく降り続いている。
タクシーを飛ばして某所で打ち合わせ。それが終わってまたオフィスまで引き返す。
仕事の合間にも色んな事をくよくよ考え、また無為な一日が終わってゆく・・・。
ああ、駄目だ、駄目だ。こんなんじゃ、駄目なんだってば!
こうやって日々を遣り繰りしている間に歳を取って、いずれこの世界からも見放される日が必ず訪れるんだ。
後悔だけはしたくない。
変えろ。変えろって。変えちゃえって。
何もかも、すべてガラガラポンして、初めから全部やり直せって!
そういえばもうすぐ、「アークティック・モンキーズ」の最新作「Suck It and See」がリリースされる。
変化球なしの、直球勝負のロックが聴きたいなあ。生きる力が欲しいなあ。
だってお前、ロックに生きるんだろ?
いつまでも、そのスピリットを忘れずに生きてくんだろ?
キース・リチャーズみたいに、自由奔放に、好きなことをやって生きたいんだろ?
だったら・・・。