淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「THE BLACKLIST/ブラックリスト」ファイナル・シーズン、これで11年間に及んだ犯罪サスペンスTVドラマシリーズが遂に終わる。109

2023年10月31日 | Weblog
 それにしてもである。それにしても、こう毎晩毎晩TVドラマをひたすら観続けることでその先に待っているものって一体なんなんだろ?
 まあ、何かの先を見通してドラマ(映画を観ることも含めてだけど)を観続けているわけじゃなくて、ただ単に好きだから、ただ単に面白いから観ているだけで、別にそこに理屈も何もないのだが・・・。
 まるでアルコール中毒者の如く、テレビの前に座らないと落ち着かない、あるいは新作の面白そうなドラマをひたすら探して回らないとと苛つくという行為、これに疲れないわけがない。一種の病気だろう。
 少し自粛しようか。そうじゃないと、本がまったく読めなくなってしまう・・・。
 そんなことを考えながらも、今日もまたTVを点けて面白そうなドラマを物色し、最後まで観続けるという行為自体が止まらない。



 そして、今夜も観てしまった。
 「THE BLACKLIST/ブラックリスト」である。
 この海外ドラマ、本国アメリカでは、2013年9月23日から2023年7月13日までNBCで放送された犯罪サスペンステレビドラマシリーズで、主役はジェームズ・スペイダー。
 ジェームズ・スベイダーなんて、最初にスクリーンで観たのは今でも覚えてる「青森ミラノ」(青森県庁の西側にあった映画館)で観た「セックスと嘘とビデオテープ」(この映画でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞した)だった。まだ若くてクールな佇まいがカッコよかったけど、この「THE BLACKLIST/ブラックリスト」ではすっかり禿げていて、当時の面影なんてほとんどない。



 よく続いたものだと思う、このドラマ。全10シーズン。っていうか、根気よく観続けて来たもんだと感心してしまう。
 アメリカ本国では既に「ファイナル・シーズン」が終了してしまったけれど、我が日本では、現在CS「スーパー・ドラマ・TV」でオンエアされていて、ドラマは佳境を迎えている。
 ジェームズ・スペイダー演じる国際的犯罪者のレイモンド・レディントン(通称レッド)が、ある日自らFBI本部に出頭し、自分の免責と引き換えに情報提供を申し出て、自らが知る凶悪犯罪者の「ブラックリスト」を提出したことで、FBIとタッグを組んで難事件解決をしていくというダークなストーリーなんだけど、いやいや、そこから込み入って複雑に物語が交錯し、観ている側もかなりこんがらかってしまうことに・・・。

 でも確かに10シーズン続くだけあって、面白いことは面白い。展開が早いのだ、とても。
 最後の最後は、とんでもないどんでん返しが待っているんじゃないだろうか? 
 そういう物語なんです、この「THE BLACKLIST/ブラックリスト」ってドラマは。
 ファースト・シーズンからどうぞ。相当長いとは思いますが。






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「今日もまた秋日和の爽やかな街。それでも不意に襲って来るこの漠然とした不安はいったいどこからやってくるんだろう?」108

2023年10月30日 | Weblog
 いい天気だ。
 気温もちょうどいいし、風もちょうどいい吹き具合だし、太陽もちょうどいい塩梅に輝いている。完璧な月曜日。完璧な十月の朝だ。



 朝9時から市内にある「ホテルA」で大きな行政会議があったので、早めに家から自転車を漕いで向かう。
 国道に出たら、出勤でそれぞれの事業所に向かう人たちの群れで賑わっていた。朝の太陽が道端を舞う落ち葉の群れを優しく照らしている。
 午前中、目いっぱい会議が組まれていて、午後からまた「某商工会議所」の130周年式典がこのホテルであるので、そのままこの場所に残っていようかとも考えたのだけれど、折角時間が空いたので、自転車に乗ってホテルから数百メートルほど離れた「青森港」へと行ってみた。



 何人かの釣り人が釣り糸を垂らしている以外、岸壁付近に人影はない。
 それでも太陽は明るい光を注いでいて、爽やかな海風が海の北側から吹いている。
 もしもこうして今、何の仕事をしていなかったとしたなら、こんな時間帯、すぐさまランニング・ウェアに着替え、家からこの付近までランニングでもしているんだろうか。それとも、窓辺に差し込む秋の陽光を浴びながら、好きな本でも読んで過ごしているんだろうか。



 人生なんて、ほんのちょっとしたことで、大きな方向転換を強いられたりする。サマセット・モームの小説「かみそりの刃」じゃないけれど、わたしたちの人生なんてもんは剃刀の刃の上を恐る恐る歩いているにすぎず、右に落っこちたとしても左に落っこちたしとても、そんな大して変わりはない。いずれ生は尽き果て、誰もが死んでゆく・・・。



 それにしても、この静かなる秋の海辺の風景は何といって例えたらいいんだろう?
 何の変哲もない北の海辺の午後の風景。ただ風があり、ただ海があり、ただ空がある。それだけだ。
 不意に、漠然とした不安が襲って来た。
 芥川龍之介がいうところの「ぼんやりとした不安」である。彼は自死を決めたその理由を「ぼんやりとした不安」からだといった。



 完璧なんて求めるな。
 希望を棄てよ。
 今ある自分でいいと満足せよ。
 考えるな。
 感じろ。






 






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手塚治虫の「鉄腕アトム」をリブートした浦沢直樹のマンガ「PLUTO」。それをアニメ化した作品が素晴らしい! 107

2023年10月29日 | Weblog
 手塚治虫全集を全巻持っている。
 買ったのはもう数十年前だ。今もしも古本屋に全巻揃えて売ったとしたら、かなりの高額で売れるんじゃないだろうか(売らないけど)。それほど自分にとって価値のある宝物で、まだ全巻全部を読んだわけじゃないけれど、ちゃんと大切に物置の本棚にしまってある。いつかゆっくり読もうと思ってる。



 そんな漫画家手塚治虫の傑作と言ったら、やっぱり「火の鳥」だろう。この漫画は名作だ。古典といってもいい。連載されていた漫画雑誌「COM」も毎月買っていた。
 そして手塚治虫にはこの「火の鳥」以外にも名作が幾つもあって、選ぶのに迷ってしまうのだけれど、「鉄腕アトム」もその中の一作に挙げられるだろう。
 今回、「ネットフリックス」で浦沢直樹のマンガ「PLUTO」がアニメ化された。
 浦沢直樹もまた個人的に大好きな漫画家で、彼の作品もほぼ読んできたし、どの作品も素晴らしいと心から思っていて、「ネットフリックス」の配信をずっと心待ちしていたのである。
 浦沢直樹の「PLUTO」は、「ビッグコミックオリジナル」で昔連載されていて、単行本になってから全巻買って読んでいた。これもまた名作だった。
 その「PLUTO」は、手塚治虫の「鉄腕アトム」の中の「地上最大のロボット」の回を原作にリブートした漫画で、こちらのオリジナル作品は「PLUTO」の単行本にも掲載され、もちろんこちらもそこで読んでいる。



 「ネットフリックス」でオリジナル・アニメ作品として今回新たに配信された「PLUTO」、いやあ、マジで面白かった。傑作だ。
 世界最強といわれるロボットたちが次々と破壊されるという謎の事件が頻発する。犯人を突き止めるべく 刑事ロボットのゲジヒトが捜査にあたり、謎の犯人の目的が、大量破壊兵器にも成り得る世界最強7対のロボットを葬り去ることだと突き止め、彼はアトムと一緒に事件の謎を追ってゆく・・・。



 手塚治虫の原作はかなり短い物語で、すぐに読み切ってしまえるのだが、浦沢直樹はそれを思い切り大胆に膨らませ、オリジナルとはある意味別な新しい作品として蘇らせた。
 それをまた原作としているアニメ作品が面白くないわけがない。
 「ネットフリックス」の「PLUTO」、アニメファンには必見です!






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「Autumn ends and winter begins」106

2023年10月28日 | Weblog
 10月27日金曜日は旧暦の9月13日。この日の月は「十三夜」だ。
 夜、飲み会があったのでそれに出席して、みんなは2次会に行くということだったけれど、丁寧にお断りして夜道をほろ酔い気分で歩いて帰る。
 風もない気持ちのいい夜で、空を見上げたら雲一つない夜空にぽっかりと明るいお月様が輝いていた。
 あまりに綺麗だったので、そのまま歩道に独り立ち尽くす。
 なんて気持ちのいい夜なんだろう。



 家に帰ってすぐさま蒲団に潜ってテレビを眺めていたら突然睡魔が襲って来て、そのまま寝てしまった。
 そしてまた奇妙な夢を見る。
 小学校の教室らしい場所に入り切れないほどの人で埋まっていて、なぜか着席しているこの俺に向かって先生が突然、「モロッコはどうだったのか、今からみんなの前でその様子を話しなさい」というのである。「モロッコ?」行ったことないし、全然知らない国だぞと思いながらも答えなきゃと思い、ドキドキしながら必死になって適当に嘘を並べていたら、嘘を付き通している自分自身が苦しくなって胸を爪で搔きながらもだえ苦しんでいる・・・そんな夢だった。
 とにかくもだえ苦しんでいる時間が長くて(夢の中で)、辛くて辛くて仕方ない。なんなんだ、これは? 第一、モロッコってなに?
 ああ・・・疲れる。
 案の定、真夜中、悪夢から覚めて目を開けた。真っ暗な闇が覆っている。
 そのうちまたウトウトし出したけれど、結局、熟睡したという感覚がない。



 10月28日土曜日になった。
 いつものように起き出したけれど、すっきりとした目覚めとはならず、パンを一枚焼き、珈琲を飲み、バナナを一本とヨーグルトを食べた。
 午前中、空は晴れている。秋の爽やかな風が吹いている。
 でも午後になると、雲行きが怪しくなってきて、夕方から冷たい雨が降り出した。それもかなり冷たい雨が・・・。



 青森県庁の向かい側、青森消防署裏の一方通行沿いに新しくオープンした「ラーメン屋」さんが凄い人気でいつも行列が出来ている。夜もやっているということなので、5時半の開店時を目指して雨降る中、歩いて向かった。
 透き通ったしょうゆ味のスープと細麺が見事なコントラスト。完璧。
 美味いっ!
 食べ終えて外に出たら、すでに雨は上がっていた。
 それでも夜気は初冬の匂いがする。
 秋が終わる。冬がやって来る。











 

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「セクシー田中さん」と「ゆりあ先生の赤い糸」105

2023年10月27日 | Weblog
 もう金曜日。
 速い。とにかく速い。瞬く間に時間が流れてゆく。今週も色々忙しかったけど、終わってしまえばただそれだけのこと・・・次の案件がすぐにやって来てまたその処理に追われてゆく。今週もあっという間の1週間だった。
 そしてそんなことをつらつら考えているうちに、11月が目の前に迫っていて、街に雪が降る季節になる。今年もあと2か月で終わるのだ。

 そんな慌ただしかった1週間、家に帰ってたくさんのテレビドラマを観て過ごした。
 でも、こうして毎晩毎晩TVドラマに浸っていていいんだろうか? もう少しやることがあるのになあ・・・なんて、ちょっと不安に襲われる。
 とにかく帰宅して夕食を食べ終わるとお風呂に入る以外は「報道ステーション」を観るか、あとの時間は全部日本のTVドラマか映画か韓国ドラマに費やしているからだ。
 うーむ・・・。

 そんななか、フジテレビ月9ドラマ、二宮和也と大沢たかおと中谷美紀がトリプル主演している「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」の第3話もまた結構辛かった。この月9、最後まで見届けようとは思っているけど、あまりにもチグハグなドラマ構成で思わずチャンネルを変えたくなってしまう。軌道修正できないものか?
 それと比較して、昨夜観た同じフジ系木曜劇場「いちばんすきな花」の第3話は、松下洸平の子ども時代のエピソードから始まって、突然結婚解消を告げた彼女との最後の別れのシーンが丁寧に描かれていた。その際立つセリフの素晴らしい遣り取りに、観ていて思わず唸ってしまった。
 やはり、出演者もさることながら、脚本と演出のちからによってドラマの良し悪しは決まってしまう。
 2本を観ていて、その典型を見た気がする。



 ということで、「セクシー田中さん」と「ゆりあ先生の赤い糸」である。
 まずは日曜日の夜が初回だった、木南晴夏が主演している日本テレビ系連続ドラマ「セクシー田中さん」。原作が芦原妃名子という人の漫画らしいけど、読んではいない。
 クールで無口、仕事は完璧にこなすけれど地味で友達も恋人もいない経理部アラフォーOL(木南晴夏)は、超セクシーなベリーダンサーという裏の顔を持っていて、ある日偶然、同僚OLにその艶めかしく踊る姿を見られてしまうことから始まるドタバタ・コメディだ。
 初回は可もなく不可もなく、それなりに最後まで観てはいられる。今後どう盛り上げるのか、次回以降を見守るしかない。



 そして、木曜午後9時から始まる、菅野美穂主演テレビ朝日系ドラマ「ゆりあ先生の赤い糸」、その第2話を26日の夜に観た。
 このドラマもまた漫画が原作で、今年の手塚治虫文化賞で大賞を受賞した作品らしい。
 物語は、突然倒れて昏睡状態に陥ってしまった夫(田中哲司)には幾つもの秘密があって、夫の彼氏(鈴鹿央士)は現れるわ、隠し子らしき子どもが名乗りを上げるわと、大騒動に発展するさまを描いている。主人公は倒れた夫の介護をする妻で、それを菅野美穂が演じている。



 このドラマ、シリアスに家族の修羅場を描いているわけじゃなく、どちらかというとド根性お母さん物語という感じで、明るくカラっとしたトーンに終始しているので、それほど深刻な重いドラマの作りにはなっていない。そこがこのドラマの救いだろう。
 原作もまったく読んではいないので、この先の展開が楽しみではあるけれど、現時点でいうと、「セクシー田中さん」同様、可もなく不可もなく進んでいる(今のところは)といっていいかもしれない。












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最近の雑誌、というより最近の文芸誌の中で一番好きなのが「MONKEY 」。最新号「vol. 31 特集:読書(表紙絵:カワイハルナ)」もいい。104

2023年10月26日 | Weblog
 昔から雑誌の創刊号を集めるのが好きで、今となっては希少価値のある雑誌の創刊号をたくさん持っている。
 正しく言うと、創刊号を集めるのが好きというより、新しく新刊された雑誌を手に取って読んでみるのが楽しくて、買い求めているうちに創刊号が溜まっていったというほうが正解だろう。
 もちろん、色んなジャンルの雑誌が存在していて、次々に創刊されては消えているわけだけれど、ジャンルは問わないわけじゃなくて(あたりまえですが)、好きなジャンルの「音楽」とか「映画」とか「カルチャー全般」とか興味のある雑誌に限って集めている。



 既に廃刊となった「月刊PLAYBOY」や「Popeye」、「ホットドック・プレス」などの貴重な創刊号、それから写真週刊誌の草分けとなった「FOCUS」とか「FRYDAY」などの創刊号、若者の先駆的なカルチャー誌でもある「宝島」やその前身の「ワンダーランド」なんていう、70年代・80年代雑誌の創刊号も大事に取ってある。



 最近ではあまりそういう新刊雑誌は買わなくなったし、読んでもいないけど、これはお気に入りだと思っているのが、文芸誌の「MONKEY」だ。
 文芸誌「MONKEY」は、翻訳家である柴田元幸が編集を担っていて、ほぼすべてを海外の翻訳小説やエッセイで埋まっている。
 とにかく、その取り上げる小説やエッセイそのものの良さもあるけれど、レイアウトが素晴らしく、手に取って眺めるだけで気分が上がってしまうほどだ。表層的な言い方になってしまうのだが、とてもセンスが良くてお洒落な構成で、読み手をまったく飽きさせない。



 この文芸誌「MONKEY」もまた創刊号からすべて揃えていて、時々本棚から引っ張って来ては、好きなページから読んでいる。
 最新号の「vol. 31 特集:読書(表紙絵:カワイハルナ)」も中々よかった。
 巻頭の柴田元幸本人による「猿のあいさつ」に始まって、ポール・オースターの「本に人生『ニューヨークタイムズ・ブックレビュー』との一問一答」(訳が柴田元幸)や、村上春樹が新たに翻訳したトルーマン・カポーティの「ミリアム」が今回は掲載されていた。

 こういう素敵な文芸誌がちゃんと日本国内で流通され、それなりに読まれているというその現実が嬉しい。
 ほんと、読んでいることで少し幸せな気分になってくる文芸誌というのも珍しい。






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「頂き女子りりちゃん」と「億超え新宿歌舞伎町ホスト」103

2023年10月25日 | Weblog
 イスラエルとハマスとの間での悲惨な殺戮が繰り返される中にあって、電力供給が遮断されているパレスチナ自治区ガザ地区で、電力・燃料不足によって病院の保育器に入っている未熟児130人が命の危険にさらされているという。 
 その目を覆いたくなるニュースが流れた直後、突然テレビ画面に、「頂き女子」と称して男性から巨額の現金をだまし取り、マニュアルまで販売していた疑いで女性が逮捕された事件の続報が映し出された。
 逮捕された「頂き女子」は、新宿歌舞伎町のホストクラブの男性に入れ込んでいて、詐取金と知りながら女性から約4000万円を受け取ったとして、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)の容疑で、貢がせていたホストクラブ店員田中裕志容疑者ら2人も逮捕されたとアナウンサーが告げていた。



 テレビ画面に、 ホストの田中裕志容疑者がSNSで発信していた当時の動画が流れ出した。
 黒のタンクトップを着込み、金のネックレスを付けた20代の田中容疑者が、一億円ほどの札束を目の前に重ね上げ、その束を捲りながら、気怠そうな表情を浮かべ、「こんなの、何の意味もない紙っ切れだぜ」というような趣旨の言葉を呟いていた。
 「頂き女子りりちゃん」と名乗っていた20代女性は、田中容疑者をホストのトップに押し上げてあげたいと、一晩で数百万円もの金を使い、騙した額は数億円にのぼるという。
 普通のサラリーマンが一生掛けて稼ぐ額は総計で約1億~2億円。そんな死ぬまでに一生懸命働いて得る額を、ほんの数年間で散在するのだ、唖然として言葉を失ってしまう。
 私たちが頑張って生きている証しって、何なんだろう?



 富裕層のなかでも「超富裕層」という階層が存在する。
 日本では純金融資産が5億円以上の世帯を指す。つまり、冨裕層とは純金融資産が1億円~5億円の層で、超富裕層が純金融資産5億円以上の層のことなのだ。
 統計上、日本に暮らす超富裕層は14,940人。日本の人口は1億2,434万人(2023年10月現在)なので、約0.012%の人が超富裕層に該当する。そしてそのうちの約25%の3,710人が東京で暮らしている。
 凄まじいまでの格差がこの国をも覆っている。



 人生とは過酷だ。
 幸せな人間と不幸な人間がこの世界には確実に存在する。
 誰も自ら進んでまで助けてはくれない。乾いた砂漠で見つけた水を飲むのはまず自分自身であって他者ではない。他人の不幸は自分の幸せで、誰もが他人より上に立ちたいと心の底から願っている。
 世界は今日も冷たく、過酷で、徹底して理不尽だ。
 






 

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土曜日の夜23時から連続して始まるテレ朝ドラマ「単身花日」と「泥濘の食卓」の2本が濃い!あまりにも濃過ぎる! 102

2023年10月24日 | Weblog
 人様の前で胸を張って誇れるような、そんな素晴らしい恋愛をこれまで送ってきたわけじゃない人間がいうのも少しおこがましいけど、この立て続けにオンエアされているテレ朝ドラマ2本、かなりの濃さで観る側に迫って来てゲンナリ感満載だ。
 それも土曜日の夜23時から24時までの1時間、観るのをやめようとは思うのだけれど、ついつい怖いもの見たさで観てしまうから困ったものだ。
 23時からの30分間が「単身花日(たんしんはなび)」というドラマ(初回だけ1時間だった)で、23時30分から30分間が「泥濘の食卓」というドラマである。
 どちらも漫画が原作らしいのだが、まったく知らなかった。



 まずは「単身花日」。
 先日が第2話だった。
 主役が重岡大毅、共演が新木優子と田中樹と高梨臨。
 重岡大毅が単身赴任した先は中学時代を過ごした思い出の地の鹿児島。彼は赴任した早々、初恋の新木優子と再会するのだが、謎を秘めた新木優子に誘惑され、愛する妻である高梨臨をも巻き込んで凄まじい修羅場へと突き進んでゆくというストーリーで、第1話から怒涛の展開をみせてゆく・・・。
 とにかくハラハラドキドキの連続で、なんでハラハラドキドキしちゃうのかと言ったら、当然にして主人公の重岡大毅に感情移入しているからに相違なく、別にそれほど傑作ドラマという訳でもなくそれなりのTVドラマでしかなんだけど、なぜか途中で止められないのだ。



 そして、それに続くのが、23時30分から始まる、「日向坂46」齊藤京子が主演を務める土曜ナイトドラマ「泥濘(ぬかるみ)の食卓」だ。
 これまた濃厚。苦い珈琲を一気飲みしている感じがして、チャンネルを変えたらそれで済むものを、これまた怖いもの見たさで観てしまうのだ。困ったもんだ。
 先週の21日が第1話の放送だった。
 主人公である(齊藤京子)が、同じスーパーで働く店長(吉沢悠)に激しい恋愛感情を抱き不倫の道へと突き進むのだが、妻子のある彼が、彼女の愛が重すぎることから別れを切り出したことで、不倫相手だけに止まらずその息子や妻にまで近づくという怖い物語らしい(初回ではもちろんそこまでは描かれない)。
 初回、仕事後にラブホテルでプレゼントとしてピアスを貰った彼女が、あまりの嬉しさから、家に帰って、独り部屋の中で安全ピンを刺してピアスを開ける場面には、思わずゾクッとしてしまった。



 そんなに観たくないのなら観なけりゃいいじゃんと怒られそうだけれど、怖くてもどうしても観てしまうのだ、悲しいことに・・・。
 別にこの2本、どうしても観なければならない素晴らしいドラマだというわけじゃないんですが・・・。








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TBS日曜劇場ドラマ「下克上球児」、これがまた面白い。今秋の新ドラマは、これと「いちばんすきな花」(フジテレビ系)の2本で決まりかもしれない。101

2023年10月23日 | Weblog
 昨日は激しい雨が降った。
 夜、カレーが食べたくなって雨降る中、車を出して「ココ壱番屋」に行き、カツカレーにちょい足しで野菜を加え、美味しく食べた。でも少し駐車場から歩いただけでびっしょり濡れるほどの激しい雨だった。
 家に帰って暖房を点け、珈琲を飲んでテレビの前に座った。夜の9時から始まるTBS日曜劇場「下克上球児」、その第2話を観るためだ。



 鈴木亮平が主演して黒木華が共演する日曜劇場「下剋上球児」、その初回がかなり面白かったからだ。
 下克上とドラマのタイトルにあるように、このスポコン・ドラマ、地方高校の弱小野球部が「甲子園」出場を目指して這い上がってゆくというストーリーで、これまたこれまで数多作られてきた同類ジャンルの「マンガ」や「映画」や「小説」や「TVドラマ」の範疇を大きく超えたものにはなってはいない。
 なってはいないけれど、これまた観る側を熱くするスポーツ・ドラマの典型的な「いいとこ取り」をたくさん取り入れていて、物語の大まかな流れを重々知ってはいても、ついつい引き込まれてしまう。つまり、スポーツという燃え滾る題材を扱っただけで、即「10点増し」の評価になってしまう。



 ビックリしたのは、初回から野球の試合シーンが組まれていることだろうか。普通なら最初の数回分は、主人公とそこに関わる野球部メンバーたちの周辺を丁寧に描いてゆくのが常とうなのだろうが、脚本と演出の上手さからか、それらを同時並列的に素早く語ってゆくので、スピーディーな展開にちょっと驚いてしまう。
 ネットで調べてみたら、ドラマ「アンナチュラル」(このドラマ、面白かった)を手掛けた女性プロデューサーと、塚原あゆ子という女性監督、それから脚本も奥寺佐渡子という脚本家による布陣で、3人とも女性なのだという。
 実は第2話で、弱小野球部と試合を行う相手側最強チームが現れたとき、「ああ、これって、スポーツもののいつものパターンである、権勢を傘に威張り腐る厭な敵として描かれるんだろうなあ」と思って観ていたら全然違っていて、好感の持てるいい敵キャラとして描かれているではないか。
 いい意味で裏切られてしまった。



 たくさん観てきた今秋の新ドラマ、まだ前半戦だけど、TBS日曜劇場ドラマ「下克上球児」と「いちばんすきな花」(フジテレビ系)、この2本で決まりかもしれない。







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「うだうだはなし。うだうだしていると切りがない」と村上春樹は言った。規則正しい生活を送ること、そこからしか突破口はない。100

2023年10月22日 | Weblog
 「午前9時から10時くらいに仕事を終えて、日によってはそこから走る。冬は朝早く走ると寒いから、午後とか夕方に走るときもあるし、夏は昼間走ると暑いから、朝の涼しいうちに走って、また仕事をする。それは季節によるんですよね。でも一日のうちだいたい1時間ぐらい走る。あるいは1時間ぐらい泳ぐというのは、もう日々のスケジュールの中に組み込まれています。だから僕は1日は23時間しかないんだと決めて生きています。1時間は運動にあてる」
 「だいたい朝の4時ごろ起きるんだけど、3時に起きたり2時半におきたりしても、そのまま仕事をしてしまう。目覚まし時計なんて使ったことはありません。目が覚めるとその時点で全開状態になっているから、すぐに仕事にとりかかる」
 「コーヒーを温めて、何か小さいもの、スコーンを半分とか、クロワッサンとか、そういうものを食べて、コンピュータの前に座って、即仕事に入る。うだうだはなし。うだうだしていると切りがないから、即入っちゃう」



 そう言っているのは作家の村上春樹である。彼のエッセイ集からの抜粋だ。もうこのフレーズ、たくさんの人たちに引用され尽くしていて、何度か目にした人も多いと思う。
 この一節を読んで、何度試みただろう?
 早起きしよう、そして早朝ランニングをして、朝刊を読みながら朝の美味しい珈琲を飲み、余裕をもって仕事に出掛ける。定時に仕事を終えたらすぐに家に帰り、音楽を聴いたり本を読んだり小説を書いたりして、早めに眠る。飲み会にはなるべく参加しない。参加しても一次会で早めに切り上げる。土日は、ジムに行ったり映画館で映画を観たり溜まった本を読んだりランニングしたりして過ごす。どこまでも自分のマイペースを守り、妥協せず、出世とか名誉とか肩書のために生きることをやめようと・・・。
 本当に毎日毎日、そういうふうにライフスタイルを180度変えて静かで穏やかで本当にしたいことだけをして生きていきたい、そう考えていた。



 でも、世俗の波に流され、習慣化出来ないでもがいている自分がいる(少しはちゃんと実行しているものだって確かにあるけれど・・・)。
 規則正しい生活を送ること、今生きているこの瞬間をきちんと丁寧に生きること、目標としていることに向かって着実に歩を進めること、身体を鍛え健康に気を使い病気にならないこと、嘘をつかず他人を裏切らず争いごとを出来る限り回避すること・・・いつもいつもそういう人間になりたいと思って生きて来た。
 ただ、考えるのは簡単でも実行するのは難しい。なかなか理想には近づけない。



 それでも時間は瞬く間に過ぎてゆく。うかうかしてたら死んじまう。
 その点、村上春樹ってやっぱり凄い。
 「うだうだはなし。うだうだしていると切りがない」
 その通りだ。
 うだうだはなし。うだうだしていると切りがない。少しでもそこに近づこう。規則正しい生活を送ること。
 そこからしか突破口はない。








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遂に降臨! 「ローリング・ストーンズ」18年ぶりの新作オリジナル・アルバム「ハックニー・ダイヤモンズ」を聴いた! 99

2023年10月21日 | Weblog
 遂に発売された「ローリング・ストーンズ」18年ぶりの新作オリジナル・アルバム「ハックニー・ダイヤモンズ」。
 冷たい雨が降る土曜日の朝、家のチャイムが鳴って出たら、宅配便の人がAmazonから荷物が届いたと玄関に細長い段ボールを置いて行った。
 CDだったら小さなパッケージで送られてくるのに、なんなんだこの細長い筒のような段ボールは? 急いで開けると、丸めたポスターがCDと一緒に入っていた。そういうことね。ここまで丁寧に梱包しなくてもいいのに・・・。
 もちろんCDは「ローリング・ストーンズ」の新作オリジナル・アルバム「ハックニー・ダイヤモンズ」だった。
 シングルカットされたアルバム1曲目の「アングリー」は「YouTube」で何度もそのMVを観ていたけれど、その他の曲は今日初めて聴く曲ばかりということになる(「リヴィング・イン・ア・ゴースト・タウン」だけは別)。



 早速、アルバムの1曲目から聴いてゆく。
 「アングリー」はちょっと「スタートミーアップ」に似てなくもない。オープニングに相応しいストーンズらしいアップテンポのロック・チューンに仕上がっている。最初聴いたとき、アングリーというタイトルなので「さすがストーンズ、老齢になってもなお怒りの感情を忘れずに世間に向かって吠え続けててるんだ」と思って大いに感服していたのだが、この曲、歌詞を読んでゆくと「俺に腹を立てるなよ」と、真逆の展開のラブソングに仕上がっている。



 アルバムは国内盤CDのみ、2020年のコロナ禍に急遽リリースされた、「リヴィング・イン・ア・ゴースト・タウン」がボーナストラックとして追加されていて全13曲。
 「アングリー」に続く「ゲット・クロース」も「ディペンディング・オン・ユー」もいいし、4曲目の「バイト・マイ・ヘッド・オフ」は疾走感溢れる「これこそストーンズ!」というロック・ナンバーだ。7曲目の「メス・イット・アップ」も同様にグルーヴ感満載のハイテンション・ロックに仕上がっている。
 そして第2弾シングルとなる11曲目の「スウィート・サウンズ・オブ・ヘヴン」は7分以上のスローなゴスペルナンバーで、ヴォーカルでレディー・ガガ、ピアノでスティーヴィー・ワンダーが参加している。
 全体を聴いてみて(まだまだ聴き込むつもりだけれど)、確かにカントリーっぽい曲やブルース(「ローリング・ストーン・ブルース」はマディ・ウォーターズのカヴァー)もフューチャーされてはいるものの、アルバムを通して流れているのはストーンズしか表現できないあの独特のグルーヴと高揚感だ。
 キースも「テル・ミー・ストレート」で渋いヴォーカルを披露してるしね。
 次のアルバムも、もしかしたらあるかもしれない。
 





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「晩秋の金曜日の冷たい雨ー」98

2023年10月20日 | Weblog
 10月20日金曜日、東京都心は午前10時前に最高気温25℃以上の夏日となり、これで今年140日目の夏日という過去最多タイ記録を更新したらしい。
 でも青森市は朝から冷たい雨が降っている。昼になってもその勢いは止まらず、結構激しい雨が地面を濡らし続けていた。



 朝7時半には職場に到着して、メールチェックやメールの返信を行い、9時にはゼミ生が待つ「青森市議会」へと向かうために部屋を出た。
 4年のゼミ生が「卒業論文」執筆のために女性議員にインタビューを行うというので、その場に同席するためだ。
 今日は定例の「常任委員会」が開催されるということで、顔見知りの議員たちと何度もすれ違い、知っている職員たち何人とも出くわした。
 インタビューを行う女性市議会議員の方々の対応がことのほか優しく丁寧で、最初は緊張しまくっていた学生も徐々に緊張がほぐれたようで、一生懸命に「卒論テーマ」に関する質問を投げかけていた。



 インタビューを済ませ、もう一つ別件での打ち合わせが某所であったのでそれをもこなし、終わってやっと帰宅する。
 今日はとても肌寒い一日だった。
 昨日の夜も環境が専門のS先生と、市内某所で飲んでいたので、今夜は家でゆっくり寛ごうと思い、今日全世界一斉発売される、ずーっと楽しみにしていた「ローリング・ストーンズ」の最新アルバムの到着を、家に帰ってから今か今かと待っていたのだけれど、結局「Amazon」の配達はなかった・・・がっかり。



 ところが、ふと「Amazon music」を覗いてみたら、なんともう「ローリング・ストーンズ」の最新アルバム「Hackney Diamonds」が全曲配信されているではないか!
 えーーー!
 でもこうなったら意地でもこの目の前に配信されている、「Amazon music」のアルバム全曲は聴かないことにしよう、そう心に誓った(本当は今すぐにでも聴きたいけど・・・)。
 ちくしょう! 明日「Amazon」から届くと思われるCD盤のほうを絶対聴いてやる!






 

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「PAPER MOON PROJECT」によるシティポップのカヴァー・アルバム「 CITY POP AVENUE 」を聴く。97

2023年10月19日 | Weblog
 フジテレビ月9新ドラマ「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」の第2話を観たけれど、これがまた辛かった。世帯平均視聴率は前回よりも低くて5.5%だったという。分かる気がする。
 嵐の二宮和也、大沢たかお、中谷美紀がトリプル主演を務めているこのドラマ、 第2話では、記憶喪失のまま殺人容疑で指名手配となって横浜市内を逃亡している二宮和也が、警視庁の江口洋介に会おうと捜査本部が置かれている警察署内へと入り込み、「自分が誰なのか教えてくれ」と迫る有り得ない展開。
 まああり得ない展開それ自体いいとして、それなりに観る側が納得できるものを提示し、しかも緊張感に満ち溢れた場面展開だったら、そこは目を瞑って大いに満足もするのだが・・・。それに、大沢たかおが引っ張る「レストラン編」もよく分からない。これって必要なんだろうか?
 何とか頑張って最後まで観続けるつもりだけれど・・・。

 

 ということで、ドラマを観終え、音楽を聴くことにした。
 いま、日本のシティポップが海外でも(一部)大ブレイクしているけれど、そんなシティポップの名曲を女性ヴォーカリスト8名をフィーチャーしてカヴァーするプロジェクト 、「PAPER MOON PROJECT」によるアルバムがリリースされた。「 CITY POP AVENUE 」だ。



 全10曲。どれも必聴の名曲である。
 1曲目が1970年代に活躍した大橋純子の名曲「シンプル・ラブ」(懐かしい!)、2曲目が泰葉の「フライディ・チャイナ・タウン」。そう来たか!
 そして、なんと3曲目は1996年にデビューして現在再評価されている具島直子の「キャンディ」! 大好きな大好きな具島直子をピックアップして、今回のアルバムに入れた、プロジェクトのスーパーヴァイザー金澤寿和、さすがである。
 それにこの「キャンディ」という楽曲、オリジナルはちょっとアンニュイで静かなトーンに終始しているが、カヴァーのほうはもっと都会的でアップテンポにアレンジしてある。こっちのほうが好きかもしれない。



 ほかにも稲垣潤一の「夏のクラクション」( feat.比屋定篤子)や、角松敏生の名曲「Still I’m In Love With You」( feat.佐々木詩織)なんかもフューチャーされていて、思わずニヤリと笑ってしまう。
 アルバムのラストを飾るのは、1986オメガトライブのヒット曲「君は1000%」( feat.ミズノマリ・from paris match)。
 ミズノマリって、少し霞がかったヴォイスでシットリ系のヴォーカリストなので、この曲って彼女に合うのかと聴く前まではちょっぴり危惧していたけれど、これがまた何とも明るい夏のタッチに変え、いい塩梅でクロスオーヴァ―している。
 
 いいですよ、「PAPER MOON PROJECT」によるシティポップのカヴァー・アルバム「 CITY POP AVENUE 」。








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「とても奇妙で怖い夢の話ー」96

2023年10月18日 | Weblog
 秋晴れ。
 今日10月18日水曜日は全国的に秋晴れのようだ。青森地方も若干の雲が流れているけれど、穏やかな暖かい天候に見舞われている。
 今日も少しだけ早く起きて、そのまま出勤し、部屋に入って熱めのインスタント・コーヒーをマグカップで飲みながら仕事をした。



 それにしても昨日の夜の夢は凄かった。言葉にすると単に陳腐で荒唐無稽な話になってしまうのだけれど、夢の中での映像はとにかく奇妙奇天烈でスペクタクルに満ち溢れていて、意味不明な展開に夢を見ながら唖然としてしまった。
 こんなふうに、毎日のように摩訶不思議な夢を見続ける人間って、どうなんだ? なにか、精神的な欠陥でもあるのだろうか? 少し怖くなってしまう。



 見た夢はこうだ。
 手短に言っちゃえば、あの女優の広末涼子と恋に落ちて結ばれるという夢だった。
 なんで夢に広末涼子が出てくるのかがまずよく分からない。第一、広末涼子って特に好きな女優でもなんでもない(もしも本人が読んでたらごめんなさい。別に他意はありません。まあ読むわけないか・・・)。というより、何で昔あんなに人気があったのかが理解できなかったし、タイプの顔でもなかった。



 その広末涼子が夢の中に現れて、突然、結婚している夫と別れるのだという(現実でも不倫報道があって離婚をしてますが)。まあそれはいいとして、別れようと思っている旦那様の子どもも現在お腹に宿しているというのだ。
 そんな告白を受け入れた僕たち2人は、険しい森の中を手を繋ぎながら必死で逃げ回る。何の理由で追っ手から逃げているのかもよく分からない。
 森の尖った草木に肌を痛めつけられ血まみれになりながら走る2人なのに、天にも昇る高揚感と幸福感に包まれていて、この上ない気持ち良さに全身が震えている、そう、夢の中で。
 ところが巨大な森からやっとの思いで抜け出すと、今度は(これまたよく分からないのだけれど)、広い道路を巨大なショベルローダーが凄まじい高さで降り積もる雪を掻いでいて、2人を硬い雪塊と一緒にショベルで高く持ち上げ、そのまま何度も地上へと放り投げるのだ。
 これがメチャクチャ怖い。ひたすら、除雪された重い雪と一緒に、雪が敷き詰められた硬い地面に何度も何度も叩きつけられる・・・。
 大きな悲鳴を上げながら、恐怖と寒さと猛烈な痛みに耐え続ける2人・・・。



 そこでやっと目が覚めた。
 なんなんだ? これは? 痛いのなんのって(夢だけど)。
 こういうの、ほんともうマジで疲れるわぁ。
 止めて欲しいよ、ったく・・・。




 

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秋も深まったそんな夜長に聴くならjazzがいい。それも40、50年代の古いやつ。それならやっぱり「クロード・ローンヒル」だ。95

2023年10月17日 | Weblog
 めっきり涼しくなってきた。っていうか、夜になると寒いほどだ。八甲田連邦の一部には初冠雪らしい。先月までのあの異常な暑さっていったいなんだったんだ?
 そんな今日も肌寒く、セーターを着なくてはちょっといられない。今日は朝から「卒業論文指導」があり、午後からは講義があった。ゼミで久しぶりにカセットデッキを持ち込んで「音楽社会学」をやった。
 定時に仕事を終え、暗闇が迫る夕方の街を車で走る。
 家に帰ってテレビを点けたら、ロシアのプーチン大統領の中国訪問やら「統一教会」問題やらイスラエルとガザ地区を巡る悲惨な状況らが次々と報じられていた。
 観ていて辛くなってくる。でもどうしようもできない。解決策を提示できる訳でも、正義の使者としてすべてを一気に解決できるわけでもない。そんな力を持ってはいない。そんなもどかしさに辟易しながら、夕食を食べて部屋に籠った。



 考えていてもどうしようもないので、音楽を聴くことに。
 こんな夜はロックを聴きたくない。ブルースやソウルも聴く気が起こらない。クラシックという気分でもない。
 そういう時はjazzだろう。それしかない。ただモダン・ジャズを聴くような、そんな気分でもない。
 出来れば、古いjazzがいい。
 ということで、クロード・ローンヒルをチョイスした。



 クロード・ローンヒルを知ったのは、2022年11月号の「文學界」という文芸誌だった。
 特集が「JAZZ×文学ふたたび 文学界のジャズ・キャッツ、ここに集結! たえず変化と闘争を続ける音楽の魅力に迫る完全保存版」ということで、巻頭「ロングインタビュー」で、村上春樹がモダン・ジャズ以前のジャズについて語っていたからだ。モダン・ジャズ以前のジャズ、つまりjazzの古典といったらいいのだろうか。 
 そこで初めて知ったのだ、クロード・ローンヒルを。



 ある意味、場末の喫茶店でBGMとして流れているようなムード・ミュージックとどこが違うんだと言われるかもしれないけど、村上春樹も「ロング・インタビュー」で語っていたように、モダン・ジャズ以前のその古めかしい音に何とも言えない良さがある。



 1935年にグレン・ミラー楽団にピアニストとして参加したクロード・ローンヒルはその後頭角を現し、作曲家として、バンドリーダーとして、次々とアルバムを発表し続けていった。もちろんそのすべてを聴いたわけじゃないけれど、彼のアルバムを聴いていると、とにかくホッとする。
 確かに古めかしい感じはするけれど、それがまたいいんだなあ。女性ヴォーカルを起用した懐かしさに彩られた楽曲もいいし、インストのビッグバンドの曲も捨てがたい。
 秋の夜長にぴったりです。クロード・ローンヒルは。
 村上春樹が好きだというのも分かる気がする。






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